Everyday I have the BLUES

10代の頃はハードロックに夢中だったのに、最近はブルースが心地いい。。。

何者でもないその肩にさえ…のブルース

2006-10-04 02:52:03 | Weblog
仕事が忙しい。

9月末にピークを越したはずなのに、
眼前の景色は一向に晴れてくれなくて、
むしろ、鉛色の空は、濃度を深めてる。

25時に帰宅する日々をもう2ヶ月も続けて、
昨夜の仕事上がりは、満を持しての27時。

家に帰り着けば3時半で、
よせばいいのに、そこから少しの自由時間を求めて、
さらに睡眠時間をすり減らす。

新聞配達のバイクのエンジン音を
遠くに聞きながらベッドに沈み込めば、
一瞬の瞬きを合図に、次の日が始まる。


スーツ姿でスシ詰めの電車に揺られ、
ビル群へと向かう自分を“駱駝”のようだと憂いながら、

例えば、こんな生活を何十年も続けて肩に積もった憂いになら、
何者でもないその肩にさえ、少しの意味は積るのだろうかと、
見知らぬオヤジの肩を見る。

しかし、そこには、見事に何の重みも感じられなくて、
ただ、カレー臭だけが漂ってきそうなその気配に、目をそらす。

あるいは…と、回り始めた思考を、
無理やりに停止させて、ただ一つ。

目覚めてすぐのその最中、
まだ動きそうだ、という体に感謝し、
夜をまたぐその最中、
一日動いてくれた体に感謝する。


…一日の終わりに、
なんのためらいもなく瞼をおろせるのは、
自分に対する褒美と、
そして少しの信頼の表れなのかもしれない。