さなぎが蝶になる春
つぼみが花になる春
季節のめぐりは 春の歓びをはこんでくる
季節は春 公園のコブシの花が咲いている
白い花弁が 清楚な詩情を振りまいている
誰かが うっとり 白い花を見上げている
都心 の歩行者天国は 人でにぎわっている
行きかう人たちが 街の活気を作っている
誰かが 出会いを夢みて 街を歩いている
海辺の所々には 海を楽しむ人たちがいる
渚で遊ぶ子供の足もとで 波が歌っている
誰かが 突堤の先で 光る海を眺めている
さなぎが蝶になる春
つぼみが花になる春
どこかで 新しい生命が産声をあげている
日常の光と影の時間にも 春の歓びがある
ぼくは ひととき 兎のラビと遊んでいる
兎も家族なので 気持ちは優しく通いあう