遥かな轍(日々雑感)

大根サラダを食いまくってカリカリな体になってみよう(笑。

5500t級軽巡を作っています~1/はやぶさ

2006年06月11日 23時17分20秒 | ウォーターラインってどうよ!

 さて、今日は日曜日と言う事で何をしようかあれこれ考えていたのですが、午前中、母親の付き合いで近くの某大型量販店に買い物へ出かけた序に、そこから割と近い距離にあるトップ模型へ・・・。で、以前から目を付けていた片町線の73系電車、通称ゲタ電をそれとなく横目で見ながら「トップのおっちゃん」と暫し談笑。で、ゲタ電が展示されているショーケースの反対側に目を向けてみると、そこには懐かしいプラモデルが一杯積み上げてあったんです。そう、それが今日のネタ。所謂ウォーターラインシリーズです。僕が小学生の頃から中学生の頃まで結構流行っていたスケールモデルで、当時僕も旧海軍の南雲部隊(一航艦)を揃えて悦に入っていた事を昨日の様に思い出しました。ミッドウェーで惨敗を喫し藻屑と消えた世界初の機動部隊であった一航艦。特に闘将と言われた山口多聞少将率いる第二航空戦隊の飛龍、蒼龍が大好きだったのですが、今さら、あれ程の大規模な艦隊を模型で再現したところで飾る場所がないので、ま、取り敢えず親父を冷やかそうと眺めていたんですが・・・。いや、ビックリしましたよ。最近のウォーターラインって妙に値段が高いなと思いながらパッケージを開けて中身を見てみると、凄いじゃないですか。何時の間にか殆どのモデルがリニューアルされていて飛躍的に進歩していたんです。感動的ですらある細くて実感的なマスト。シャープな仕上がりを見せる主砲。非常に細密な対空機銃など等。値段は3倍近くに跳ね上がっていますが、これは期待できそうなモデルです。しかも、当時、首を長ーくしてモデル化を待っていたにも拘らず、結局リリースされなかった空母「祥鳳型」とか、フジミからリリースされていたものの、これでもインジェクションキットなのかと首を傾げたくなる程、最悪な出来だった5500t級軽巡の決定版「長良型」とか、何時の間にやらタミヤのキットに変ってリリースされていて、さすがタミヤと言いたくなる素晴らしい出来に暫し呆然。親父曰く、
「ちー君(親父は俺をこう呼びますw)がまだ小さかった頃のヤツと全然ちゃうやろ?」
「おー。ホンマや。こら全然ちゃう。エラい事なってるがな」
「そやろ?。な、悪い事言わんから買うて行き。」
「なんや、買えってか???」
 ってな訳で買ってやりましたよ、5500t級をねw。いや、昔からこの3本煙突のクラシックなスタイルが大好きで随分と沢山のキットを組みました。昔からタミヤが出していた「球磨型」は全部持っていたな。木曽だけなぜかディスプレイ用の木製展示台が付いていたなァ。懐かしい。しかし、その木曽は確か500円だったよな。で、他の5500t軽巡を含む巡洋艦クラスは重巡も軽巡も全部400円だったのに、今日買って来た「長良型」の4番艦「名取」は1380円也。いや、確かにキットの出来は最高だけど、チョッと高過ぎないですか?買うのを躊躇いましたよ。あまりの値段のギャップに。でも、結局買ってしまったのだから笑うに笑えないと言う。しかも序に空母「祥鳳型」の2番艦「瑞鳳」も買ってしまいましたよ。レイテ沖海戦時の仕様なのが何とも厳つくて艦船ファンの心を擽ってくれるモデルです。しかし、あの意味不明なんだけど、何とも言えない魅力がある迷彩塗装をどうするか悩んでしまいます。
 ま、とにかく、まずは「名取」から建造する事にしました。キットはタミヤらしい出来栄えで、昔、パッケージイラストが格好良くて買ったフジミの「名取」が箱を開けてビックリ、最悪な出来で一気に鬱になった苦い経験も懐かしい過去の思い出。今日手にしたタミヤの「名取」は全く別物。これは大いに期待できるキットです。で、先ず、船体の修正から始めました。別に手を入れずに素組みでも見応えある仕上がりになるのでしょうが、やっぱウォーターラインは自分で丁寧に形を整えてやるのがお決まりのパターン。特徴的なスプーン型艦首にパーティングラインが入っていて結構目立つのでヤスリで綺麗に仕上げました。また、舷窓もちょっとモールドが浅い気がしたので0.5mmのピンバイスで綺麗にさらってやりました。あとは全体的に小さな捩れが出ていたのでバイスで矯正してと。あと、舷外電路と汚水捨管も綺麗に削除して作り直そうかと思ったのですが、まァ久々のウォーターライン、いきなり肩の凝る工作は抜きにして気楽に気楽に。塗装で勝負を掛ける事にします。船体だけに関して言うと、昔の「球磨型」と全く同じものです。ま、「球磨型」と「長良型」は同型艦(厳密には武装が強化されたとか、エンジンが違うとか、色々相違点はあるのですけどね)と言っても差し障りないですから良いのですが、現行モデルに流用するとは当時のタミヤの技術を象徴していますね。
 さて、船体を修正したら塗装です。結構手間暇掛けてやりましたよ。まずは全体に呉海軍工廠色を吹いて、錨甲板、前部魚雷甲板、シェルター甲板、舷側等をマスキングして、甲板のリノリューム部レッドブラウンを吹きました。さらにリノリュームのエキスパンション(押さえ金具)をカッターで軽く彫りなおしてチタンゴールドを手早く色入れしています。その後、フェアリーダー、主砲塔旋回盤、後部通信室、シェルター甲板、機雷敷設軌条などをニュートラルグレイで筆塗りしています。上部構造物(艦橋、煙突、給気塔)を組み呉海軍工廠色を吹き付け、船体に組み付けました。艦橋後部のマストと戦闘艦橋(主砲指揮所)基部も塗装後、組んで見ました。主砲も全7門を組み、ブーツカバーをエポキシで再現しています。

このブーツカバーの成型に結構時間が掛かりましたが、実感的になって行くのが中々楽しいひと時でした。で、今日の行程は終了です。明日も自宅に帰ってくる予定なので引き続き工事を進める予定です。

 久しぶり、それこそ云十年振りに手を出したウォーターラインシリーズ。人気が下火になってから僕を含め多くの子供達から忘れ去られて、ひょっとすると生産打ち切りになるんではと思っていたものがココまで進歩していようとは夢にも思わなかったです。今後に展開が楽しみになってきましたよ。それと、自分で言うのも手前味噌ながら、こう言う細密なモデルで手先の器用さと練熟した技術が求められるモノですが、我流ではあるけれど過去のトライアルで培った技術が時間と共に甦って来たのには少々ビックリです。画像を見て貰えば十何年も遠ざかっていた人間が作り掛けている巡洋艦に見えないでしょう。

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