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ブログタイトルを変更しましたが特に意味はありません。

"ホーカーズ" TAMACHI-TOKYO

2009年11月22日 23時52分11秒 | CURRY-欧風・洋食・ビストロ








 
山手線・田町駅。
隣の品川や浜松町といったジャンクション駅に挟まれ、やや影の薄い駅だが、その実、ボンディやボンナペティといった欧風カレーの名店、ジンナーやガード下のアミンといったインド・パキスタン料理店が多く集う、隠れたカレータウンだったりする。

そんな田町駅のポテンシャルを知らなかった昨夏は、ワーク氏とカレー屋を求めて駅東口の芝浦地区を彷徨。土地勘に乏しいエリアだけに思いの外カレー屋探しが難航し、土曜日正午の炎天下という条件も手伝って、かなり汗だくになって『RAFI』というなかなかに個性的な一軒のインド料理店に辿り着いた覚えがある。

そんな田町の中でも特に人気の高い店が、新芝浦運河裏手にある『ホーカーズ』だ。これまで何度かこの店の前まで来たことはあるものの、そのたびに軒先から続く行列を目の当たりにし、お預けを喰らってきた近くて遠い店。そのホーカーズのそばを再び通りかかる機会が訪れたので、ダメもとで軒先まで行ってみた。

すると正午少し前だからか、いつもの行列がない。チャ~ンスとばかりに店内へ。

この手の店としては珍しく、入り口付近のカウンターでオーダーを告げてから着席するシステムのようだ。ランチのカレーは以下の4種。
1.「タイ南部クラビ式・サラサラでココナッツ風味・中辛」とある“赤いカレー”
2.「インド南部ケララ式・ザラザラでスパイシー・大辛」とある“チキンカリー”
3.「アイルランドダブリン式・トロ~リバター風味・小辛」とある“ポークカレー”
4.「上海式・パラパラでチョリソと卵が香ばしい・小辛」とある“カレー炒飯”

もちろん頼むは大辛のチキンカリー。タイ風カレーの赤いカレーにも惹かれるものがあるが、この日はパンチの効いたカレーを欲していたので大辛のチキンカリーの吸引力には抗えず。ちなみに2つのカレーをコンボさせた2種盛りカレーもあるのだが、この日はそこまで腹ペコではないのでチキンカリーの一点張りで勝負させてもらうことにした。

巨大な一枚張りの長テーブルに着いて待つことしばし。愛しき我がカレーが運ばれてきた。おお、なかなか美しい色合いのカレーだ。「ザラザラでスパイシー」という口上通り、表面から中層にかけてさまざまなスパイスの粒がサスペンドしているのが見て取れる。確かな刺激を確信しつつさっそくいただくことにする。

《大辛》とあるだけに確かに一口目から強烈な辛さがガツンとやってくる。食券を購入する際、店員さんに「チキンカリーはかなり辛いですが大丈夫ですか」と忠告を受けたが、なるほど、確かに事前に警告が必要な辛さだ。

味の方もスパイス感が爽やかに抜けていくテイストのカレーで、心地よい刺激を楽しませてくれる。やや鶏肉にブロイラー臭が感じられ、固い歯触りではあるものの、¥570という値段を考えれば苦言を呈するのは野暮というもの。むしろこの値段でこれだけ本格的なカレーが食べられることに感謝せねばなるまい。このサラサラ具合ならば毎日食べても飽きが来ないだろうしね。

というワケでサラサラとかっ込み、あっという間の完食。値段も安価で手軽に食べられてあっさりと飽きの来ないカレー。次回は是非、“赤いカレー”の方も試してみよう。ごっそさんでした。


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