日光山系 ななころびのあの山の向こうに

あの山の向こうには何が待っているのだろう。7回ころんだら7回起き上がる、平凡ハイカーななころびの気まぐれ山行録です。

只見駅裏の低山の尾根はちょっとしたヒメサユリ・ロードだった    只見/要害山

2016-06-16 02:45:49 | 山行

2016年6月5日(日) (晴)   
朝一に蒲生岳を山開きに絡めて歩いてきて、気分のいいままもう一山行きましょう。今日はヤブ山でノラさんも登られた鷲ヶ倉山の地形図を用意してきましたが・・・。朝、蒲生岳の駐車場で会ったセンセイの情報で、観光案内所に行けば山開き時の余りバッジを貰えるので登って貰っておいで、と言われました。結局要害山も登っていないので、今日はそちらを選択です。只見の駅前に車を移動します。

只見駅の観光案内所にいって、要害山に登りにいくことを伝えると、スタッフのお姉さんが親切にコースを案内してくれました。要害山のバッジももらえるようなので、とにかく登った人にあげるというスタンスのようですので、とにかく登ってみましょう。登頂後は東の林道を経るコースで降りようと思っていましたが、スタッフのかたは、林道で展望もないのでつまらない。それより山頂から西方面の尾根を経て、スキー場に下るコースがお勧めと推薦してくれました。今日は、そのコースで行きましょう。
(只見駅のすぐ裏手(北)にある神社です。結構立派な神社で、彫刻も重要文化財級ではないでしょうか。)


コース; 只見駅 10:21 --(南東尾根経由)-- 山頂 11:25 --(南尾根経由)-- 三石神社 12:23-12:47  --- 只見駅 12:55    
このコースは直登一直線って感じで、岩稜を一機に登っていきます。結構な急登りです、低山で暑いのと、二山めなので盛大に水を消費します。
途中傾斜が緩んで、やせ尾根気味になって、蒲生岳方面の展望も開けてきます。高度を上げていくと、ヒメサユリの花も見られだして、ちょっと遅めかなー。今年は花も早く開いているのでしょう。それでも次からつぎへ、出てくるピンクのお花は綺麗です。
(左右切れている岩尾根が、いったんなだらかになって東の展望も開けます。先ほど登った蒲生岳はやはり格好いいです。)



中腹より上に行くと次第にヒメサユリのお花がたくさん出てきます。少し時期的には遅いのかもしれません、それだけ今年は雪が少なく、暖かいのでしょう。



途中は、結構いい感じの岩のなだらかな稜線歩きになったりします。目の前に見える山頂部を見ながら進みます。


尾根の左側前方をみると、これは本日下りで使用する尾根でしょうか。いい感じの松の岩尾根が走っています。その尾根の斜面は岩っぽくて、低山ながらスラブ的に見えていたりもします。(p ↓)



山頂に近づくとまた急登。ロープが張ってあったりしますが、そんなに長い区間の苦しみではありません。山頂付近はブナの巨木があったりします。町のすぐ裏手なのに、さすが会津の山です。



山頂には電波塔の建物と山名板の杭がたっていました。ここまで、ほぼ同時に登っていたおじさん一人しか会わない静かな山です。少しゆっくりしていると、私が下る予定の南側コースから単独男性が登ってきて、しばらくお話をします。只見地元のかたで、冬の暮らしや、只見線の話、六角精児さんが鉄道マニアでよく只見駅周辺を散策しているとか、面白い話を聞かせてもらいました。



山頂からは南方面の視界が開けています。遠くに見えるのは朝日連峰でしょう。



南方面への下りコースは、地形図に線なしルート。このコースはたぶん山開きでも使われているルートで、只見町としてはお勧めの行程のよう。さすがによく踏まれています。この尾根を降りていくルートは、登りで使用したルートより会津らしい尾根歩きを楽しめると思いました。途中、ここにもヒメサユリが咲いていました。



尾根の途中で、西方面に浅草岳が見えます。距離が近くなっただけ、蒲生岳からよりも浅草岳は大きく見えます。



尾根から西に見える708Pや760Pの岩の斜面を見ながら歩きます。スキー場の上部の708Pや760Pは低山ながらスラブ的な岩肌が露出しています。下っていく尾根のむこうに只見ダム方面の横山なんかが見えているのでしょう。



(三角点峰でもある760.8P )


途中松林のようなところを経由したり、”春の夫婦滝眺め”なんていうスポットもあります。残雪期には西の760M峰に季節限定の滝が現れるだろうことは、容易に想像できます。



里はずっと上のほうから見えていたのですが、すぐ降りられるように見えてもなかなかつかない感じで、結構歩いた感覚を覚えた頃、スキー場に登っていく作業道に降り立ちます。スキー場の道を下っていくとすぐ三石神社の鳥居、。すぐ先が神社かと思えば、随分登り返しが必要でした。写真撮りも含めて10分も歩いた感じでしょうか。この神社、朝会ったセンセイに、見ておいでと推薦されて、町の簡易パンフレットまでいただいていた神社です。



途中ムラサキの花の花畑や、名所である清水を経て、大岩を祀る神社最奥につきます。最奥には杉の大木や巨岩が林立して、これはさすがに名所だけあるといった景勝地です。
(巨岩に小さな隙間があって、糸を通せれば縁結びがかなうという大岩 )



これは、目がよくなるとの言われのある大岩です。年中水が染み出していて、患った目にその水滴をつけると治るのだそうです。




帰り途中に撮影、なぜかヒメサユリと並んで、ここだけムラサキの花が群れていました。



要害山をぐるっと1週反時計回りして、三石神社を歩いて、駅の裏の龍神社(龍はサンズイが付く字なんですけど)に戻ってきました。山中で会った登山者は2人だけで静かに歩けました。登りで歩いた南東の尾根より、予想外に帰りの南尾根は、緑ゆたかな会津の山を感じられてよかったです。日差しもたっぷりの日だったので、かなり暑くて、こうなるともう夏山登山で、このくらいの低山は不敵な時期になりした。
駅前に戻ってきて、観光案内所に行ってバッジを貰いにいきます。先ほどの女性スタッフに「要害山に登ってきましたよ。お世話になりました。」って伝えるとにっこり笑って「お疲れさまでした、どうでしたー?」って聞いてくれて、気遣いが嬉しいですね。隣に見えたスキー場の上の山について尋ねると、コースは無いとの回答。いろいろ有意義な情報を伝えてくれようとする案内所で、今後もお世話になる可能性大です。要害山は会津100だというのと、バッジがもらえるという半ば不純なモチベーションで本日予定外に来た山でしたが、低山ながら花と味な尾根と、嶮岨な急の岩尾根歩きと、周辺のスラブ地形の展望と、三石神社を見られたので、満足できる只見のあるきとなりました。 ■■ 






駅前から見た要害山。


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2 コメント

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ノラさん (ななころび)
2016-06-18 03:17:53
こんにちは。二山と言っても、行程はコンパクトで一般ルートですから・・・。鷲ケ倉山も地形図は用意あったのですが、今回はバッジ取得を優先しました(笑)。
蒲生岳は2回とも、ほとんどヒメサユリは見ていないです。
会津朝日は前日の会津若松方面の山から転戦しました、2日連戦は疲れました。
柴倉山は藪ですか?、蒲生岳からみると、穏やかに登れそうですが、ノラさんの記録で急登の印象があります。只見が秋に色づいた頃、登ってみたいと思っています。
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要害山のスキー場への道は意外といいのですね (ノラ)
2016-06-17 10:00:11
ななころびさん こんにちは。蒲生岳と要害山を一日でご苦労様です。スキー場への西尾根は存在は知っていたのですが,何となく林道へ行ってしまいました。帰りに舗装路歩くのが嫌だったのかもしれませんが,林道へ降りた後も舗装路歩きはあったのでスキー場方面へ降りればよかったってななころびさんの記録見て思いました。蒲生岳がヒメサユリなくて,要害山があるっていうのも不思議ですね?要害山では私も見た記憶在ります。
会津朝日岳は山開きがあったんですね。今度は柴倉山へ行ったください。あそこは途中は展望抜群です。但し鉄塔から先は会津特有の灌木藪です。間違ってもお連れさんは誘わないようにしてください。
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