マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

見ていても痺れる全英オープン

2007-07-23 03:40:49 | Weblog
 「タイガーにはカメラマンがついていません」ラウンドリポーターの松岡修三の、そんな言葉で始まった全英オープンの最終日だ。既にタイガーは、7番ホールを終えてチャージの気配がなく、3連覇が難しくなったからだろう。そうなると、私は優勝は誰でもいいのだが、心情的には初日からトップを守っているセルヒオ・ガルシアに勝ってもらいたいとは思うものだ。

 ところが、そのガルシアだが表情がかたい。最終日は風もなく湿ったグリーンで、スコアも伸ばしやすい。先にスタートしている選手は皆スコアを伸ばしている。ところが、最終組の2人のスコアだけは伸びていない。これがプレッシャーなのだろうが、いったいプレッシャーを重さにしたら何キロになるのだろう?ガルシアは、まるで鎧を身につけプレーしているようだ。
 
 3打差のアドバンテージを持ってスタートしたガルシアだが、遂にアルゼンチンのロメロにトップを譲ってしまった。そのロメロもトップに立ったとたんにダブルボギーだ。これでロメロは、普通は終わりかなと思うのだが、連続バーディーで再びトップに立つ。それでOBを出し、また脱落である。これほどまでに、トップの位置というのは重いものなのだろうか。

 次にトップに立ったのは、アイルランドのハリントンである。ところがそのハリントンも、18番でまさかのバリーバーン(小川)につかまった。8年前のバンデベルドの悪夢を思わせる内容だ。しかも、2打目もバリーバーンにつかまってのダブルボギーだ。この18番ホールでは、“まさか”は当たり前の言葉なのか?カールスティGLは、本当に凄い演出をしてくれるコースだ。

 それで、ガルシアが18番ホールを残して再びトップに立ったのだが、パーで上がれば優勝である。ところが2打目はバンカーだ。上手く出す事はできたのだが、そのパーパットは2メートル強の距離を残してしまった。そのウイニングパットは、非情にもカップに蹴られてしまった。外した後のガルシアの落ち込み方は、正にプレーオフの敗戦を暗示していたかのようだった。

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