私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



恋心

2022-09-17 07:32:00 | 日記

昨日の夜も、

犬の散歩をしながら、彼のことを諦めようと必死だった。

折り返し地点を過ぎたのに、

なんの音沙汰もなく、家が、どんどん近づいて来る。

今夜も、LINEで繋がることは無さそう。

期待したらいけなとわかっているのに、期待して待つ私は、本物の馬鹿だ。

彼が今、どんなふうな仕事の仕方をしているのか、

何を考えているのか、

挙げ句の果ては、どこで生きているのかさえも、

何もわからないのが、辛くて悲しい。

恋心を抱くって、こんなにしんどかったっけ。

何度もLINEを確認しながらの散歩。

恋をしていなかった頃は、どんな散歩の仕方をしていたのかな?

この時間、私は、何を考えて、歩いていたのかな?

そんな頃が、懐かしくて羨ましい。

もう、この関係が始まってから、ちょうど5ヶ月が過ぎ去ろうとしていた。




真っ暗な通りを入った時、LINEの受信音が鳴った。

開けるのは、一瞬だったと思う。

彼からだ!

散歩に出たから話せるよ。

もちろん、私は話したい。

そして私達は、リアルに繋がった。




私にとって、彼と電話をすることは、当たり前ではない。

お互いの環境が、整って初めて、許される行為。

話せる場所も、時間も、限られていて、

パートナーの存在も、かなりハードな障害となる。


私は、彼の声が、想像していたよりも力強く、ハリがあったから、安心していた。

表情は、声で判断するようになっていて、

私が思うに、

彼は、電話の向こうで笑っていた。


お互い、ゆっくりと話してはいられないのもわかっている。

電話を切る言葉のラリーが続く。

なかなか、終わらないのは、まだまだ繋がっていたいから。

まるで、若い恋人同士みたいだなって、思っていた。

私は、彼のことが、好き。

そんな気持ちを大事にしたい。

今を大事にしたい。



夢のような時間は、待っている時間のことを思えば、

一瞬で終わった。


それでも、

彼を数分間、感じるだけで、心はとても満たされていた。

恋心とは、そういうものだったと、

思い出した。




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