これまで日本では「社会政策」というと、労働政策が重点で、社会保障や社会福祉の問題とは一線を画してきた。
さっき、キャンパス内の紀伊国屋で、保谷六郎『社会政策:歴史と課題』(2008-4、お茶の水書房)
を買いました。〈写真)
著者は、もともと労働政策が専門で、コーネル大学の大学院〈労使関係学部)に留学している。慶應義塾大学で経済学博士号を得ている。
本書は、
バランスよく労働政策的な分野も社会保 . . . 本文を読む
【問42】
は、2008年社会福祉士国家試験〈第20回)
「公的扶助論」の最初の問題です。〈通算番号:「問題21」)
生活保護法には旧法があり、またその前身として救護法がありました。
少し、専門的なようですが、この公的扶助の法制の歴史は、
・第17回〈問題21)
・第19回〈問題22)
にも出題されているので、基礎的なことを押さえておく必要があります。
もっとも、教科書や参考書には、2008年の . . . 本文を読む
【問42】
救護法〈昭和4年)と旧生活保護法〈昭和21年)の内容に関する次の記述のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを一つ選びなさい。
A 救護法では、救護の種類を生活扶助、医療、助産、生業扶助と規定していた。
B 救護法では、市町村長を救護機関と位置づけ救護の実施に委員が協力するとされた。
C 旧生活保護法では、保護の種類を生活扶助、住宅扶 . . . 本文を読む
兆kizasiblog
という検索エンジンを
見つけました。
普通の検索エンジンよりは
探したいものに近づける気がします。
一番上の
検索の項目に
例えば、
ソーシャルワーク
と入れて、「検索」をクリックすると、
6月24日から6月30日までで41件のブログ記事が「ソーシャルワーク」
に関して書いていることがわかり
新しい順に5件ずつ出てきます。
最初のページの4番目に
昨日6月29日、 . . . 本文を読む
【5回目ですが・・】
加藤博史『福祉哲学』を読んでいます。
今日で5回目。
まだ、「はじめに」のなかば。
先を急ぎません。
「社会福祉学とはなにか?」
という大問題を解きほぐすのに、この『福祉哲学』がいいと思いました。
著者は、
社会福祉学の博士号を持ち、実践活動を多くやっておられ、社会福祉学を講じておられる。
副題の
「人権・生活世界・非暴力の統合思想」に、著者の考えが凝縮されている。
. . . 本文を読む
我が国のドイツの社会福祉学研究を代表する春見静子先生の
ドイツのソーシャルワーク教育
を
見つけました。
(愛知淑徳大学『医療福祉研究』第3号。2007、pp.80-93)
ドイツの社会福祉教育の課題を整理しつつ日本の現状にも言及した重要な論文です。
○ 正式の論文名:
「ヨーロッパ大学圏の形成と
ドイツのソーシャルワーカー養成の転換
-その展望と課題ー」
○ キーワード:
・ソーシャ . . . 本文を読む
【問41】は、
2008年社会福祉士国家試験(第20回)の「社会保障論」の5問目です。
社会保障給付費に関する統計(選択文の1 2 4 5)は、
社会保障給付費の毎年度の発表に
人口に関する統計とあわせて
国立社会保障・人口問題研究所
に掲載されています。
社会保障給付費については、2005年度(平成17年度)が公表されていますので、それに基づきコメントします。
2005年度の社会保障給 . . . 本文を読む
【問41】
我が国の高齢化や社会保障給付に関する次の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 2004年度で、社会保障給費が国民所得に占める割合は20%を上回っている。
2 各部門給付費の構成比は、2004年度で年金40%、医療40%、福祉その他20%となっている。
3 イギリス、フランス、ドイツも我が国と同様に、2025年には高齢化30%に達すると予想されている。
4 社会保障給付の . . . 本文を読む
【第2章】
Paul Krugman
THE CONSCIENCE OF A LIBERAL, 2007
を読んでいます。
前回は、その第1章を読んでの感想を書きました。(6/25)
今日は、
第2章
THE LONG GILDED AGE
です。pp.15-36
Gilded Age
とは、アメリカで1865年から1890年までの経済の反映期をさすことばです。
(南北戦争のあとから第1次世 . . . 本文を読む
【小説と自然科学】
はじめに
の第2項
を読みます。
昨日6月28日、このブログの「西南戦争と南日本新聞」への
コメントで「鹿児島散歩」のgeesislife さんは、
西洋では、「哲学=自然科学」、つまり、「より正確に」
とされていると。
日本の社会科学書、また、社会福祉学の本を読むと、
あたかも小説を読んでいるようです。
個別には面白いところもあるが、
論理の体系として何を主張しよ . . . 本文を読む