介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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生活保護と無年金者

2008-01-22 12:47:43 |  年金
【生活保護が事実上肩代わり】
今朝の日本経済新聞の1面、トップ。

厚生労働省の調査
2005年時点

生活保護を受けている55万6000人の高齢者(65歳以上)
のうち、52.9%の29万4000人が公的年金を受け取れない「無年金者」
であることがわかった。

*保険料の納付期間が25年未満の人、制度に入ったことがない人。

【国際的に見て奇妙な生活保護】
日経新聞の記事は
ウエブサイトでもみれます。

そこには、
原田 泰(大和證券 チーフエコノミスト)氏の
生活保護に関するコメント記事がアップされています。

 *2007/11/08 付け「日本の奇妙な生活保護制度」

このポイントは、
日本の生活保護は、国際的に見て
・受給者一人当たりの支給額は高い
・受給者全体の支出額は少ない

*原田氏のコメントは、
埋橋孝文教授(同志社大学)の論文
「公的扶助制度の国際比較」(『海外社会保障研究』127号、1999)
に基づいている。

【年金問題の検討の視点】
この生活保護の調査を日本経済新聞がとりあげたのは、
このブログで紹介してきた(カテゴリ「年金」)ように
日本経済新聞が「全額消費税による基礎年金」という構想を
発表したこととも関係します。

年金記録の問題は執行上の課題ですが、低所得の人・無年金
の人をどうするかは、これからの年金政策のポイントです。

【ワーキングプアーと生活保護】
最近発行された、PHP新書に
『生活保護vsワーキングプアー』(大山典宏)
があります。

2008.1.29 第1版第1刷。251ページ、720円+税。

この本のことは、最後まで読んでからと思っていましたが、
今朝の記事で、取り急ぎ、書名だけ書いておきます。

生活保護を認定する第一線での仕事の経験から、
若い人にもっと生活保護を活用して欲しい・・
との思いで書かれたという。
 *第6章 プチ生活保護のススメ
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