マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

三つ子のたましい『クリスマス』

2014-02-15 07:28:36 | Weblog
絵本の中のクリスマスに吸い込まれていた幼少の頃のボク。
ボクはお母さんに尋ねる。
「もみの木はいつ飾るの?」
お母さんが答える。
「もみの木は日本にはないし、あの木は大きいからこの家の中には入らないのよ」
ボクは思う。
『面倒くさがっているだけじゃないのかな?』
ボクはお母さんに尋ねる。
「じゃあサンタさんはいつ来るの?」
お母さんが答える。
「ウチには煙突がないから来ないかも知れないわ」
ボクは思う。
『貰えないと言う事か?』
こんな遣り取りのあったクリスマスの日の朝、幼稚園へ向かうと幼稚園では園児の間でざわめきが起こっている。
『今日、幼稚園にサンタクロースがやって来る』と言う他の園児の声に胸湧き踊るボク。
お昼が済んだ後で園児達は全員講堂に集められる。
講堂と呼ばれていたところは、年長組の教室を兼ねたところでその部屋には舞台がある。
その舞台に立って、年長組のヒロ子先生がクリスマスに付いてのお話をする。
園児全員が目を輝かせて聞いている。
最後にヒロ子先生が、「それでは、サンタさんがみんなにクリスマスプレゼントを持ってやって来ましたよ」に園児達は、「どこだ、どこだ?」と周りを見渡す。
大越先生のチープなオルガンが鳴り出した。
何と舞台裏から、サンタクロースの登場だ。
園児達にどよめきが沸き起こる。
『なんだ、園長先生かよ?』とボクはトーンダウン。
そんな事をよそに園児達は園長先生を取り囲み、その園長先生の身に付けているサンタクロースの衣装を触りまくったり、園長先生の担いでいる大きな白い袋を触ったりと大騒ぎだ。
何が楽しいのかさっぱりわからないボク。
そこでヒロ子先生が、「さあみんな席に付いて(元々付いているボク)、これからサンタさんからみんなにクリスマスプレゼントがありますよ」と言うので、ボクは取り敢えず園長先生の袋を凝視している。
ところが、大越先生と綾子先生が段ボール箱から、お菓子の3点セットが入った袋を取って配り始めた。
『何であの園長先生の袋から出さないんだろう?』と思うボク。
配られた袋の中には、森永のミルクキャラメル、ペコちゃんキャンディー、そしてマーブルチョコだ。
何か残念な思いで自宅に帰るボク。
その日の夜は家でもクリスマスパーティー。
凄くささやかでケーキもない。
まぁ~当時のケーキは高級品だから無くても仕方がないけど、代わりのカステラは今更ながら思うがいらなかったんじゃないかな?
そしてテーブルの真ん中には、50センチくらいのもみの木のレプリカ。
『絵本の中のクリスマスとはだいぶ違うな』と思いながらも何も言えないボク。
そして翌朝には枕元に、お菓子のたくさん入った赤い長靴の形をした円柱形の入れ物が置かれてあった。
その赤い靴下の入れ物を逆さまにして、中身を全部出して並べて見る。
マーブルチョコが被っている。
『サンタさんと言うのはマーブルチョコが好きなのかな?』と思ったボク。

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