私は今、あるイベントのお手伝いをさせて頂いている。会場は神保町にある学士会館で、期間は8月22日(金)から29日(金)までだ。さて、どんなイベントなのか紹介させて頂こう。ダイアログ・イン・ザ・ダーク、略してDIDと称している。このDIDは日常生活における様々な環境を織り込んだ真っ暗な闇の世界を作り上げ、その中を視覚以外の感覚で体験するワークショップ形式のイベントだ。人間には、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚と言う五感があるが、この内の視覚を無くした世界を体感するのである。
昨日は、私も実際にこの闇の世界を体験させてもらった。まず、何名かのグループで体験すのだが、私の時は4名だった。イベントスタッフの説明に従って、まずは自己紹介をする。自分以外の人の名前を覚えておく事は大変重要な事だ。そして視覚障害者が普段持ち歩く白い棒を渡される。白杖と呼ばれるものだ。そして闇の中では、言葉を使って自分の行動を自分以外の人に伝えるのだ。例えば何かに躓いた時に、それが何かを確かめるのに、「目黒ですが、しゃがみます」と言う具合にだ。これを言わないと後に続く人が危険だからだ。
一通りの説明を受けた後で質問がないかを聞かれたので、私が質問をした。「私は閉所恐怖症で電車やエレベーターが苦手なんですが、闇の世界は大丈夫なのか心配なのですが?」…と言うと、この闇の世界が実際にパニック障害の為の治療にも役だっているのだそうだ。そんな説明を受け安心したのだが、実際にグループの中に以前にパニック障害になったことがある方がいて、その人も安心した様子だった。さて、いよいよ闇の世界へと入って行くのだが、その一歩前の薄暗いところで、中を案内してくれるアテンドに引き継がれる。実際の視覚障害者だ。
そして闇の世界だ。最初はオロオロするばかりなのだが、次第に視覚以外の五感が研ぎ澄まされてくるのがわかる。実際に二本の丸木を付けただけの丸木橋を、簡単に渡ることも出来た。小川のせせらぎや小鳥のさえずりが耳に心地よい。中には池も作られており、手を差し伸べると水にも触ることができるのだが、その感触もいつもと違う。上手く表現出来ないが、手探りで捜し物が見つかって嬉しくなったようなそんな感覚だ。中にはブランコもある。実際にこぐことも出来る。妙な感覚だ。もうこの位になると、私以外の人達の動作から出る音や、こぼれる小さな声でどの辺にいるのかも察知できる様になる。
ほどなくすると、闇の世界のバーへと案内される。椅子とテーブルが用意されていて、そこでは飲み物のサービスがある。ワイン、ビール、アップルジュース、お茶の中から好きな物を注文することが出来るのだが、飲めない私はお茶にしたのだが、飲む前に香りでウーロン茶とわかったのには驚いた。鼻の悪い私は普段お茶の臭いなど感じたことがなかったからだ。そのバーでアテンドから質問をされた。「皆さんはこの闇の世界に入って今までどの位の時間が経ったと思いますか?」私が、「15分位ですか?」と言ったのだが、答えは37分だった。またまた驚いた。とにかく不思議な世界だ。皆さんも機会があれば、こういう闇の世界を体感してみては如何でしょう。
昨日は、私も実際にこの闇の世界を体験させてもらった。まず、何名かのグループで体験すのだが、私の時は4名だった。イベントスタッフの説明に従って、まずは自己紹介をする。自分以外の人の名前を覚えておく事は大変重要な事だ。そして視覚障害者が普段持ち歩く白い棒を渡される。白杖と呼ばれるものだ。そして闇の中では、言葉を使って自分の行動を自分以外の人に伝えるのだ。例えば何かに躓いた時に、それが何かを確かめるのに、「目黒ですが、しゃがみます」と言う具合にだ。これを言わないと後に続く人が危険だからだ。
一通りの説明を受けた後で質問がないかを聞かれたので、私が質問をした。「私は閉所恐怖症で電車やエレベーターが苦手なんですが、闇の世界は大丈夫なのか心配なのですが?」…と言うと、この闇の世界が実際にパニック障害の為の治療にも役だっているのだそうだ。そんな説明を受け安心したのだが、実際にグループの中に以前にパニック障害になったことがある方がいて、その人も安心した様子だった。さて、いよいよ闇の世界へと入って行くのだが、その一歩前の薄暗いところで、中を案内してくれるアテンドに引き継がれる。実際の視覚障害者だ。
そして闇の世界だ。最初はオロオロするばかりなのだが、次第に視覚以外の五感が研ぎ澄まされてくるのがわかる。実際に二本の丸木を付けただけの丸木橋を、簡単に渡ることも出来た。小川のせせらぎや小鳥のさえずりが耳に心地よい。中には池も作られており、手を差し伸べると水にも触ることができるのだが、その感触もいつもと違う。上手く表現出来ないが、手探りで捜し物が見つかって嬉しくなったようなそんな感覚だ。中にはブランコもある。実際にこぐことも出来る。妙な感覚だ。もうこの位になると、私以外の人達の動作から出る音や、こぼれる小さな声でどの辺にいるのかも察知できる様になる。
ほどなくすると、闇の世界のバーへと案内される。椅子とテーブルが用意されていて、そこでは飲み物のサービスがある。ワイン、ビール、アップルジュース、お茶の中から好きな物を注文することが出来るのだが、飲めない私はお茶にしたのだが、飲む前に香りでウーロン茶とわかったのには驚いた。鼻の悪い私は普段お茶の臭いなど感じたことがなかったからだ。そのバーでアテンドから質問をされた。「皆さんはこの闇の世界に入って今までどの位の時間が経ったと思いますか?」私が、「15分位ですか?」と言ったのだが、答えは37分だった。またまた驚いた。とにかく不思議な世界だ。皆さんも機会があれば、こういう闇の世界を体感してみては如何でしょう。
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