Always Autumn

Letter from Perth

戸隠の続き

2008-01-16 20:54:06 | Weblog
さて。

2007年12月24日の戸隠は
朝からさらさらと降り積もる雪で、あたり一面白銀の世界

ほんと、綺麗~。
ふわふわと舞い落ちる雪の音が静かで厳かで、忘れられない雪の朝になった

空気が冷たく研ぎ澄まされて
なんというか木々も息を潜めているような気配。
綺麗な純白の世界にいると、精神までぴきっと正される気がする。
日常のごちゃごちゃした思いを引きずっているのが、なんだかばからしくなってくる。
ここは同じ時の、同じ次元の世界なのかなって不思議に思ってしまう。
こんな綺麗な雪は本当に久しぶり。
東京ではこういう雪は降らないし、ましてパースなんて絶対降らないし。

そうやっていつまでも雪を眺めて、しばし感激していると・・・

Aちゃん、娘、息子がいそいそとゲレンデに向けて出発の準備をしている。
さあ、いきなり現実に戻った私。

ちょっと待ってよ。
この雪の中を、歩いてあそこまで行けっていうの?
いきなりドン引き状態に陥った私
つい先ほどの、あの雪への感動はどこへやら

でもさぁ~。
晴れの日だって、あのだらだら坂道を登るのは疲れるんだよね。
頭の中は、部屋でじっとして居たいという自分と、スノボをするために
ゲレンデまで思い切って歩いて行くべきだという自分が葛藤を始める。

そのうちに若者たちは行ってしまった・・・。

さあ、どうしよう
皆行っちゃったよ
していたら、ふと昨日の夜のお客様ご夫婦が車に乗り込むところを発見。

そうだっ
あの方たちに、ゲレンデまで乗っけてっていただこう。
次の瞬間、私はそのご夫婦の車に乗り込んでおりました

その方たちはスキーをなさるそうで、道具も持ってて、もうすっかり板に付いている様子
早速スキーをしに向かうご夫婦にお礼を言って、そこで別れて
私が貸靴屋に向かうと、若い子たちはもう準備を整えてゲレンデへ。
私も結局、スノボー借りてしまった
これでもう、後には引けな~い。

息子と娘がスノボを例のAちゃんに教えてもらっている場所を見つけて
私も混ぜてもらい、Aちゃんに手取り足取り教えてもらいましたが
いやまぁ、難しいのなんのって。

息子は既に、なかなかの腕前。
娘だってバランスを取るのが上手。
私は年甲斐もなく、きゃーきゃー絶叫して、何回も転んでぶざま~だったけど
久々のスリルだったな

雪が降りしきる中だと初心者には難しいかも、と言われたけど
あの柔らかい雪があったから転んでも痛くなかったのかもね。

もうちょっと上まで行って、ゆっくり滑って来ようとおっしゃる
Aちゃんのアイディアにおっかなびっくり、リフトに乗ることにした私。

これもなにしろ初挑戦、うまく乗れなくてリフト全体を止める羽目に

やっと乗ったは良いけど、自分は高い所が大っ嫌い。
あれはかなり、怖いものだった

何とか初心者コースの始まり地点に到着。

あれって、下から見たら大したことないスロープなのに
上から下を見るとすっごく急じゃないですか

うわっ、ここを滑って行くんですかぁ~
泣きたくなってくる

もう、どうしよう・・・。
しぶしぶとスノボを足につけ始めたら・・・
うっかり、ストラップを始めに付けるのを忘れて
ひょっと手が離れた瞬間に

ボードだけが気持ちよさそうにするするする~~
ハイ、さよなら

・・・ってちょっとちょっと
待ちなさいってこらーーっ

という私の思いもむなしく、ボードはひとりで一番下の下まで行ってしまった・・・

なに、これってマジですか

呆然とそれを見送る私。
リフトに乗っている子供たちが
あ~はっはっはっは・・・と笑ってる
あのね、君たちね~。
笑いごっちゃないんですよ

仕方がないので、ずぼずぼ雪の中を歩いて降りる羽目になったけど。
歩いている人間なんて他にはいないよ?
全く、恥ずかしいったら

ああ、あのリフトの苦労はなんだったんだ・・・。

その後スキーですいすい滑って来られた
T様とKちゃんに無事に、逃げられたスノボを捕獲してもらい一件落着。

まあね、いろいろあったけど思い切って遊んで良かったよ。
今度はいつ、雪で遊べるかわからないし。
『あの時、スノボをやっていれば・・・』なんて後悔しなくて済むし。
恥を覚悟でがんばってみて良かった

その晩は、ぴあろっきーさんで楽しい会。
素敵な仲間と、かわいいと、おいしいと。
T様は陽気なに変身して、みんな爆笑のひと時。

3ヶ月半お仕事をした娘のお別れ会も兼ねて、とのことで
ぴあろっきーを囲む楽しい仲間の皆さんが集まって下さり
なんともありがたく、感無量でした。

娘は、ここで過ごした3ヶ月半の宝物のような良い思い出を
いつまでも大切にすることでしょう。

いつかまた、絶対に帰って来よう・・・。

翌朝、車から見える景色を心にしみこませながら
名残惜しく、その地を後にしたのでした





















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