皆既日食映像に思う事

　これまでも、世界各国の皆既日食の様子はテレビで何度か見てきた。いつも思うのは、太陽の映像ばかりで太陽が欠けて行く様子から、現れるまでの一部始終を映しているだけだ。その間は、「太陽が欠け始めました。今、太陽がスッポリとコロナに覆われています。皆既日食です。あっ、今太陽が現れました。ダイヤモンドリングです」とお約束の実況中継だ。私はその間、周りはいつもどうなっているのか、見たくて仕方がなかった。

　昨日は、屋久島での皆既日食の観測を果たせなかった思いから、午前中はずっとテレビにかじりついていた。今回はそれなりに面白かったかな！？中国から映像が流れてくる。上海の夜景（？）などはとても綺麗だったし…。それに日本では、今世紀最長の６分２５秒の皆既日食が見られると言う悪石島は、台風の様な悪天候で観測どころか避難の様子まで見せられ、こういう事もあるのかと見入ってしまった。行った人には気の毒だが。

　でも今回は期待に応えてくれた。硫黄島と、太平洋上の船から撮影した皆既日食の様子は見事だった。特に太平洋上の船上からの中継は格別だった。皆既日食の瞬間に、３６０度グルリと一周して水平線の明るくなっている部分を映し出している。とても綺麗だった。私が見たかったのはこれだ。これを見て船上もいいなと思ってしまった。降雨でも天候の良い所まで移動も出来る。次は２６年後か！？間違いなく私は生きていないな。