竹林の愚人  WAREHOUSE

Doblogで綴っていたものを納めています。

鯨須の子

2008-02-06 06:35:32 | GOODS
日本の食文化を試してみました 
関西で育ちながらも「はりはり鍋」も「関東だきのコロ」の味も知らないで過ごし、くじらのベーコンもその食紅の毒々しさに手が出ず、唯一食した鯨肉は小学校の学校給食での竜田揚げだった。 
これがうまかったという記憶はなく、鯨肉は安物の肉という認識だったように思います。



入手したのは極洋の「鯨須の子 大和煮」(ヒゲ鯨肉味付・固形量80g・内容総量120g)で460円也。 
これが安いのか高いのか分かりませんが、ずいぶん少量です。 
ラベルには「本製品は国際捕鯨取締条約にもとづいて(財)日本鯨類研究所が実施した捕獲調査の副産物です。」とあり、缶フタの記載説明によると、WNP(捕獲海域は北西太平洋)、I(イワシクジラ)、有効期限は2009.5.1/XBとあります。 
須の子とは鯨の手羽(ひれ)の付け根あたりの霜降りで脂がのったおいしい肉だそうです。



小松正之氏が「クジラは海の食物連鎖の頂点だから、汚染物質の濃度が高くなってくる」と気になることを書いていた。しかも、汚染度の高い北洋モノだ。厚生労働省のサイト:厚生労働省食品保険部「鯨由来食品のPCB・水銀の汚染実態調査結果について」を覗くと、「加工品にもPCBあるいは水銀汚染濃度の高いものが見られ、鯨多食者、妊婦、子供等のハイリスク群については、鯨食の回数の低減や1日摂取量を100g以下に押さえることを提案する。」とありました。 
ならば、80gなら食しても大丈夫のようです。 
日本水産(日本捕鯨)、マルハ(大洋捕鯨)、極洋(極洋捕鯨)の大手メーカーの社名から捕鯨の字が消えて久しい。しかも、昨年には鯨肉販売からも撤退したという。 
肝心のお味の方は「おいしかった」。でもこれを牛肉だと出されても分からない。かみさん宣わく「カンズメの味がした」。


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