私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



一人の夜

2022-05-22 00:02:00 | 日記


初めて彼とLINEで話した日のこと。


身近に咲いている花の写真を送ってくれて、

その中のひとつに、綺麗な赤い花があった。

これはなんという花でしょう?って聞かれたけど、わからずに、沈黙している私に、

彼は、こう言ったの。


朝露に濡れたら、
女性の神秘的な部分を連想する。ってね。


私は、何度もその意味を考えたよ。

かなり、動揺して、うろたえた。

どう受け止めていいのか、悩んだ。

そして、

私の彼への接し方は、その時に決まった。


妻でもなく、

母でもなく、

この人の前では、

ただの女でいてもいいんだと思ったの。



これはね、ボケの花。



なんて情熱的な花んだろう。

その花が、私のやらしい部分を解放した。


思えばあれから、


私は、本当は、こんなにやらしかったんだと、自分でも驚くほど、変わった。




1人の夜は、寂しくて、彼を求めてしまう。

待っても待っても、彼は来ないというのに。


だから、スマホに残した彼の写真を見るの。

お願いして送ってもらった写真の中に、裸の背中が写った写真がある。


背中の筋肉が盛り上がっていて、背骨の凹みの縦のラインがセクシーで、

そこから下は、想像の世界。

腕は、力強くて、簡単に潰されそうなぐらい。

その腕に、優しく包まれたい。

心底、そう願ったら、

自分の手は、彼の手になって、動き出す。

私の脳が、彼になる。

待ちくたびれて、疲れたわ。

と、彼に言ってやる。

ごめんね。

だったら、これでどう?



身体に力が入って、

思うように息ができない。

暑くて汗をかいてきた。

こんなに汗だくになって、どうしよう。



大丈夫。

もっともっと、俺のことを想像してごらん。

もっとやらしく、

ほら、もっと…




朝になる頃、私は、

ようやく、天獄に行って、

そのまま眠りについた。



ひとりの夜は、

これからも、ずっと、

長い夜になるに違いなかった。




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