吹き替えの帝王

2009-06-25 12:16:26 | 日記
昨日24日、「スタジオクラシック上映会 大脱走」を拝見いたしました。
上映こそ「金曜洋画劇場」や「日曜洋画劇場」の吹き替えではありませんでしたが、
フィルムではなく(スタジオクラシックの)DVDだったため、音声選択をして
吹き替え上映をすることは、簡単であるように思われました。

映画に関しては、改めてスクリーンで見て、「ユーモア賛美映画」と思いました。
シンプソンズのマギーたち赤ちゃんが、果敢に脱走するような、ワクワク映画ではなく(前半はそうですが)

1ミリもユーモアや人情を解さないドイツ軍が、それを徹底的にぶち壊してしまうんですよね、もうがっかりです。
「アンネの日記」みたいにやせ我慢を強いる勘違い・威張った尊大な精神が、
どれだけ危険かということだと思いました。

これに反し、マックイーンやジェームズ・ガーナーなど、全ての主要人物は
要するに「話のわかる気のいい兄さん」で、それが大規模成功を導いた、と。
表面上は敵の上官ですらです。

映画上映に際し、FOX映画、DVDとも「話のわかる」大らかというか太っ腹に思えました。
DVD会社はあの通りで、映画会社もあの騒ぎ(?)の中、先行上映日イベントを
平然と企画し、スタッフTシャツを着て劇場にいらっしゃいました(多分)。

じゃあもう、映画会社にも吹き替え製作はできると思いますが、DVD会社が
公然と「DVD用吹き替え」を作り、シーズン20までのDVDボックスを作ればよい、
「DVDスルー」とか言っても、映画じゃないんだし… と思ってDVDのページを拝見したら、
6月22日に「吹き替えの帝王」という「吹き替え専門ページ」が作られていました。大安心です。

取り上げられているのは、例えば「華麗なる賭け」。
スティーブ・マックイーンのと、リメイクはマージ「あらピアース」ピアース・ブロスナンの
「トーマス・クラウン・アフェアー」となる作品です。

そのエピソードはハロウィンスペシャルですが、ピアース家屋の最後がオモシロでしたね。
ソフトをどんどん抜いていくリサに
「イギリスハンサム回路は抜かないで。アホなアメリカ男になり下がってしまうですって。

スタジオクラシックの4月18日製作の商品一覧表を見ると、初クラシック化『大脱走』に、特典映像として
「日本語版制作裏話」が添付されているそうです。
DVDはとっくに買っていますが、確かそれは付いてなかったと思うので、結局また
買ってしまうのだと思います。吹き替え賛美人間が。
商魂たくましいというのは、結局そういうことです。

シンプソンズを吹き替えを作って、笑うせぇるすまん(要するに伊東四郎さん)や
ハットリ君や「ぷらちなロンドンブーツ」などなどなどとの抱き合わせで売れば、
結構儲かるんじゃないんですか? 

あと、シンプソンズ放送は、六本木や梅田にいるような外国人、つまり
在日大使以下一時滞在の「欧米人」に、日本と本国との差を感じさせない役割をしていると思っていました。

フューチュラマ再開は、「20世紀フォックスからアナウンスされた」としか書いてなくて、
TV局か映画会社か、何会社かも分かりませんでした。日本のFOXチャンネルだけは、
「20世紀フォックス」要するに「20世紀」の名前が入っていないんですよね。

フューチュラマは、20周年記念シーズンを祝い、これに合わせて再開するのだと思います。
シンプソンズ・ジャパンもそれにだけは何としても参加して頂きたいです。