マンションのペットライフ

限られた空間で、いかにして“家族”がまあまあ暮らせるか・・・、ない知恵絞っていこうと思います。

秘密基地

2005年01月23日 | おかたづけ
いつだったか、息子がいった。
「僕、この押入れが気に入って“ここ”がいいと思ったんだ」と。

そう、新しい住居を捜していた時、5歳だった息子は
見学にきた“この家”の押入れにやたら、出たり入ったりと
おおはしゃぎだった。
「僕、“ここ”がいい~!」と、たしかにいった。
たしかにいったがまさか、“押入れ”のことをいっていたとは
思ってもいなかった。
(別に息子の意見だけで“ここ”に決めた訳ではないのだが)
そして引越しの当日、憧れの“押入れ”は当然布団と衣装ケースで
いっぱいになって、本当に悲しかったのだそうだ。

押入れにそこまで思い入れをしていたのかと、
母は切なかった。
願いをいつかかなえてやりたいと(なんの願いなのか
いまいちよくわからなかったりするのだが)
ずっと思っていた。
思っていただけだったのだが、ある日、あることに気がついた。
背が私に近づいているのだ。
このまま伸びたら、もう、“押入れ”で遊ぶのは無理だ、と。

ちょうどいい機会だから、押入れを子供達に“開放”しようと
思い立った。
だんなに彼の“熱い”思いを語ったら、すぐに賛同してくれた。
そして私の思惑も成就することになる。
今まで家中分散していた、衣類を“ごまちゃん部屋”に
まとめられること、そして、だんなの布団を“ごまちゃん部屋”から
わざわざ和室の押入れに運ばなくってよいこと、
なにより、息子の長年の夢が叶うこと、いいことずくめだったりした。

午前中、うさたちの“トイレ”を返品し、クローゼットにいれる
衣装ケースを新たに買い、午後さっそく始めた。
そして、子供達への押入れ開放が夕方できた。
子供達は“秘密基地”と命名して、さっそく入り込んで遊んでいた。
そして母は、押入れからだした衣装ケースと衣類と格闘して
ほとんど一睡もできぬまま、次の日、お仕事にいったのであった。
当然、片付け終わらぬままに。