私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



なにも纏わない姿で

2022-11-08 08:11:00 | 日記


夜、犬の散歩に出た。

彼にLINEを送ろう。

まだ仕事かもしれないけど、まぁいいや。

そう思って、メッセージを打っていたら、
彼からLINEが来た。

一瞬目を疑う。

彼もまた、犬の散歩に出たようだった。

いつもは、もっと遅い時間なのに、同じタイミングで、散歩に出るなんて、いつぶりだろ。


彼は、電話で話せるよ。と言った。

私は、躊躇なく電話をかけた。



そしたら、彼は、電話の向こう側で笑っていた。

何がおかしいの?と聞いたら、

私が、LINEを何度も取り消してるのが、おかしいのだそう。


それはね、

あなたがそこにいるのか、確かめてるだけなの。

だから、大したことないの。

すぐに既読がつかなければ、もういいや!って、消すの。







いつしか、電話は、私からかけるようになっていた。

初めの頃は、恥ずかしくて、到底できそうになかったのに。、

そのうち、

恥ずかしがって何もせずに終わるのは、残念なことだと思うようになった。

緊張してドキドキしながらでも、

ちゃんと今は、行動に移せるようになった。





では、もし、彼と会ったらどうか?

恥ずかしがっていては、時間がもったいない。

彼にとって、ここの私が心地いいなら、

私は、始めから、恥ずかしいのを脱ぎ捨てて、

何も纏わない。

見た目も、心も、

何も纏わない。

そんな風に出会えたらあいなぁ。と思った。


だから私は、訓練してるの。

そう言ったら、

彼はまた、電話の向こうで笑った。




神社で鈴を鳴らす音と、手拍子が2回聞こえる。

私も、頭を下げる。

心の中で、今日も一日ありがとうございましたと、

お互い思う。

そして、私達は、そろって歩き出した。



今、まさに、この道を2人で歩いてるかのような幸せな時間だった。