愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

六カ国協議の再開が決定したわけだけれど

2005-07-11 21:52:15 | 国際情勢
六カ国協議に向けて各国が様々な思惑の中で動き始めた。

日本もアメリカも中国も韓国も北朝鮮。

ぶっちゃけロシアは何にも考えてないっぽいが。


北朝鮮は早速日本へのけん制として「日本は協議再開に向けて何の寄与もしていない」と言い(ある意味事実)、韓国は何をトチ狂ったか、「体制の永久的保障」なんていうオプションを用意し、アメリカは「ラストチャンス」として、これで北が屈服しなければ安保理付託をすると強硬姿勢で臨み、中国は座席を用意、また北朝鮮への影響力を高めようとし、日本は拉致を叫び、ロシアは鼻糞ほじくっている。


6月25日の週に、北京で開催されることが決定したが、正直自分は何の期待も抱いていない。

核問題解決しても、拉致問題解決にしても。


そもそも北朝鮮は六カ国の枠組みから日本を追い出しくて仕方ないのだ。

核問題はアメリカとの問題、韓国がいるのは同民族だから、中国は宗主国様だから、ロシアは同盟国だから、でも日本と協議することは何にもない。

それが北朝鮮のスタンスだ。
無論、日本からすれば

「拉致問題が解決してないだろ!」

ってことになるのだが、北朝鮮では解決済みとされている。
北朝鮮としては、早く日本から金を引き出したいだけなのに、日本がいつまでも強硬な姿勢を崩さないから、今一度「拉致問題は解決している。よって日本が六カ国協議ですることは何もない」と言うことで牽制しているつもりなんだろう。

まあそれに易々と引っかかるほど日本だって馬鹿ではないが・・・

でも、六カ国全てが「核」について語っている中で、日本のみが「拉致」を叫ぶのはなんて空気の読めない行為であることか。
こんなことを書いたらネットウヨクな人たちから抗議されそうだが、俺は六カ国協議内では拉致問題を持ち出すべきではないと思う。というか持ち出すな。

そりゃあ拉致被害者の方々は憤るかもしれないが、物事の原点を見直さなければならないと思う。

核があるからこそ北朝鮮は強硬な姿勢を取り、日本に対しても馬鹿にしたような態度を取るのではないだろうか。そして日本は及び腰になる。

要するに「核」という北朝鮮の拠り所を取り上げてから、日本と北朝鮮の2カ国で拉致問題について協議するべきだと思う。

そりゃあ核を取り上げたところであの国の傲慢・虚偽体質は治らないだろうが、取り上げれば日本はより強硬に、有利に協議を進めるられるようになる。

問題なのは日本人が北朝鮮に拉致されたことではなく、核を振り回すようなゴミそのものの北朝鮮が問題であることを認識しなければならない。

拉致は枝葉であり、核は栄養剤であり、北朝鮮は木なのだ。
そういった基本を抑えておかないと、日本は六カ国協議からはじき出されるかもしれない。






また俺は、正直に言うと拉致被害者のほとんどの方々はもう生存していないのでは、と思う。
これは憶測に過ぎないけれど、生存を前提とするか、死亡を前提とするかで政府の対北朝鮮政策はかなり違ったものになる。

俺としては、あくまで「死亡」を前提で進めるべきだと思う。

つーか拉致被害者家族は北朝鮮への制裁を叫ぶが、もし拉致被害者が生きていたらその皺寄せは確実に被害者本人に及ぶだろう。
あれだけ強気に主張しているということは、もう家族自身も生存の可能性を諦めているのかもしれない。悲しいことだが。


最新の画像もっと見る