「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

紙の功

2008年06月20日 | 遊びと楽しみ
 試しに使ってみたらと贈られた紙に描いてみました。
 中国のもののようで、極端な滲みが出ます。筆を一気に、かなりな速度で運ばないと、何を描いたのか解らなくなります。

 巧まずして生まれる滲みがおもしろくて、手当たり次第に墨を置いてみました。
自分では気に入っているのですが、周囲には不評です。もう少し紙の気心を知らなくては付き合いかねます。なにがしかの興があるとしたら、すべて紙の功です。

 仕事に一区切りがついたあとの遊びですが、ご報告を兼ねて、あえてUPします。
いつものハガキ・サイズの、丁度倍のサイズです。






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3 コメント

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こころが動く ()
2008-06-20 21:47:09
boa!さん いい絵ですね、先日の下の絵とくらべてみても、 ひじょうに、心おどりがでています。 珍しい紙を手にした清少納言さんです。
 滲みぐあいも、色の分量も、私は好きです。墨の匂いまでしてきます。

 萼紫陽花… 自在な技法で。   
 琵琶… 大らかなお人柄、のびのびと。 葉のくすんだのや、肉厚な葉に照り返す陽光、空の色を含んでいるのも惹かれます。
 うきうきと向かわれた快心の作を拝見して、こちらまで嬉しくなりました。 突き動かされて描いた作品には、力を感じました。
 ありがとうございました。

 
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間違えました ()
2008-06-20 22:10:45
 実のかたちは琵琶に似ていますが 枇杷です。ごめんなさい。
 この紙は、 滲みが早くて紫陽花に葉脈をつける暇もなかったのですね。 水彩では、乾いてからチョークで描きました。 
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紙に踊らされて (boa !)
2008-06-21 05:41:50
蛙さん ありがとう。
やはり絵筆を握る人の評は嬉しいですね。とらえどころが的確で。
紙背にまで届いています。楽屋裏までもみえてしまって。

枇杷と琵琶、どちらが先か知りませんが命名は実とも、葉ともいわれる形の類似からのようですから。
伊賀ではビヤと呼ばれていました。

蛙さんの水彩の紫陽花、水の滴りそうな絵を今拝見したところです。あぶらと水の使い分け、お見事です。
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