マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

三つ子のたましい『子供は何でも知っている』

2014-02-14 01:07:08 | Weblog
本当に大人は子供をなめている…と言うか、トイレに入ったとたんに指を鼻に突っ込み鼻糞をほじり出すレディーのように、わからなければ何でも良いという子供への扱いには困ってしまう。
覚えているよ、3才のボクは?
近所のおばちゃんが家に遊びに来ると、ボクをベタ可愛がりだ。
…なのに、ボクが庭で遊んでいて、そのおばちゃんが通りかかったので擦り寄って行くと、今度は怪訝そうな顔してボクを振り払う様にして行ってしまう。
何故だ?
ボクが、このおばちゃんにいつ悪い事をしたんだろうと思ってしまう。
人間の表裏を察した瞬間だ。
ボクの町では地区毎に小さなお祭りがある。
そのお祭りの夜は、お父さんの友達がたくさん来て善を囲んで酒を頬張る。
すると、ある人から呼ばれる。
手に10円玉を握らされる。
お金で物が買えると言う事を知った時だから4才(年中)か5才(年長)のどちらかだったと思う。
近所(一軒挟んで隣)の駄菓子屋に、自分一人で買い物に行って買い物をし始めた頃だ。
これは、その近所の駄菓子屋のおばちゃんが、「和坊は、こんな小さな時から一人で買い物に来ていたんだよ?」と小学生になったボクの前で、手を口元のところで平らにして言った事があったからきっとそうなんだろう。
『この小さな丸い物は魔法のタネ、こんな小さな物で大きなお菓子が買えてしまう』と不思議になって喜んだものだ。
ボクはそのお祭りの夜に味を占め、幼稚園の帽子を入れ物代わりにしてお客さんを一人一人回って歩くのだ。
まるで物乞いだ。
4年前に行った上海で、何人の乞食にアルミ製の容器を差し出されたかわからない。
ボクは全員に数元上げて来たけどね。
そのボクの帽子にも、だんだんとお金が貯まるのが嬉しくて仕方がない。
ボクは目一杯の愛想を振りまく。
でも、絶対にくれない人がいてボクを無視する。
意地悪な大人だ。
別の意味でくれない人もいる。
お父さんは中学の体育の教師をしていたのだが、そのお父さんの友達の先生は得てしてくれない。
その代わりに頭をなでたり、声を掛けたりしてくれる。
「立派な大人になれよ?」とか言ってね。
お金をくれなくても良い大人だ。
4才くらいの子供はもう大人の人柄を、臭いというのかムードで察する事が出来るのだ。
良く犬とか猫が良い大人に寄って行くと言われるが、子供も同じなので理に適っていると思ってしまう。
そう、子供は良い大人と悪い大人を見分けられる。
気を付けた方がいいよ、大人達。

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