愛煙家の多事総論

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ハリウッドドリーム

2006-12-24 18:40:13 | 国際情勢
かつて、アメリカの主要「輸出」産業の一つには映画が数えられていた。が、近年では余り振るわず、ついに最大市場の日本でもこんなことに・・・。

邦画興行1000億円超も、21年ぶり洋画抜く

2006年の日本映画の興行収入(興収)が、1985年以来、21年ぶりに外国映画を上回る見通しとなったことが22日、明らかになった。

 日本映画製作者連盟のまとめによると、11月までの邦画、洋画を合わせた興収は約1749億円。このうち、邦画は935億円で、全興収の53%に達した。12月も1日公開の「武士の一分」が、これまでに17億円以上の興収を記録するなど堅調に推移。邦画の興収は昨年の817億円を大きく上回り、1000億円を超えそうな勢いだ。

 邦画の比率は、黄金期といわれた50年代後半は70%台で推移していたが、60年の78・3%をピークに低落傾向に入った。75年に初めて50%を割り込み、02年には27・1%にまで落ち込んだ。



おおう、散々な出来だな。
勿論この記事が言及しているのは「洋画」であって、ハリウッド作品を指した訳ではないが、洋画の80%近くを占めるのがハリウッド映画なので、ハリウッド映画と言い換えても、不具合はないだろう。

邦画が伸びたというよりも、洋画が落ち込んだので相対的に上がっただけだろうなぁ。

それにしても、凋落したねぇ。

まあ、ハリウッド映画の凋落は今に始まったことじゃない。
その一番の目安が、「リメイク」。ここ2~3年、ハリウッドは狂ったように日本韓国中国フランスドイツ・・・と各地の名作のリメイク権を買いあさっている。

リメイクするしかないほど、ハリウッドの才能資源は枯渇しているわけだ。
勿論、興行的にそちらの方が儲かるから・・・という打算もあるだろうが、そんな調子ではいつまで経っても新しい芽が出ない。で、またリメイクに奔る・・・。

悪循環だあね。

何にしても、洋画が落ち込んでいる今こそ、邦画に頑張って欲しいものだ。
興行成績などに囚われず、ハリウッド映画を模倣して「超大作」なんつーものを作るでもなく、「邦画」らしさを確立して欲しいものだ。

今思えば、寅さんは凄い作品だったなぁ・・・。


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