マヌケ便り

テレビ番組リサーチ会社の代表をしています。

クルージング

2006-06-24 20:52:32 | Weblog
 今朝、起きて携帯をONにしたらメールが入っていた。ゴルフ仲間のMさんからだ。「今日、お船に乗ろうかと思っているんだけど、一緒にどう?連絡下さい」と書いてあった。今日はさしたる用事もなかったので、早速、Mさんに電話をいれて、「行きます」と言う返事をした。「じゃあ、12時の待ち合わせで、駐車場についたら電話くれる?何か食べ物を買って来て。船の上でお昼にしようよ」と言うのだ。

 船というのはMさん自身が持っているクルーザーの事だ。Mさんのクルーザーは、夢の島マリーナの停泊所においてある。私が最初にこのクルーザーに乗せてもらったのはちょうど1年前になる。陽気はすっかり春なのだが、海の上ともなるとまだ寒い。震えながら乗ったのを覚えていたので、今日は6月だが梅雨冷えもあるし、海の上は結構寒い。だから、かなり着込んでやって来た。

 駐車場に着いたので電話を入れると、「ゲートのところで待っているから」と言うので、途中で買った食べ物を抱えそこに向かったのである。駐車場からは本当に直ぐのところだ。ゲートのところでMさんは待っていた。ゲートはセキュリティーが施されていて、ここに停泊している人しか持てないカードがある。それを差し込んで中に入るのだ。

 ゲートをくぐると真っ直ぐに桟橋が突き出ている。その桟橋の両側にも更に桟橋がいくつも出ていて、その桟橋に、更にクルーザーを停泊させるための桟橋があるのだ。だからクルーザーの数も数百艇はある。

 早速、船の上で食事をとった。食事が終わると出航だ。最初は東京湾をクルージングする。気持ちがいい。『風になる』と言う言葉があるが、正にそんな感じだ。楽しいのは運河巡りだ。要は隅田川だとか荒川の中を走るのだが、我々は運河巡りと言っている。それにしても、川の中から見える東京の街は、普段見る事のできない風景なのでとにかく面白い。

 夏になると各川沿いでは花火大会も行われるので、これもまた楽しいのだ。昨年は何度かこの花火大会を、クルーザーから見させてもらったのだ。だいたいは夜の7時から2時間くらいだ。Mさんのクルーザーは小型船だが8人くらいは乗れるので、花火を見ながらの宴会もまた楽しいのである。

 帰りは川を下って停泊所まで戻るのだが、その頃になると満ち潮になっていて、河川でも水かさが1メートルは上昇している。すると橋桁をくぐれないでいる大型クルーザーが何隻かあるのだ。こうなってしまうと、朝の引き潮までは停泊所まで戻ることはできないのだ。花火を見ながら、楽しい宴会の後で、これではマヌケだ。

 さて、今日もクルージングを終え停泊所まで戻って来た。Mさんが桟橋にクルーザーを停泊させようとしていると、桟橋の一番端で「チロー」と呼ぶ男性の声がする。逆側には大型犬のグレート・デーンを連れた女性がいる。

 おそらくその二人は夫婦であろう。すると女性の方が、その犬の首輪を外したのである。その犬は桟橋を勢いよく走って来ると我々の前を通り過ぎ、その「チロー」と呼んだ男性に抱きついたのである。だが勢いよく走ってきて抱きつかれたせいか、その男性は体勢を崩し、後ろにひっくり返ってしまったのだ。後ろは海だ。犬共々仲良く落下である。「ザッパーン」と凄い音がした。

 逆側では女性の「キャー」という悲鳴も聞こえている。6月とはいえ、まだ海の中は結構な冷たさだ。助けようかと思った矢先にすぐに一人と一匹は自力で桟橋を這い上がってきた。無事なのがわかると、心配などしていられない。落方を思い出して可笑しくなった。それにしてもマヌケな犬と人間だ。

 最近は、何故か『犬』によく笑わせてもらっている。飼おうかなー犬。

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