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初めて彼とLINEで話した日のこと。
身近に咲いている花の写真を送ってくれて、
その中のひとつに、綺麗な赤い花があった。
これはなんという花でしょう?って聞かれたけど、わからずに、沈黙している私に、
彼は、こう言ったの。
朝露に濡れたら、
女性の神秘的な部分を連想する。ってね。
私は、何度もその意味を考えたよ。
かなり、動揺して、うろたえた。
どう受け止めていいのか、悩んだ。
そして、
私の彼への接し方は、その時に決まった。
妻でもなく、
母でもなく、
この人の前では、
ただの女でいてもいいんだと思ったの。
これはね、ボケの花。
なんて情熱的な花んだろう。
その花が、私のやらしい部分を解放した。
思えばあれから、
私は、本当は、こんなにやらしかったんだと、自分でも驚くほど、変わった。
1人の夜は、寂しくて、彼を求めてしまう。
待っても待っても、彼は来ないというのに。
だから、スマホに残した彼の写真を見るの。
お願いして送ってもらった写真の中に、裸の背中が写った写真がある。
背中の筋肉が盛り上がっていて、背骨の凹みの縦のラインがセクシーで、
そこから下は、想像の世界。
腕は、力強くて、簡単に潰されそうなぐらい。
その腕に、優しく包まれたい。
心底、そう願ったら、
自分の手は、彼の手になって、動き出す。
私の脳が、彼になる。
待ちくたびれて、疲れたわ。
と、彼に言ってやる。
ごめんね。
だったら、これでどう?
身体に力が入って、
思うように息ができない。
暑くて汗をかいてきた。
こんなに汗だくになって、どうしよう。
大丈夫。
もっともっと、俺のことを想像してごらん。
もっとやらしく、
ほら、もっと…
朝になる頃、私は、
ようやく、天獄に行って、
そのまま眠りについた。
ひとりの夜は、
これからも、ずっと、
長い夜になるに違いなかった。
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