昨年夏の私たち姉妹の実家土地の売却の後、引き続き父の実家の土地の売却に取りかかりました。
ようやく実現の運びとなり決済と引き渡しが7月末に行われました。
元々、父が子供のいなかった大伯母からS34に贈与された土地。
父亡き後、母と我々娘たちの共有の名義のまま駐車場用地として貸していましたが、母をはじめ皆が高齢化してきたので
誰か一人が亡くなると相続がからみ、手放すのもかなり面倒になるので
売却しようということになったのです。
元々ご先祖さまからの土地。 終戦直後の物入りな時期の延長で、
父の所有なのに、父の兄(私たちの伯父)の抵当権が設定されて抹消されないままになっていたり、
登記簿記載事項がS34年のままだったり。
要は、届け出事項に全く手が付けられておらず
売却できる形に整えるのにずいぶん時間とエネルギーを費やしました。
その後、
かなり広い土地で地番がいくつもに分かれており、
一部は地目が畑地となっているため農業従事者にしか売却できない
という制約があり、売却を依頼していた不動産業者に
地目の変更登記を行うよう地元の町と交渉してもらったり、
以前は家屋が建っていたが、その家を壊すときに
井戸を埋めるのにお祓いをしたかどうかの問い合わせがあったり
(井戸を埋めるというのは、昔から重要な案件だったようです。)
土地の一部を無料で、地域の防火用水の貯水池として提供していて、その約束も残ったままになっていたり、
(池はとっくの昔に埋められたのに)
きめ細かい町との交渉にも手間取りました。
旧家ではよくある話らしいですが、自分で経験してみると
一つ一つをクリアーするのに多大なる交渉の手間と
エネルギーを要しました。
現在の私の実家は女性ばかり。普段は皆離れたところで暮らしているし交渉事には不慣れ。
で前回に引き続き今回も、交渉の窓口は姉のご主人にお願いしました。
母の書類取得等に関しては、宮崎市に住民登録をしてあるので
手間は全てクラリスが。
連絡を取りながら、遅々たる歩みで何とか現状に近づけることが出来ました。
7月末に姉二人が宮崎入り。
翌日の引き渡しに臨みましたが、折からの豪雨。
姉のご主人もテレビで気象情報を見続けて
気が気ではなかったそうです。
バケツをひっくり返したような大雨の中、お墓のある実家のお寺の和尚様と
父をはじめご先祖様の眠る墓前にも、ずぶぬれになりながら売却の完了を報告して
ようやく肩の荷が下りました。 長かった!
晴れている時に行ったお寺の写真です。(昨年4月に次男と)
久しぶりに行った次男はパワースポットだぁ~~と喜んでおりました。