Everyday I have the BLUES

10代の頃はハードロックに夢中だったのに、最近はブルースが心地いい。。。

コピーライターブルース

2005-02-26 12:47:07 | Weblog
仕事がちょいとピーク気味に忙しい。

毎日最終電車にもみくちゃにされながら、
気がつくといつの間にやら、次の日が始まっている。

今朝、目が覚めて、
カチカチの体を引きずってベッドから抜け出したところで、
今日が休日なのを思い出した。

ふぅ~っとため息を一つつく。

コピーライターって仕事。
華やかな広告業界。
毎日のように、飲み会で忙しく、
週末は女とデートか、コンパで盛り上がって。。。

思い描いていた淡い世界。

ところが蓋を開けてみればどっこい。

飲みどころかゆっくり飯を食う暇もなく、
毎日15時間ぐらい仕事。
で、俺の手元に落ちてくるギャラは毎月15万。
この間、時給で計算してみたら700円ってでて、
思わず笑ってしまった。

美味い酒や飯に
ありつける時間も金もねぇというわけだ。

どうなってんだいったい。
愚痴の一つも零したくなるけれど、

とりあえず手元には、トリスウイスキー。

ステレオから、
チャックベリーの『ジョニー・ビー・グッド』が
流れはじめて、

こいつを肴に一杯やれば、
体がぽかぽか気持ちがいい。

old lover blues 2

2005-02-19 14:19:07 | Weblog
昨日、酒にやられた頭で
「old lover blues」を書いて
一人、ベッドにもぐりこんだその先に。

ifの世界があった。

昨夜飲み交わした前の女とは、
一軒目の居酒屋を出たところで別れたけど、

夢の中では、そのまま2軒目へ突入していて、
ふと気がつけば、女の家に辿りついていた。

会話しているだけでも充分に楽しくて、
満足な空間がそこにあったんだけど、
家に来てしまったからには、
もう一歩踏み込んでいいのか悪いのか、
アルコール漬けでふわふわになった頭で
思い巡らしていた。

なかなか一歩踏み出せないそのうちに、
女は腹が痛いと呻きだした。
体を2つに折って、尋常じゃないぐらいの痛がり方をするから、
俺のお粗末な思案は、またしても波に呑まれてしまって、

「病院連れてくわ。
 よし、うちに戻ってすぐ車とってくる。」

と、彼女の家を飛び出していた。

だけど、
自分の家にたどり着いた瞬間に、
女の家の場所がわからなくなった。
ついでに病院の在り処もわからなくなった。

とりあえず車を発進させて、
(その車もブレーキが焼ききれていて
 全く利かないシロモノだった)
女の家と病院とを探して、
街じゅうを駈けずりまわった。

1時間か2時間か探し回って、
やっとの思いで、女の家にたどりついたんだけど、

もうそこに女はいなくて、
俺は慌てて女の携帯を鳴らした。

10回ぐらいのコールの後に、
受話器のあがる音を聞いた。

俺は息を切らしながら、
「ごめん、遅くなって!今どこ?」と尋ねたけど、

女はすでに病院にいる様子で、
「少し悩んだけど、電話に出てよかった。」と呟いた。

俺は意味がのみこめず、もう一度、
「今どこ? 腹の痛みは?」と尋ねた。

女は涙声で「大丈夫」と答え、
病院へは、家を出たところでたまたま通りかかった友達に
連れて来てもらったと告げた。

その瞬間に、
世界が急速に縮みはじめて、目が覚めた。

…俺は別の世界でも結局、女を抱けず、
そして、病院へも連れていけなかったということだ。

ふと、二人で歩いていた頃は、
シオンの「Sorry baby」をよく聴いていたことを思い出して、
2日酔いにどっぷりの体で、自嘲ぎみに笑った。

old lover blues

2005-02-19 00:42:03 | Weblog
仕事帰り。

昔付き合ってた女と
久しぶりに待ち合わせ。

おいら、もうずいぶんあっちのほうが“ごぶさた”だから、
今日はちょっと気合を入れた服装で望んだんだけど。

二人、ぎこちない装いも初めのほうだけで、
30分もすれば、すっかり空白の氷は溶けていた。

思い出話に花を咲かせながら、
ちょっとアルコールも頭を霞め始めて、
いい気分で唐揚げをつまんでいたその最中。

唐突に、

「4月に結婚する」

と打ち明けられた。

しかも、彼女、
「あの頃は楽しかったなぁ。今は…」
なんて言い、新生活への戸惑いを匂わせるもんだから、
おいら、肝っ玉が縮み上がった。

この時点でもう、
“あわよくば一夜を共に”的なお粗末な思案は
すっかり波に呑まれてしまって、

ただただひたすらに、
彼女の新生活を応援することに努めた。


一軒目の居酒屋を出たところで、
俺は笑顔で彼女を新居へと見送って、
予定していた二軒目のショットバーへは、
一人で足を運んだ。

フォアローゼスを舐めながら、
彼女の結婚と、新生活への戸惑いを前にして、
今の俺に何が言える、何が出来るかと、一人ごちた。

何も出来ず、何も言えやしないことは百も承知で、
俺のそばにいていた頃から結婚を夢見ていた彼女の、
夢の実現という栄光に、
深い疲労と、深い安堵とを感じた。

なんだかわかんねぇけど、
スティービー・レイボーンの、
『Sky is Crying』がやけに恋しく思いながら、
フォアローゼスの2杯目を舐めた。

口臭ブルース

2005-02-17 00:08:33 | Weblog
真夏のゲロみたいな、
すえた臭い。

「うわっ、くさっ!!」ってやつ。

そいつが、今朝
自分の口もとから垂れ流しになっていて、
あまりもの臭さに思わず飛び起きた。

ベッドの中が臭いで充満していて、
とりあえず、洗面所に直行。

昨夜のギョーザ二人前が利いたかなと呟きながら、
クリアクリーンをふんだんに盛った歯ブラシで
口の中をかき回した。

そういえば、
昨日「ダウト」っていうテレビ番組で
お笑い芸人のレギュラー松本(あるある探検隊)が、
『今まで一度も歯を磨いたことがない』って暴露してた。
しかも口臭が全くしないらしい。

どうなってんだ、いったい。


一生ケアしなくても無臭のお口か。
バーボンを何本飲んでも平気な肝臓か。

どっちかをもらえるとしたら、どうします?

バレンタインブルース

2005-02-15 01:06:42 | Weblog
2月14日。

3連休ゆっくり休みをとって
万全の体制で、今日という日を迎えたのに、
一日が暮れてみると、負傷兵がここにひとり。

特定の女からの本命チョコはもちろん、
特定の女性からの義理チョコさえ転がってこず、
おいらの手もとには、
会社の女性人から男性人へのお慰みチョコがひとつ。


ため息だ。


よくあることだと笑ってやり過ごそうかとも思ったけど、
今日はなぜかうまくいかなかった。

そらぁ、
たいして顔がいいわけでもねぇし、
たいして口がうまいわけでもねぇ俺だけど。

なんだか今のしまらねぇ自分の現状を突きつけられたようで、
妙に侘しい気分にさせられた。

ギターを弾いてライブなんぞやってたら、
女の一人二人はつきまとっているはずだろうという、
そんな、15の夜から描き続けている夢想にふけながら、

こんな夜は、EARLY TIMESがやけに胸にしみやがる。

バレンタインブルース。

すみません、ロック色の絵の具、おいくらですか?ブルース

2005-02-13 02:11:04 | Weblog
『SAVE MYSELF』ってタイトルの曲。

部屋の掃除(模様替え)をしていたら、
10代の後半に創った曲の音源が出てきた。

ハードロックに夢中だった頃。
この曲を創ったとき、確か最初にリフが浮かんで、
その次に、詞の、

“大切じゃないものすら手放せなくて、
 大切なものなど手もとになくて”

ってワンフレーズが浮かんだんだったと思う。
タイトルは、マイケルシェンカーの
『SAVE YOURSELF』って曲をもじって付けた。


久しぶりに聴いてみると、若いなぁ全体的に、ってかんじで。
5年前の自分を見たようで、恥ずかしい。

けど、ギターソロでは
今弾けるかとても怪しいタッピングなんかをしていて、
曲全体に、なんだか知らない勢いを感じた。


そういやぁ、ブルーハーツにヒロトか誰かが言ってたけど、
初めの頃の曲には、閃きが爆発していて、
ずっと越えられない、勢いがあるらしい。

いろいろな意味での幼さに赤面しながらも、同時に、
10代の頃に描いた曲をもっと気持ちよく聴けるような
大人にならなければと、そんな思いにも駆られて、冷や汗を掻いた。

今では、しがないビジネスマンの一匹。
自分の才能のなさに眩暈を覚えながら、
自分や誰かに対して誤魔化し誤魔化しやり過ごしながら。
もっぱらブルースが心地よくて仕方がないんだけど、
もうちょいロック色の絵の具を搾り出してみよう。

いや、でも実際、食べていくだけで大変なんだけど。。。

薫りのあるブルース

2005-02-07 00:36:25 | Weblog
『歌屋BOOTEE』ってゆう、
フォークブルースユニットが熱い。

ボーカル&ギターとギターの2人組み。

「シカゴに行って、東京ホテルってとこ
泊まったんだけど、枕とシーツが臭くて眠れなくて…」

とか、

「いつもの立ち食いうどん屋で、いつもたぬきうどん。
いつかはカレーうどんを注文してみたいなぁ。
しかも、卵のせて、おにぎりつけて…」

とか、

「近所の喫茶店でオレンジジュース注文したのに、
グレープフルーツジュース持ってきた…」

とか、
そんなこんなを歌ってる。
とりとめがなく、どうしようもなくしょーもないその感じが
ものごっつい心地よくて、そのふわふわの毛布に、体を委ねてしまう。

ギターがまたいいんだ。
ボトルネックでバリバリでやってんだけど、
冗談じゃなく憂歌団の内田勘太郎を彷彿とさせるような音色で。
なんてゆうか、
「俺の背中のかゆいところを知ってくれている音色」で、
思わず頬がゆるゆるになってしまう。


こんなふうに、薫りが漂ってくる音楽っていいなぁって思う。
薫りが空間に充満して、空気がやけに旨くて、
薫りがバーボンに溶け込んで、琥珀色が深みを増す。

今夜も、目が“とろん”だ。