どのくらいの時間がたったのだろう。。
すっかり雪は止んで春のような暖かさの中目覚めたポち。
ここは何処だ!俺は死んだのか?浅瀬の川の向こうに人影が見えます。
あれはおぢーさん!?
こっちを見ながら笑って立っています。「おぢーさんだ!!」
ポちはゆっくりとスローモーションで走り出しました。
「あ~~おぢーさん、助かったんだね。生きてたんだね。よかった~~。ほんとによかった~~。」
ポちは涙をながしながら走りました。涙ののあたたかさがほほをつたいます。
でも走っても走ってもおぢーさんとの距離はは一向に縮まりません。
それどころかだんだんおぢーさんの姿は遠くへ行ってしまいました。
「??これは!!!」現実じゃない!!
吹きすさぶ嵐。全てを凍らせる氷点下25度の世界。涙の熱で我に返ったポち。
おぢーさんを死なすわけには行かない。病院へ行くんだ!!
涙の熱を感じたんだ。神経はまだある。ここで寝てる場合じゃない!
人生でこれほど腹筋に力を込めたことがあっただろうか。この世のものとは思えない形相で立ち上がりました。おぢーさん待ってて!
ポちは走り出しました。さっきちょっと寝たので2%ぐらいは元気になった気がしました。普通だったら死んでたぜ!なんて余裕もジャック見せたぐらいにして。
「おぢーさんが守ってくれたんだ」急げ!毛に付いた雪は次第に大きくなり小さなシロクマに変身しています。急げ!急げ!
かすかに【大吉病院】の看板が見えてきました。2.5の視力は確かにその姿をとらえました。やっと着いた!!
最後の力を振り絞りワンワンと叫びながら玄関のドアを体当たりしている自分がいました。そして戸は壊れました。(壊すことはないんじゃない?)
非常事態を感じた大吉先生はすぐさま車庫にある2000GT-R【V8】ツインカムスーパーチャジャー(シートヒーター付き)のスノーモービルにポちを毛布でくるみホねっこまでしゃぶらせスロットル全開で爆音立ててぶっ飛びました。
「1分32秒は新記録だぜ!」といいながらおぢーさんちの玄関の戸を壊す気満々で開けました。(仕返しのように)
倒れたおぢーさんはびた一文息してませんでした。遅かったか!!!!
先生はすばやく脈を取りこれ以上開かないくらいまぶたを広げて瞳孔を診ていました。そしてうつ伏せにしたかと思うと今度は激しく背中を叩いておぢーさんの口の中に手を突っ込んでました。
逆にいたぶられてる感はあるなとポちは思いました。そしたら「うぇ~~!!」という叫び声と共に口からダンゴが出てきました。。3個も。。
「ひゃ~死ぬかと思ったよ~~(^o^)」と立ち上がるおぢーさんの鼻水はタレ放題、涙に混じって口に入ってます。
ポちはホねっこが口からポロリと落ちるやいやな「おぢーさ~ん」とさけび胸めがけて抱きつきました。(BGMは平井堅です)
あったかい本物のおぢーさんの胸。冷え切ったポチの身体をさすりながら「ポち、ごめんな。もうこっそりだんごは食べないからな」
おぢーさんの涙がひとしずくポチの顔に落ちました。雪の中で助けてくれたおぢーさん。
涙の熱はポチの身体を世界で一番あったかくつつんでくれました。ポちとおぢーさんの絆は今回の事件でまた更に深くなりましたとさ。。めでたしめでたし。。
~完~
P.S
だんごはしまむらから帰って食べようとおばーさんが楽しみにしてたです。帰ったとたん半殺しにされたことは言うまでもありません。
おぢーさんがそう簡単には死なない理由と食い物の恨みは恐ろしいという事に気づいたポち。。
次はどんな物語&気づきが待っているのか。お楽しみにね (^ー^)ノ~~Bye-Bye!
つづく確立は大体83.6%ぐらいです。
リクに答えていただいてありがとうございます
83,6%に・・・かけてます^^
読んでくれてありがとう!
はせちゃんに今度頼みがあるんだぁ~
多分イラスト得意だとにらんでさぁ
詳しくは今度そっちに行った時に話すね~~