ラストコンサート

　ここのところ、精神的にとても疲れている。今日も元気がない。起きたはいいが、何もする気がおきない。何かをしないと更に疲れるので、本でも読もうかと思ったのだが、新しい物を吸収するにはパワー不足だ。全く頭に入って来ない。文字を目で追っているだけだ。

　それで、ＳＴＵＴＡＹＡまで足を運んだのだが、映画も新作を見るだけのパワーはない。以前に見たことある、古い映画でもまた見てノスタルジックにでも浸ろうかと思い、適当なモノはないかと探していたら、『ラストコンサート』が目に止った。この映画を借りることにした。

　この映画は、私が高校生の頃に封切りされた映画だ。内容はほとんど覚えていないのだが、主人公がとてもキュートな女性で、最後に、（お約束の）白血病で死んでしまうというラブストーリーだったのを覚えている。ロケーションも良く、外国に興味を持ったのもこの映画がきっかけだったかも知れない。

　映画を見始めて、いろいろなシーンが甦って来た。高校時代に劇場で見ていたシーンと、オーバーラップするようになってきた。主人公の女性の役名はステラというのだが、突然彼女の芸名まで思い出した。『パメラ・ヴィロレッジ』だ。映画の中での彼女の設定は１７歳、私がこの映画を見た年齢と一緒だ。

　見終えて、『パメラ・ヴィロレッジ』を早速検索してみた。私とほぼ同じ年代のはずだから、同じ時代を生きたことになる。彼女のその後が気になった。その後、彼女は数本の映画に出ているだが、わかったのはそれくらいだ。わからなくて良かったかも知れない。わかってしまって壊れる事が多いのも、この世の中だ。