マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

胴上げ

2006-07-02 22:21:49 | Weblog
 今日は、知人の結婚式に招待され出席したのだが、正直なところ私は結婚式に出席するのが余り好きではない。…と書いてしまうと、今日私を招待してくれた人に申し訳ないのだが、今日はまだいい。スピーチがないからだ。スピーチをしなくてはならない結婚式などは地獄だ。

 それにしても、あの格式張っているというのか、襟元を正して臨まなくてはいけないという厳粛な感じがいけないのか、とにかく私は結婚式が苦手なものであることに違いはない。

 それに、親戚の方々が儀礼的に出席者にお酒を注いで回り、「これからもよろしくお願いします」等と言われると、『今後、別れないとも限らないのに、そんなこと言っていいの?』なんて思ってしまう。私の不謹慎はいつものことだが、これを言ってしまってはもともこもない。ご親族の方々で、これを読んでいる人がいないことを願うばかりだ。

 それにしても、今日の花嫁は希にみる美形だ。今日の主役という名に正に相応しい花嫁だ。私が招待されたのは新郎側ではあるが、こればかりは「お見事!」と言ってやりたい。よくぞ射止めたものだ。せいぜい、逃げられないようにしてもらいたいものだ。再度になるが、ご親族の方々で、これを読んでいる人がいないことを願うばかりだが…。

 さて、一通りの披露宴が済み、ロビーでは友人達がカップルを取り囲んで写真撮影が行われている。そして、いつの間にか花婿の胴上げが始まった。花婿の胴上げが終わると、誰が言ったのか、「次は花嫁だ」という声に、みんなが花嫁を取り囲んだ。

 合法的にお尻を触れるからなのだろうか、花婿の時より取り囲んでいる人は多い。花嫁の方は盛んに拒絶をしている。だが、あれだけの人数に囲まれては、花嫁の拒絶にも限界はある。いつの間にか担ぎ上げられている。それでも花嫁は自分のお尻に手をあて、身体を強張らせている。2,3度宙に舞った時に花嫁の声は、「やめてーっ」と言う絶叫に変わった。花嫁が消えた。

 その後どうなったのかは、想像におまかせするが、私は端から見ていて大笑いをしていたのは事実だ。


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