Always Autumn

Letter from Perth

ピカソからウォーホル:近現代美術展 ~@ the Art Gallery of Western Australia~

2012-06-24 09:18:24 | 見るだけArt


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木曜日(20日)、久しぶりにパースの州立美術館へ行き

6月16日に開幕したばかりの近現代美術展を観に行ってきました。

題して:

Picasso to Warhol: Fourteen Modern Masters
from The Museum of Modern Art, New York

(“ピカソからウォーホル:ニューヨーク近代美術館から来た14名の巨匠たち”・・・かしら。)

開催期間は2012年6月16日より12月3日まで。

パースにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

初日は早くから500人ぐらいの人が行列をなして入館を待っていたそうです。

首都のキャンベラや、大都市シドニーやメルボルンならともかく
パースにいて、こういう巨匠の絵画にお目にかかれる機会は少ないですものね。

私も一歩中に入った途端、ワクワクして来ました!

ピカソ初め、モダンアート展をまともに観るのはこの年になって初めてです。

若い頃に父と観に行ったドガやゴッホ展では大感激

それからしばらく何も観ず・・・
数年前、パースの同じ美術館で開かれた
モネ&北斎の美術展(すごすぎて、2回観に行きました)以来のドキドキ

私はアートに詳しくないので、絵の意味などそっちのけで
なんとかの一つ覚えみたいに「すごい、Great!」を連発でした


さて、展示室に入ってすぐ目に飛び込んできたのが、こちらのピカソの絵


↓「 Painter and Model」(1928)


すごい!
ほんとだ、生ピカソの絵だ!

お~たむ脳内は入り乱れておりました。

ちなみに、展示されている絵の写真撮影は
フラッシュ無しならばOK、ただし展示されている動画の撮影は禁止と書いてありました。

こういう場所は写真なんて絶対にだめと思っていたので、すごく意外でした。

ピカソの作品編です。


↓「Self Portrait」(1904)


↓「Green Still Life」1914 


↓「Seated Bather」(1930)


↓「Night Fishing at Antibes 」1939 


この絵がなんだか気に入ったので、熱心に解説を読んでみたら、以下のように書いてありました。

右側、紫色の服を着て自転車に乗っているのは
ピカソの当時の恋人、Dora Marr(ドラ・マール)。

後ろ側、緑の服を着ているのは、シュルレアリスムの創始者Andre Breton(アンドレ・ブルトン)の妻。

そして中央、お魚を捕まえているのがピカソだそうです。

紫色の女性が手に持っているのはアイスクリーム。

どんな味のアイスクリームなのかなーって思えるような
ちょっとユーモラスな雰囲気が漂ってきました。

ピカソはこの絵を自然な勢いで、スケッチなしに一気に描き上げたのだそうです。


Woman by a Window 」(1956) 


↓デッサン画


ピカソが好きな人だったのかな。やさしい表情の女性です。


Pablo Picasso  Spanish:1881-1973 

この展示会で観れたピカソの作品数は多くはないものの
一生のうちに次から次へ、様々な作風の作品を発表し続けた天才だったということは
実によくわかりました。

ピカソの一つ一つの時代に彼の背景ではどんなことがあったのか、どんな人間関係があったのかを調べながら
それぞれの作品を見てみると、ピカソはここで何を表現したかったのか、本人はどういう気持ちでいたのか…
なんとなく伝わってくるような気がします。

奇妙な画を描く画家、とだけ思っていた私ですが
ピカソが描くような絵は、思いつかない技法だし
描こうと思ったってやっぱり描けないです。

このブログを書きながらピカソのことをネットで少し読んだのですが
どうせなら展示会の前に予習をしておくべきだったかも

12月の開催期間が終わる前に、もう一度観に行こうかなと考えているところです



そうそう、これは知らなかったのですが
ピカソは作品数の多い芸術家ということでギネスブックにのっているとか
本名が長いことでも有名なんだそうですね。

パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・
クリプリアーノ・デ・ラ・センティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ
(Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Crispin Cripriano de la Santísima Trinidad・Ruiz y Picasso) 

でもこれもあちこち調べてみたら(私は結構、はまりだすと止まらないんです
Crispin Criprianoの部分がCiprianoに変わるバージョンもあるんです。

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・フアン・ネポムセーノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シブリアーノ・デ・ラ・
センティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ

(Pablo Diego José Francisco de Paula Juan Nepomuceno María de los Remedios Cipriano de la Santísima Trinidad Ruiz y Picasso)

スペイン版のこれでしょうか。

じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ 
くうねるところにすむところ やぶらこうじのぶらこうじ ぱいぽ ぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん しゅーりんがんのぐーりんだい
 ぐーりんだいのぽんぽこぴーの ぽんぽこなーの ちょうきゅうめいのちょうすけ』。

私もフルネームが長かったらかっこいいかも。

オ~タム・パース・デ・アホスナ・マルー・デ・ダメデロス・ムダディオス・サッサト・ツギノ・ブローグヲ・カキン・シャイ・ヨ

・・・なんて感じ?


それではまた



現代絵画展の話はまだしばらく続きます。
お付き合い頂けると嬉しいです。


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12 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
天才!! (てん◎◎)
2012-06-24 18:57:25
(o_ _)ノ彡☆ババンババンバンバン
お~にゃんにそんな長い二つ名があったなんて!!!(笑)
私にもそのうちつけてね((o(^∇^)o))

ピカソの絵は、実はよく判らないのですが…
青の時代、と言われるころの絵が好きです。
実物のピカソの絵!見たいなぁ。
12月までやってるの?それまでに行くか!(笑)
返信する
Unknown (まこちゃん)
2012-06-25 14:51:35
こんにちは
素敵な時間を過ごされましたね
フラッシュ無しなら撮影OKは 嬉しいですね
上から4枚目 グリーンが目にとまりました

優しい表情の女性 なんだかピカソの気持ちまでも伝わってきますね

それにしても 名前 長いですね ビックリ!! 
返信する
Unknown (awa)
2012-06-25 17:48:09
お~、ピカソ\(^o^)/
外国の美術展は撮影OKが多いと聞きましたが、うらやましい限りです。
長い名前は知っていましたが、どこがどう違うのかが???(@_@;)

じゅげむ、覚えましたよ。中学のとき、落語同好会でした(笑)
返信する
Unknown (かず某)
2012-06-25 23:46:14
こんばんは~
写真撮影OKだなんて、、信じられないですね~~
いいなぁ~いいなぁ~。
日本だったら、写真OKとすると、列を成すからたぶんNGなんでしょうね~

どれも見応えがある絵ですね!さすがピカソという感じです。
そして、、名前ながっ!(笑
知りませんでした~~~このこと~
返信する
おはようです。^±^ノ (てくっぺ)
2012-06-26 06:54:40
ああ、いいですね。生ピカソ。^±^…生ピカソって
うちも見てみたいです。
上野の西洋美術館にたまに来るようです。^±^
うちはゴッホ展には結構行っているんですがね。^±^
返信する
Unknown (サイモン)
2012-06-27 18:31:18
こんにちは☆

日本でこん展覧会開催したら人だらけになってしまってとても鑑賞どころじゃあ無いと思います
欧州の美術館でもノーフラッシュなら撮影OKと云うのを良く聞きますが・・・
美術品にとってフラッシュは殺人光線ですから(苦笑)
ゆっくり鑑賞出来る環境、羨ましいです♪

カタカナの長い文言、真剣に読んで吹き出してしまいました(爆)
お~たむさんは関西人なんかいな?!と思ってしまいます
返信する
てん◎◎さんへ (お~たむ)
2012-07-04 17:21:25
てんしゃん、コメントどうもありがとう!
Andまたまたお返事遅くなってごめんなさい。

実はてんしゃんへの二つ名をどうしようか決めかねてて…って、うそうそ
そうだなー、てんしゃんは…

テンゲル・ケン・シフォーン・アン・ド・チーズィケイキ・ヨーモギ・モッチ・キャラメラーゼ・デ・ラ・ショコラ・クリスピー・ド・ナーツ・ド・ラヤキ・ヘンズレー
・・・ってことでいかがでしょう
なんかおいしそうな感じで

ピカソの青の時代の絵もあったよ
でもさすがに人が多くて、後で写真を撮ろうと思ってたら
忘れちゃったん
こんどA美と行こうかなと話してるとこ。
てんしゃんも来る?

またコメントに来てね~
返信する
まこちゃんさんへ (お~たむ)
2012-07-04 17:48:59
まこちゃんさん、こんにちは。
お返事遅れました

この国って公共の場での写真撮影にはうるさいので
今回も期待をしていなかったのですが、意外にも撮影OKで良かったです。
もしかしたら二度とお目にかかれないかもしれないので
いい思い出になりました

ピカソが好きだった女性、何人かいますね。
この時は何も予習をしないで行ったので、このデッサン画は誰を描いたのか・・・
今度もう一回行って調べてみようと思います
ピカソを捨てた唯一の女性といわれる(らしい)フランソワーズ・ジローという
女性画家との関係を描いた映画があったようです(「サバイビング・ピカソ」1996年。アンソニー・ホプキンスがピカソ役だそうです。)
レンタルで借りて見てみようかしら

ではでは、また♪
返信する
awaさんへ (お~たむ)
2012-07-04 18:01:28
こんにちは
コメントお返事遅れてすみませんですー。

実は日本で開かれる展示会には随分長いこと行っていないのですが
なるほど、だめな場合がほとんどなんですね。
ほんとは撮影などしないで、作品をじっくり目と記憶に焼き付けるのが一番良いと思うのですけど…
最近、記憶力が…

え、awaさんは落語研究会でいらっしゃったとな
わ~すばらしい
昔は笑天とか大好きだったな~
どうりでawaさんのブログは楽しくて、言葉とか一味違うと思いました
Witが効いてるんですよね

なるほどーこれで謎が解けたー
ちなみに私は演劇部にいたことがあり(笑)
“お百姓さんの息子”なんて役をやり…
アドリブで「オーーチカリタビー」とかやってました!(爆)
返信する
かず某さんへ (お~たむ)
2012-07-04 18:09:51
かず某さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

私も写真OKなのには意外だな~と思いました。
それでも『ほんとに良いのかな?』って思っちゃって。
周りを見ると、やっぱり恐る恐る作品の写真を撮っていた人も多かったです(笑)

確かに混んでいる時にちんたら写真を撮るとヒンシュクですよね
この日は開館と同時に入ったので、最初はまだ人が少なくて良かったのですが
30分ぐらいしたら、美術系の学生さんたちが授業の一環で
ごそごそと来てからは、撮影しにくくて苦労しちゃいました
でもちゃっかり、学生さんの先生の説明を盗み聞きしちゃって面白かったです(笑)

ピカソの長い名前、日本のテレビで前に聞いたことがあるんですよ、でも
このときまですっかり忘れていました。
また思い出して楽しかったです
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