「もののあはれ」の物語

古き世のうたびとたちへ寄せる思いと折に触れての雑感です。

あと祭

2008年07月29日 | みやびの世界
 京都の祇園祭は、この「後の祭り」の花傘巡幸の後、夜11時からの八坂神社での還幸祭で、一ヶ月近い祭りは、主要部分の幕が降りるようです。
 昔は、山鉾の巡行も、前祭り20基とこの後祭りに9基と分かれていたのが、7月17日に統合され、代わって24日の花傘巡幸が始まったそうです。(昭和41年)

 京都に関わる雅の世界を撮影しては、いつも送ってくださるOさんから、30枚近くの画像が届きました。
 話には聞いていましたが、見たことのない「あとの祭り」の多数のスナップ写真で、大体の様子を推し量ることが出来ました。感謝をこめて、お福分けいたします。
 傘鉾や、花笠をいただく少女たち、子供の鷺舞(さぎ踊りと呼ぶようです)祇園甲部や、宮川町のきれいどころ、そのほか、ここには上げきれませんでしたが、幌武者や、六斉念仏の囃子、と多彩です。奉納される芸能が中心のように見受けました。

 17日の町衆による山鉾巡行は観光的にも広く知れ渡っていますが、もともとはこちらのほうが、御霊会としての本筋だったのかもしれません。
 古い都の伝統行事は奥深く、他国の者にはうかがい知れない重みを持って存在しています。枕草子に「心地よげなるもの。御霊会の馬の長」とあります。
 スライドで片鱗をお楽しみください。
 Oさん、暑いさなかの撮影、ありがとうございました。画像を圧縮したり、いじりまわしているうちに荒れてしまいました。お詫び申し上げます。

花傘巡幸 京都祇園祭 後まつり
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