東方不敗のつぶやき

ジャッキージャンキー

九龍の眼/クーロンズ・アイ

2006年06月30日 | 香港電影 1988
製作年度:1988
公司:嘉禾(威禾)
原題:警察故事續集/POLICE STORY II
監督:ジャッキー・チェン
出演:ジャッキー・チェン、マギー・チャン、楚原、タン・ピョウ、林國雄、クリスタル・コオ、アン・ムイ、ベニー・ライ、マース、ケニー・ホー、ベン・ラム、張午郎、クリス・リー、ケン・ロー、チャーリー・チョー、ラウ・チンワン、マイケル・チョウ

一言:1985年の傑作『ポリス・ストーリー』に続く、シリーズ第二弾。前作の大ファンである私は、この続編を非常に楽しみにし、公開時には一目散に劇場へ駆けつけた。こうして迎えた初見時には、前作には及ばないものの、それでも結構満足した憶えはある。しかしながら時を経て改めて思い直してみると、全体的な印象はあまり良くはないなぁ。アクションは今回もかなり頑張ってくれてるんだけど、どうも所々に鼻につくシーンがあるように思われる。また敵のやっていることが、何だか幼稚臭くてえげつない感じで印象がよろしくない。割と知能犯的に描かれている割には、全くもってスマートさが感じられない。決してつまらなくはないはずなのだけど良いシーンの印象があまりなく、そうしたマイナスなイメージが先行する。クライマックスに用意された、花火工場での派手なアクション・シーンもあまり印象には残っていない。ラスト・バトルは"アパアパ"な相手の技量も相まってなかなか見応えのあるシーンとなっているが、それなのに、その相手がまた身体の不自由な設定な上、対するジャッキーがナパーム弾を投げつけたりするものだから、もう一つノレない部分もある。

エロティック・ヘブン~鶯花楼~

2006年06月28日 | 香港電影 1988
製作年度:1988
公司:嘉禾
原題:群鶯亂舞/PROFILES OF PLEASURE
監督:トニー・オゥ
出演:ロザムンド・クァン、ニナ・リー、ポーリン・ウォン、カリーナ・ラウ、アダム・チェン、チョン・プイ、ローレンス・チェン、アルフレッド・チョン、バリー・ウォン

一言:豪華女優共演によるお耽美映画。美術監督出身のトニー・オゥが、それなりにキレイな映像を見せてくれてたような気もするけど、まぁ正直言って内容に関してはほとんど何も憶えてないね。それよりも、この邦題はどうよ!?どっかのエロ映画かと思っちゃうよね。純粋無垢な私も、このタイトルにドキドキワクワクしながら見てみた訳だけど・・・ 全然エロくないじゃん!!!カリーナはどうでも良いけど、ロザムンド・クァンやニナ・リーやポーリン・ウォンが、ココで書くのもためらわれるようなめくるめく世界を展開してくれてるのかと、かなり期待してたのに・・・ これじゃあ『秘録ブルース・リー物語』と変わらんよ!皆さん、邦題には気を付けましょう!!

サイクロンZ

2006年06月25日 | 香港電影 1988
製作年度:1988
公司:嘉禾
原題:飛龍猛將/DRAGONS FOREVER
監督:サモ・ハン・キンポー
出演:ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、デニー・イップ、ロイ・チャオ、ポーリン・ヤン、クリスタル・コオ、ユン・ワー、ベニー・ユキーデ、ビリー・チョウ、ジェームズ・ティエン、シン・フイオン、王玉環、馮淬帆、ロー・リェ、ラウ・カーウィン、ディック・ウェイ、フィリップ・コー、ラム・ウェイ、馮克安、鐘發、汪禹、タイポー、胡楓、陳龍、ウー・マ

一言:ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウが久々に顔を揃えた一作であり、そして今のところ3人最後の共演作。コレ初見時の印象は比較的良かったものの、今となっては正直言って好きな映画ではない。3人のキャラクターはそれぞれに悪くないと思うのだけど、個人的にはヒロインに全く魅力を感じられないことがとにかくイタイ!それゆえ、劇中彼女にメロメロになるジャッキーに全く共感できないのだよ。そうしたラブ・コメ描写に結構なシーンを割いているだけに、とにかくノレない。もしこの彼女を、我ブリジット様が演じてくれていたならば、この映画一気にお気に入り作品に加わることとなるのだが・・・ まぁお話はタルイが、アクションやコミカルなシーンはそれなりに充実している。ジャッキーとサモがアホくさいラブストーリーを演じる傍ら、一人キレてとぼけた演技を披露するユン・ピョウのパートはかなり面白い。また中盤の船上アクションとラストの敵味方入り乱れての格闘アクションは非常に見応えがある。特に敵BOSSを演じるユン・ワー(元華)のトリッキーなアクションには大変驚かされた。初見時ユン・ワーに対して何の予備知識もなかっただけに、非常に印象深い。一方『スパルタンX』に続いて、本物の格闘王ベニー・ユキーデとジャッキーの対決が再び見られるが、『スパルタンX』の時とは異なり全般的にシャープさが感じられず、こちらはあまり印象に残っていない。

僕たちは天使じゃない!

2006年06月23日 | 香港電影 1988
製作年度:1988
公司:新藝城
原題:八星報喜/THE EIGHTH HAPPINESS
監督:ジョニー・トゥ
出演者:チョウ・ユンファ、ドゥドゥ・チェン、チェリー・チェン、ジャッキー・チョン、ファン・ボーボー、ファニー・ユン、レイモンド・ウォン、ウォン・コンユン、ローレンス・チェン、マイケル・チョウ、田青、ジョニー・シャム、カール・マック、テディ・ロビン

一言:1988年、シネマ・シティ(新藝城)の旧正月映画。ライバルのゴールデン・ハーベスト(嘉禾)が、ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ久々の共演によるアクション『サイクロンZ(飛龍猛将)』を用意してきたのに対抗し、ユンファ、学友、チェリー、ドゥドゥ、ファニー・ユン等、コチラも人気者を揃えたコメディをぶつけてきた。結果、ユンファ人気と正月映画らしい賑やかなコメディであることが功を奏し、新藝城+ユンファは嘉禾+ジャッキーを打ち負かし、本作は旧正月映画興行レースのトップに立ち、年間興行成績でも見事1位を獲得したのだった。
本作の成功に味をしめた製作のレイモンド・ウォンは以後も、その時その時の旬のスター達を大量動員し、そして自身が出演することも忘れずに、同種類の旧正月映画を製作し続けていくことになる。しかしながらまぁ、映画としては大したことはないのである。男ばかりの3人兄弟が紆余曲折を経て、それぞれが愛する女性とめでたく結ばれる。ただそれだけ。それでも香港映画界が誇る人気者達が皆、嬉々としてコメディに興じる。そして正月にふさわしいおめでたい内容となれば、地元の観客に歓迎されただろうことは想像に難くない。実際そんなに面白いとも思われない本作だけど、まぁ香港映画ファンとしては結構楽しめてしまうのである。"マーク哥"がチラッと登場したりもするしね。

愛と銃弾の掟

2006年06月19日 | 香港電影 1987
製作年度:1987
公司:三和
原題:赤膽情/NO COMPROMISE
監督:チャン・ウィガイ
出演者:ダニー・リー、ドゥドゥ・チェン、ポーリン・ウォン、ラム・ウェイ、ビリー・ロウ、シン・フイオン、ロー・ワイコン、ウー・マ

一言:地味ながら見応えのある、悪くない一作。李SIR&ドゥドゥ・チェンの刑事夫婦とラム・ウェイ&ポーリン・ウォンの密入国犯罪者夫婦。この二組の夫婦を対照的に描き出す。李SIRとドゥドゥの夫婦は衝突ばかりしてたような気がするけど、"省港旗兵"夫婦の方は、警察に追われてる上、身重の妻ポーリンは撃たれて重症という辛く厳しい状況の中、お互い支え合って生き抜いてる様が印象的。まぁやってる事は相当悪どいんだけどね。妊婦ポーリンは、デカイ腹を抱えながら情け容赦なく警官に銃をブッ放す。こんな妊婦他で見たことないよ。イヤ、素晴らしい!ポーリンはこういう非常な悪い女が良く似合う。夫婦の会話の中で、ラム・ウェイが聞きかじった英語を話すと、それに対してポーリンが笑顔で"何ふざけてんのよ~"ってなやり取りが、殺伐とした中刹那微笑ましかったりする。
監督はブルース・リースタントチームの生き残りチャン・ウィガイなんだけど、この人はこういうのも撮れるんだね~ 何か意外・・・ そして製作の三和は、あのティンペイの元亭主であり、泣く子も黙る"黒社会のサラブレッド"チャールズ・ヒョンの会社であります。

最後勝利

2006年06月17日 | 香港電影 1987
製作年度:1987
公司:徳寶
原題:最後勝利/THE FINAL VICTORY
監督:パトリック・タム
出演者:エリック・ツァン、ロレッタ・リー、マーガレット・リー、ツイ・ハーク

一言:あのウォン・カーワイの師匠格にあたり、また香港映画界における寡作の名匠としても知られる映像派パトリック・タムの一作で、ウォン・カーワイも脚本で参加している。コレは良かった憶えがある、実際はもうほとんど忘れちゃったんだけどね。確か新宿歌舞伎町辺りでのロケなんかもあったと思うけど、後のウォン・カーワイからは想像出来ない分かり易いストーリー展開で、すんなり映画に入っていける。それに出演者が良いのだよ。エリック・ツァンはこの頃から、ただのバカでドジではない役者として意識するようになったし、ココでのロレッタ・リーがまたイんだよ、可愛くて健気でさ。それから日本じゃほとんど知られてないけれど、巨匠リー・ハンシャン監督の実の娘であるマーガレット・リー、コレがまた悪くなかったりする。他で彼女が見れる映画ってあまり知らないんだけど、個人的にはコノ人かなりツボだなぁ。マーガレット・リーが出てる映画で何かオススメのがあったら、どなたか是非教えて下さい。あとはヤクザのボスに扮したツイ・ハークの真面目な演技も見所かもしれないけど、ツイ・ハークの顔見るとなぜだかつい笑いそうになるよ。

男たちの挽歌Ⅱ

2006年06月16日 | 香港電影 1987
製作年度:1987
公司:新藝城(電影工作室)
原題:英雄本色Ⅱ/A BETTER TOMORROW Ⅱ
監督:ジョン・ウー
出演者:ティ・ロン、チョウ・ユンファ、レスリー・チェン、ディーン・セキ、エミリー・チュウ、レジーナ・ケント、ケネス・ツァン、關山、龍銘恩、呉孟達、シン・フイオン

一言:『男たちの挽歌(英雄本色)』空前の大ヒットを受け急遽製作された続編。コレはコレで、パワーに満ち満ち溢れた一作。前作で大ブレイクを果たした"ユンファ=マーク"は設定上死んでしまっていたけれど、もはやユンファ抜きで『英雄本色』は成立しない。でもそんなこと"無問題"!"Gメン"のヤン・ツェよろしく、双子の弟"ケン"として登場し、再びティ・ロン&レスリー兄弟の窮地を助ける。しかし、この映画の実の主役はディーン・セキ(石天)だったりする。そうジャッキーやサモの功夫映画におけるヘンテコなキャラで、80年代日本のお茶の間にも強烈な印象を残したあの石天ですよ。石天さん、すましてると実は案外カッコイイ顔してんだよね。その上、香港映画界に一時代を築いた"シネマ・シティ(新藝城)"の創設者であり、社長でもあったりする。まぁそんな力関係もあってか、ティ・ロン、ユンファ、レスリーを差し置いて、本作ではオイシイとこ独り占めですよ。シブカッコイイ黒社会のボス、娘を愛する父親、全てを失い狂ったバカ演技、そして復讐に立ち上がり銃弾の雨に向かって行く・・・ もう石天ファンには堪えられない映画だよ。(笑) ティ・ロンはまぁ、前作同様に弟思いでオトコ気あって魅力的だったけど、レスリーは"オマエ少しは身重の妻エミリーのこと考えてやれよ!"ってな感じ。ユンファは前作以上にカッコイイシーン目白押しでかなり活躍はしてくれるし、敵殺し屋との対決はかなりの見応えなんだけど、やはりマークのインパクトが強過ぎてそれ程印象的ではなかったかな。しかしながらジョン・ウーの演出は益々冴え渡り、傑作過ぎる前作の影に隠れがちではるけれど、コレも相当イイ線いってるよ。一説には2時間を超える別編集の完全版も存在すると言うが、それも是非見てみたいね。

シンデレラ・ボーイ

2006年06月14日 | 香港電影 1985
製作年度:1985
公司:思遠?
原題:血的遊戯/NO RETREAT,NO SURRENDER
監督:ユン・ケイ
出演者:カート・マッキーニ、ジャン・クロード・ヴァン・ダム、金泰中(タン・ロン)

一言:『トランスポーター2』が良かったので、引き続きユン・ケイの映画行ってみよう!ってことで『シンデレラ・ボーイ』である。コレも個人的にはお気に入りだよ。ってか、ブルース・リーファンならみんな好きだよね、おそらく。まぁ『ベスト・キッド』のパクリのような気はするけどさ。でも実際コッチの方がズッと好きだなぁ。あんなヘンな日本人の爺さんに"カラテ"教わるより、ブルース・リー先生に"截拳道"を御指導頂く方が断然イイもんね。
この映画を私が最初に見たのは確か高校生の頃、"ブルース・リー氷河期"の真っ只中。水野晴郎先生の"金曜ロードショー"で何か他の映画を見ていたら、番組の最後に必ずやる次回以降の予告で、突然あの耳に馴染んだ"燃えよドラゴン"のテーマがかかったのですよ!それまで何気なく見ていた自分にサッと緊張感が走り、画面を注視すると『シンデレラ・ボーイ』の紹介だったってわけです。後に知ったところでは一応日本でも劇場公開されてたらしいんだけど、当時の自分はこんな映画の存在知りもしなかったわけで、その放映の日にはコノ映画に対する好奇心とブルース・リーに対する渇望で、ビデオをセットしてTVの前で待ち構えて見たものですよ。解説の水野先生は、これは通常のハリウッドの映画ではなくシアトルのスタッフが作った映画です、とか言ってたように記憶してるけど、モロ香港のスタッフじゃん!でもその時はまんまダマされてたし、まぁそんなこと全然どうでも良いことではあったんだけどね。それから水野先生は劇中のブルース・リー役の人について、『死亡の塔』の人だよ、とも紹介してました。そっちは本当だったね。で、鑑賞しての第一印象はやっぱり『ベスト・キッド』のパクリじゃん、って思ったけれど、でもブルース・リーの本物のお墓は繰り返し出てくるし、何よりブルース・リーの事をイイ風に描いてくれてたから、印象は良かった。『ベスト・キッド』は繰り返し見るようなことはしなかったけど、この映画はその後も何度か見たよ。でもその挙句、こんなのでなく本物のブルース・リーの映画やってくれよ~、ってな感想になっちゃったんだけどね。それでも同ジャンルの『ラスト・ドラゴン』よりも個人的にはコッチの方が好きだなぁ。ちなみに悪役で登場するバン・ダムについては、何の印象も持たなかった。今度ジャッキーの新作『ラッシュアワー3』でバン・ダムがジャッキーと対決する悪役で出るって話があるみたいだけど、正直言って期待出来ないね。まぁイイ意味で予想を裏切ってくれると良いんだけど・・・
本作を製作した呉思遠は、『死亡の塔』の大罪や『ブルース・リー物語』で御丁寧に"腹○死"のシーンを再現してくれた余罪もこの映画のお陰で少しは軽減されたかな。本当はユン・ケイのことから書き始めたのに、結局何も出てこなかったなぁ、別にイイけど~(笑)

ハゲカッコイイ!

2006年06月10日 | つぶやき
本日は人と会う約束があって新宿へ出たのだけど、チョット時間があったので久し振りに映画観ました。何を観たかと言えば『トランスポーター2』であります。前作もそれなりに楽しめたような憶えはあるんだけど、コレはそれとは関係ナシにTVのスポットCMなんかで、かなり観たくなっていた。で、実際イイじゃないですか!まぁ本筋の話は特に面白いとも思わないけど、そこにぶち込まれている要素がかなりツボでとても楽しめましたよ。まぁその要素ってのは、"カンフー"と"スーパーカー"と"熟女"と"悪女"だったりするんだけどさ。って相変わらず頭の悪い子だよね、私ってば・・・(アホ) アクションに関しては、その場の周りのモノをイロイロ利用して展開する肉弾戦や身体を張った落下スタントなんかがジャッキー映画、香港映画を彷彿とさせて嬉しいね。まぁそれもそのはず、動作導演は"七小福"出身のユン・ケイ(コーリー・ユン)ですから。それにプロデューサーは、おフランスのオタク監督リュック・ベッソンで、彼もブルース・リーや香港アクションなんかが大好きだからね。でもコレ、出来たら香港映画でやって欲しかったなぁ~ ホント元気のイイ時の香港映画界ならこのくらい出来たと思うよ。イヤ実際、こういう小気味良いアクション映画結構あった気がする。最近では観た後こういう気にさせてくれる香港映画にさっぱりお目に掛かれなくなっちゃったなぁ・・・ ホント何とかして欲しいよ。『トランスポーター2』に戻ると、CG描写がショボ過ぎたり、かなり強引な展開があったりもするんだけど、全体を通してテンポはイイし、そして何と言っても主役のキャラクターが非常に魅力的。一作目ではそれ程感じなかったけど、今回はとにかくイイね。内面はストイックで仕事が出来て、見た目は"ハゲカッコイイ"!最近観た映画の中じゃ、チョット他で思い浮かばないくらい、個人的にはこのキャラクター気に入っちゃったよ。思わずパート3も期待しちゃうね。あとは、マシュー・モーディン歳くったなぁ、ってのも印象的。

カンフー麻雀

2006年06月09日 | 香港電影 2005
製作年度:2005
公司:中国星
原題:雀聖/KUNG FU MAHJONG
監督:バリー・ウォン=ビリー・チョン
出演者:元華、元秋、郭晉安、ジェイド・リャン、田啓文、林子聰、バリー・ウォン

一言:またまたTUTAYAが半額セールしてたので借りてみた。で、全然期待しないで観てみたんだけど、やっぱ期待しないで正解でしたよ。バリー・ウォンが大昔から何の進歩もない手法で、流行りモノ取り入れて、とりあえずお手軽に一本作ってみました、ってな感じ。今回は『カンフー・ハッスル』で今さらブレイクしちゃった"七小福"出身の元華&元秋コンビを連れて来て、バリー往年のヒット作『ゴッド・ギャンブラー』を思い起こさせるギャンブル・コメディで、セコく稼ごうってか~ バリーは毎度のことながら志低いから、その出来もたかが知れてるよ。『カンフー・ハッスル』のパロディやトラックスーツに身を包んだ元秋のブルース・リーチックなアクションなんかは、まぁそれなりに楽しめるけど、ほとんど見るべきところはないなぁ。当方香港映画、バカ映画大好きでありながら、昔からバリーだけはどうにもダメなんだよね。今回もさっぱりノレない。ただ予想外に良かったのは、ジェイド・リャンだ。元々はD&B(徳寶)がミシェール・キング、シンシア・カーンに続く第三のアクション女優として売り出したものの、D&Bの衰退とレディ・アクション映画の激減により、その真価を見せる間もなく活躍の場を失っていたのだが、今でも映画界で生き延びててこうして顔を見れたことは嬉しいよ。まぁ本作でもほとんどアクションの見せ場はないのだけれど、とてもキレイだった。出来ることなら彼女が活躍するアクション映画を再び見たいものだよ。ミシェールと対決するような企画、今さらだけど誰か撮ってくれないものだろうか・・・