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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

“MUGAL-PALACE” NAGOYA-AICHI

2010年11月25日 22時48分11秒 | CURRY-インド系




四日市へと出張。その帰路、いつもお世話になっているクライアントのワーク氏と名古屋彷徨を愉しみつつカレーを喰らってきたのでレポートさせてもらうぜ。



厳密に言えば四日市駅から近鉄名古屋線で2つ目の海山道駅という場所にあるとある産業施設での取材。イメージとしては京葉工業地帯の市原臨海工業地域に近い。


往路の新幹線にて『東海道』という名の幕の内弁を食す。サワラ西京焼きに煮物にごま豆腐など。朝メシにちょうどいいボリュームで気に入ったぜ。浜名湖を右手に見やりながらの朝メシ。いやぁ、最高だ。


名古屋駅でクライアントと落ち合い、近鉄名古屋線に揺られること約50分でたどり着いたのがここ海山道駅。いい感じの無人駅だ。ちなみにこの線路は営業線ではなく、これから向かう某ケミカルメーカーへの引き込み線。


先方担当者の段取りの良さに大きく助けられ、滞りなく取材は完了。そうとなればカレーである。とりあえずカレー屋がたくさんあるであろう名古屋まで戻ってきた。「ちょいと寄っていきたいところがある」というカメラマン氏とはここで別れる。では作戦会議を始めるとしよう。


いつものようにワーク氏がスマートフォンで情報収集。久屋大通に『MORI』というさまざまな飲食系ポータルサイトで高評価を受ける老舗店があることが判明。しかも“カシミールカレー”を名物とするらしい。よっしゃ、そこに行くことにしよう。久屋大通には市営地下鉄でも行けるがバスでも行ける。やっぱここはバスでしょう。ってなことで名古屋駅のバスターミナルへ。


久屋大通にピンポイントに向かうバスもあったのだが、あまりスムースに到着しちゃうのも“らしくねえ”ので、当てずっぽう的に「市役所行」なるバスに乗ることを提案。訝るワーク氏に、「絶対大丈夫だからサ、もし久屋大通近くまで行かなかったらハラ切るから」と大見得を切っておいて件のバスに乗車。果たしてそのバスは最初の3つの停留所で我々を除く全ての乗客が降りてしまい写真のような貸し切り状態に。そう、完全なる役場通勤者を宛にした通勤バスであった。結局、久屋大通にはカスりすらしないで真っ暗闇の“市役所”に到着してしまった。やべえ、文字通りの漆黒の闇だよ。


再びワーク氏がスマホを取り出しルートを再検索。「お店までかなり離れた場所ですよ、ここ」とのこと。いやぁ、すんません! ごまかす訳じゃないのだが、「久屋大通」と聞いて思い出すのは「ヒサヤ大黒堂」と「ぢ」の文字。だけど向こうは大阪の会社なんだよな。ちなみに写真のタワーは「メ~テレ」こと名古屋テレビ。COP10の開催期間中であることからグリーンにライトアップされていた。


「両口屋是清の“をちこち”が喰いてえなぁ~」などとつぶやきながら歩くこと30分。ワーク氏ナビゲーションのもと、やっとこさ辿り着いた『MORI』。おお、老舗だけあってなかなかにツブイ門構え。渋谷の『ムルギー』を彷彿とさせる。そういやワーク氏と5年くらい前にムルギー行ったっけな。そんな無駄話は置いておいて、なんだか店の様子がおかしい。人の気配がないのだ。「もしや定休日?」と思って窓の張り紙を確認したところ、「2010年9月30日をもちまして閉店させていただきます。創業以来、30年の長きにわたり皆様方には並々ならぬご厚志を賜り(中略)厚くお礼申し上げます」との謝辞が。ううむ、実に残念。一度もその自慢のカレーを味わうことはありませんでしたが、カレー好きとして、せめて「長い間お疲れ様でした」と言わせてもらいますなんだぜ。


今度はオレの絶望的に使いにくいauのガラケーで第2候補を検索。わりかしこの近くに評判のいい印度料理店があることが判明。ワーク氏のスマホでルート検索するとここから正味15分程度の道のりとのこと。そうやってあんなことやこんなことを話しながらやっとこさ辿り着いたのがこの店、『MUGAL-PALACE』だ。ちなみに隣は味噌煮込みうどんの専門店。


ややディナーには早い時間だからか、先客の姿なし、と思いきや、我々が入店してしばらくすると、次々と後続客が入店してきた。ネット上の評判通り、なかなかの人気店であるようだ。


頼んだのはカレー&ライス(orナン)にパパドやサラダ、ドリンクがセットになった「特別セット」。カレーは16種類のカレーから好きなものを1種類選べるようになっているのだが、なぜだかこのときカレーは1種類ではなく2種類選べるものと勝手に思いこんでしまい、チキンカレーとサグマトンを頼むつもりで、「まずはチキンカレーね、あとはサグ……」と2種類目を告げようとしたところでスタッフに引き上げられてしまい、はじめてそこで自らの思い違いに気づき唖然とする。今、思い返してみても、なぜこんな思い込みをしてしまったのか理解できない。対してワーク氏はそのサグマトンをオーダー。ちなみにカレーは辛さ指定可とのことで、2人共にMAXの激辛を指定。


待つことしばしでカレー到着。チキンの方の味だが、おそらくハチミツを加えているのであろう、バターチキンカレーのように強い甘さが際立っている。甘いカレーを苦手とするオレ様氏としてはクールポコ状態と言わざるを得ない。対してワーク氏のサグマトンは妙な甘さもなく、サグ系のカレーらしい滋味深さがあってなかなか美味い。無念だが、これもカレー、これも人生、セ・ラヴィである。甘いが味自体は悪くないし、思い切り意表を突くカレーを供されたおかげで今回の訪店を忘れ得ぬものとしてくれるだろう。まぁ、そう前向きに捉えることにしよう。


          *              *              *


全国に冠たるグルメシチーである名古屋だけに、まだまだ美味いカレー屋はゴマンとあるはず。地下空間の発達ぶりにも激しくそそられるし、市内を縦横無尽に走る市営バスにももっとたくさん乗ってみたい。ということで近日中の再訪を誓い、東京へと戻ることにする。明日は朝イチの特急あずさに乗って松本入りだ。

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