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「ポちの超短編小説~初恋リバイバル~後編」

2008-07-06 | ポチの昔話
 
前編からお楽しみください→
 
 
 
びっくりしてヨシ子は口を半分強、開けたまま、ポちを見つめていましたが
 
 
 
くずれおちるようにポちの胸というか背中の横あたりにしがみつき、またもやすごい形相で泣きはじめました。
 
 

 

ポちは高倉ケンのようにだまったまま、背中の横あたりのヨシ子の頭をペロペロとなめて、なぐさめたのでした。

 

 

 

たしかにヨシ子は土佐犬だ。でも女なんだ。男が守ってやらなきゃだめだ。

 

 

 

なんか自分でも説明つかない感情が、ふつふつと沸き起こる何かに気づき始めていました。

 

 

 

ヨシ子はひとしきり泣いた後、「ごめんね。涙で背中の横のあたり、ぬれちゃったね。」

 

 

 

と急に走り出してふりむいたと同時に「ありがとう」って手を振って帰って行きました。

 

 

 

 

濡れていたのは涙×15倍の鼻水だったってコトは乾いてから知りました。

 

 

 

 

「ハァ~ ヨシ子に会いてぇ」

 

 

 

 

イメージが専攻してヨシ子の顔はハリウッド女優のごとくキラキラと輝く藤原紀香になっていました。

 

 

 

「よしっ、会いに行こう!」ポちは決心してヨシ子の家まで息つぎ3回でたどり着きました。

 

 

 

しかし、そこで見た光景は・・・

 

 

 

 

 

 

  次号に続く・・・・と思いきやこのまま続行します。(そうなんだぁ~)

 

 

 

 

そこで見た光景は、なんとまったりとした雰囲気の中にもなんぴとたりとも入ってはいけないような

 

 

 

ドーベルひろしとヨシ子二人の世界が広がっていました。

 

 

 

ヨシ子は今までに見た事も無いような妖艶な表情でドーベルひろしにまとわり付いていました。

 

 

 

まさしく女をさらけだしていました。

 

 

 

ポちにはまだわからない大人の世界。。。

 

 

 

見てはいけないものを見てしまった小5の2学期のようにポちは息つぎ1回で自宅に帰ってきました。

 

 

 

初めて女に泣いて抱きつかれ女のにおいに己を忘れ、

 

 

 

高倉ケンに酔っていた自分がみじめでした。泣きました。オフコースさえ流れています。

 

 

 

 

 

そして涙も枯れはてた今、ヨシ子の幸せを願う自分を少し『エライゾ!』ってほめてあげましたとさ。

 

 

 

 

 

 

                                       ーおわりー

 

 


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