恐怖の１３階段

　先程、『人志松本の○○な話「新ゾッとする話」』を笑いながら見ていた。そしたら、島田秀平の番になった。掻い摘んで話すが、後輩の芸人が引っ越しをすることになった。場所は若者の街、下北沢。他の部屋は家賃が１０万円するのに、２階の階段脇にあるその部屋だけは８千２百円。異例の安さだ。

　不動産業者は、物件に対しての告知義務がある。今までこの部屋に住んだ住人は、２週間と持たずに引っ越しをしてしまったというのだ。４人目に住んだ住人は、ちょうど２週間目に原因不明の窒息死をしてしまったらしい。それを聞いても、島田秀平の貧乏な後輩芸人はそこに引っ越しをしたと言うのだ。

　引っ越しをした日、夜中の２時２２分に目が覚めた。園児達のざわめき声がする。その声が鳴りやむと、『コツン』と一つ音がした。２日目も同様で夜中の２時２２分に目が覚めた。やはり園児達のざわめき声がする。その声が鳴りやむと今度は、『コツン、コツン』と２度音がした。３日目も４日目も同様である。

　普通階段は１４段に作るらしいのだが、その後輩芸人の住むマンションの階段は１３段。島田秀平の後輩芸人は夜中に聞こえて来る、『コツン』と言う音の意味を覚った。１４日目、引っ越しをすることにした。その日、島田秀平をはじめとする先輩芸人達が、お守りやお札を持って引っ越しの手伝いに来た。

　引っ越しは夜までかかってしまったのだが、突然ブレーカーが落ちた。島田秀平等は、後輩芸人にブレーカーの在処を聞こうとしているのに返事がない。うっすらとする部屋の中で、後輩芸人が倒れているのに気が付いて慌ててみんなで表まで担ぎ出したら、圧縮されたお守りを喉に閊えて窒息死寸前。

　…と、まぁ～こんな話である。スタジオでは、「マジな話やないけ？」と皆怖がっている。私は何でお守りが圧縮されていて、何でそれを飲み込まなくてならないんだと腑に落ちない。そしたら喉の乾きを覚えたので、２階のキッチンにある冷蔵庫まで飲み物を取りに上がったのだが、階段は…１３段。んっ？