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本の感想

2015-02-28 11:41:51 | 日記
最近、少年犯罪が活発化している。そもそも、イスラム国の後藤氏への残虐な殺し方や火あぶりで殺したりすることをテレビで放映したり、インターネットで簡単に情報を見られることが原因でなかろうか。残虐性を見世物にするのが流行りだしたのではないか。
 最近、オルダス・ハックスリーの『ルーダンの悪魔』という本を読んだ。ここには1600年代のフランスの僧侶の生活が映し出されている。火炙りで殺されるシーンが何度も書かれている。そんな中で
「守衛長のら・グランジュは二つのことを耳打ちした。火がつくと、体が焼ける前に煙で窒息するから心配するなということだった。」
 という文章だ。これは楽な部類にはいるが、中には煩悶しながら火炙りになる人もいる。西洋のキリスト教はこんな残酷なことを平気でやっていた。

 「リシリューにとって最後の病気についてうたったバラードの一節はこうだ。
 この汚れた潰瘍でうじ虫が動くのを見た。おのが腕が腐っていくのを見た。ヨーロッパ全土で、あんなに多くの教会を焼き、あんなに戦争を多く引き起こした、その腕が・・・・・・」

 この一節はいかなる権力者が手で多くの人の生殺与奪をしようと、死ぬ時は自然はそんなことをわきまえもせず、権力者に牙をふるうことだ。死は人類平等に与えられている。権力者であろうと、有名人であろうと、必ず死ぬ。百パーセント確実だ。しかし、死ぬ前に感性を磨くことはできる。身近な太陽光線がいつもより輝かしく思えることを経験するのもいいと思う。