いまさら韓ドラ!

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【無韓系】ドラマ「ハンニバル」のための「レッド・ドラゴン」

2015年09月13日 | 無韓系日記
なんかもう、どうでもいいかな~という気がしつつ、
毒を喰らわば皿までっていうじゃな~い、という気もしてきまして、
「レッド・ドラゴン」です。

わたしが観たのは、アンソニー・ホプキンス演じるレクター博士版。
もっと前に一度映画化されているそうですが、
こちらは「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の後に制作されたものです。
おかげで一番過去の話なのに、博士が微妙に年取ってるというね。
まぁ、アンソニー・ホプキンスなので、
実はそのへんよくわかりません。
どれもおじさんだよ。

〈あらすじ〉

FBI捜査官のウィル・グレアムは、レクター博士の助けを借りて、
猟奇犯罪の犯人を追っていました。
ところが、ふとしたことから博士その人が犯人だと気づき、
襲われてしまいます。
しかし、格闘の末ウィルは無事レクター博士を逮捕し、投獄したのでした。

事件後ウィルはFBIをやめて、妻子と穏やかな生活を営んでいましたが、
「噛みつき魔」と呼ばれる連続一家殺人犯の捜査に駆り出されます。
次の殺人まで、おそらく3週間。
行き詰ったウィルは、不承不承、牢獄のレクター博士を訪ねるのでした。

博士の出すヒントを読み解き、ウィルは犯人にたどり着けるのでしょうか?


というお話なのですが……。

原作通り!

原作厨が泣いて喜ぶ映画なんじゃないか。
細かい描写も怠りなく、原作通りの展開。
つい何時間か前に読了したわたしは、読んだ中身が映像化されていくのを
あれよあれよと見守るばかりでした。

あ、ラストシーンだけは随分雰囲気変わっています。
この変更は……どうかな?
とても映画的に映える仕様になってて、わたしはいいと思うけどね。

ことあるごとに「原作と違う!」と息巻く方々もいますが、
なにもかも原作通りにしたいだなんてあなた……
そんな作業はおのおの自分の頭の中でやればいいんですよ。

そんなわけで、小説を気に入った方にはいいんじゃないでしょうか。
なんの驚きも発見もありませんが、フツーに観られます。
って、いやいや、それはそれでつまらないのだよなぁ。

モチーフとなるウィリアム・ブレイクの絵だとか、
迫力あるタトゥーだとかを映像で観られたのは嬉しかったですが。

ウィル・グレアム役の方は、金髪のベビーフェイス。
老練なレクター博士に翻弄されるウィルくんって構図は普遍ですね。
もちろんレクター博士役はアンソニー・ホプキンスなので、
野獣なおじさんです。
作品の時系列では、後になるのですが、
映画的に前々作になるレクター博士の牢獄も健在。
軽いデジャビュを感じながら楽しく観られます。

では、このあとネタバレしつつ、ちょこっとだけ感想を。









ラストの対決は、映画の方が劇的に演出されています。
ウィルくんが家族を失う恐怖にかられながら犯人と対決するさまは、
まぁお約束っぽい展開ながらドキドキしましたよ。
荒事とは無縁の奥様が、必死で犯人を撃つ、というシチュエーションは
原作のいい感じを生かしているしね~。

そもそも原作では、子連れ再婚相手の奥様。
撃ちたくもない銃の練習をさせられて、
最後は犯人とはいえ人ひとり殺さざるを得ない状況になって、
ウィルのせいではないけれど、どうしても違和感がぬぐえなくて、
関係は壊れてしまいます。

ところが映画では、一転してハッピーエンド~。
博士に嫌みをいわれたアフターシェイブローションの
シンボルマークばりのヨットに乗った一家は楽しそうでしたわ。

こんなラストにゃつながりそうもない一連の事件だったけどねぇ。
じゃ、なんで次の事件の時にクラリスを引っ張り出す必要があったんだよ、と。
元気なウィルくん呼んで来りゃいいだろ、と。
なにか、ウィルくんは結局博士とはもうやり合えない、怖いっていうヘタレだったのか、と。

というわけで、映画的には次の「羊たちの沈黙」とはつながりようもない出来。
せっかくシリーズ名で作るのにもったいないですな。
役者も違うんだしどうでもいいのかね。
アンソニー・ホプキンスだけは引っ張り出してきたのにねぇ。
当時、よっぽどレクター博士が当たったということなんでしょう。

毒にも薬にもならないものを最後まで食らってしまったなぁ、という印象。
みなさんはよっぽどご興味がなければ、
ドラマ「ハンニバル」を思いっきり楽しめばいいんじゃないでしょうか?

実はまだ、シリーズ的には「ハンニバル・ライジング」が残っているのですが……。
どうしようかなぁ。
博士が人肉喰いになった理由は小説「ハンニバル」で書かれていたし、もういいかな。

ちょっとおなかいっぱいだし、
とにかくマッツ・ミケルセンのレクター博士にメロメロだし、
映画ハンニバルシリーズはここで打ち止めといたしましょう。


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