長いエントリーになりました。ごめんなさい。
6月1日
とうとう6月になってしまいました。
高額医療費の還付、月をまたいじゃったら月割りになって、額が下がるんだっけか。
6:00
起床
7:30
朝食
病院食なのであまり文句を言ってはいけないとも思うのですが、朝食に頻出の食パン(6枚切り)二枚+バナナは、のどに詰まっていけません。
牛乳で流し込むにも限界があります。もそもそするよー!食べるけどね。
9:00
H先生の回診。
H先生「痛いところない?お腹の腫れはない?あとで退院診察だからね」
だだだーっと言って、行ってしまわれました。
質問するのなら答えも聞いていってよー。忙しいのでしょうが。
月曜は手術日だしね。
9:30
副主治医の先生の回診。
足の麻痺感を訴えましたら、麻酔科の受診手続きを取ってくれました。
わーい。
なにが原因なのか、解消するのか、経過観察するならどのくらいしてればいいのか、ききたかったんですよ。
腰椎麻酔の影響かどうかもわかんないし。
10:00
看護師さんがいらして、検温と血圧のチェック。
Ns.「H先生、今日すごく患者さんが多くて、退院診察の時間取れないまま手術室に入っちゃった。ごめんね。お昼過ぎくらいになると思う」
いえいえ、そういう理由なら仕方がありません。
今日中にやっていただけるんでしたら、問題はないですとも。
12:30頃
退院診察に呼ばれました。
病棟内の診察室で内診&エコー&傷のチェック。
H先生「手術創はばっちりくっついてるし、膣の奥の傷もきれいです。
エコーで腹腔内に少し滲出液がたまっているのが見られるけれど、
ボリュームは30cc程度とわずかで問題ないね」
その後斜向かいのカンファレンス室に移動。
・手術の経過説明
お腹の中をのぞいてみたら、S字結腸が子宮とばっちり癒着していました。
あんまり癒着がひどかったので、 「開腹に切り替えようかなあ」 と検討した。でもやってみたらできたよ(えっへん)。
どうして術前の検査で分からなかったのか分からないけど。
子宮は経膣で取りました。子宮はちょっと大きめで筋腫と内膜症が少しあった以外はきれいなものでした。
やっぱり肉眼で見えるような病変はないね。
リンパ節は、42個(ちょっと一の位がうろ覚え)取りました。
腫れているリンパ節もあったけど、軟らかかったし、よくあそこは腫れるんだよね。
癌じゃないと思うよ。
出血量は25ml。少ないでしょ(えっへん)。
うん。やっぱり、主治医が自画自賛する様はよいなあ。患者としても安心につながりますよ。
で、お待ちかねの病理検査なんだけど、あがってきましたよ。
今日に間に合ってよかったね。
子宮を8分割して病理検査をしました。
結論から言うと、癌が残っていました。
円錐切除の切片は断端陰性だったんだけど、腺がんだしね。
リンパ節の方の生検は、すべて陰性です。
転移等の心配は大変に少ないと思うけど、やっぱり癌なのでこれから一年は一月に一回の検査を行って経過観察をすることになるよ。
・質疑応答
退院診察があると分かっていたので、前もって気になることをノートに書いて用意していました。
Q:お腹の傷や中のほうなど、動いた時に痛むのはいずれ消えるんですよね?
A:そのうち消えます。消えなきゃこれからの診察時にまた言ってください。
Q:今無くて、これから起こりうる不具合は?
A:電気メスを多く使っているので、目的の部位以外の臓器を熱で傷つけている可能性があります。
傷ついた部分が徐々に広がって、臓器に穴が開いたりすると大変です。
大変稀なケースですが最近当病院で似たような事例があったので。
熱が出たり腹痛があったりしたら、すぐ来てね。
Q:左下の傷横ぐらいに、しこりみたいなのがあって押さえると痛むんですが。
A:(ちょっと診て)その位置はお腹の中の筋膜を縫い合わせたところです。同じものがおへその横にもあるよ(あ、ほんとだ)。そのうち消えます。
Q:膣の奥、痛みも出血もなーんにも無いんですが。いいんですか?
A:大変上手くいっているのです。いいことです。
Q:足の付け根の麻痺感に関してはどうなんでしょう?
A:骨盤内をリンパ節郭清するときに、神経の近くもさわっているのでその影響もあるかも。とりあえず経過観察です。
えー。麻酔の影響じゃないの?そんなの今はじめて聞いたよ。
Q:自転車は乗ってもいい?看護師さんの退院指導では主治医の許可が無きゃダメだって言われたんだけど
A:別に通常の生活の範囲なら問題ないよ。どうぞどうぞ。
Q:シャワー、お風呂は?
A:シャワーは今日からOK。湯船につかるのは一月ほど我慢。
お腹の傷のテープは一応防水だけど、そのうちはがれてくるから。
一週間くらいは大丈夫だと思うけど、はがれたらはがれっぱなしでいいよ。
Q:むくみ、リンパ浮腫についてはいかがでしょう?
A:今のむくみは術後のむくみでしょう。そのうちよくなるはず。
リンパ浮腫については、わりと起き難いとは思うけれど、個人差があるのでなんとも。
一年ぐらいあとに急に起こったりすることもあるよ。
はい。ある程度、覚悟しておきます。
H先生「退院前診察は以上です。次は二週間後の検診です。
今日退院する?それとも明日?」
きょう!今日!ぜひ今日。
H先生「じゃ、今からの退院、と。」
これで治療がひと段落しました。このあとフォローはあるけれど、一応の終わり。
先生にこれまでのお礼とこれからのお願いをして退院診察を終えました。
病室に戻ると、すぐに麻酔科の診察の呼び出しがありました。
手術棟にある麻酔科の診察室に行き、麻酔科の先生に問診を受けました。
主治医のH先生にも電話をかけて術中の事などもきいていましたが、結論は
Dr.「麻酔との関連は薄いと思うよ、
リンパ節郭清時に閉鎖神経の近くあたりをさわった影響だと思う」
「だんだん回復することも多いし、取り合えず様子見です。
すぐに良くなる物でもないので、数ヶ月の単位で経過観察をしていただくことになります」
「痛みがひどいようでしたら緩和するような措置はとりますけど、これといった治療はないです」
そうですか、ほうっておくしかないのね。
治るかどうかも分からない、と。大変残念です。
将来軽快するのを期待しつつ、お礼を言いつつ麻酔科を後にしました。
病室に戻ってしばらくすると、請求書がいらっしゃいました。
8泊9日入院、腔鏡下子宮全摘術+骨盤リンパ節生検(郭清)付きで、\299,130-です。
わー、さすがの高額。
明細を見ると、手術が高いのは想定内ですが、全身麻酔が結構高いなあ。
カードで支払って、看護師さんたちにお礼をいい、迎えに来てくれた旦那さんと夕方帰宅しました。
家に帰ってきたら、なんだか悲しくなってきました。
これはどういう心の動きだろう。
病院にいる間、治療に専念!と目をそらせてきた子宮の喪失や、これからの生活への不安などがいっせいに押し寄せてきたようなかんじでした。
やーね。せっかくめでたい退院なんだから、とダンナさんと二人でちょっとおいしい料理屋さんで食事をして、お祝いしました。
ビールはまだ飲まないけどね。
6月1日
とうとう6月になってしまいました。
高額医療費の還付、月をまたいじゃったら月割りになって、額が下がるんだっけか。
6:00
起床
7:30
朝食
病院食なのであまり文句を言ってはいけないとも思うのですが、朝食に頻出の食パン(6枚切り)二枚+バナナは、のどに詰まっていけません。
牛乳で流し込むにも限界があります。もそもそするよー!食べるけどね。
9:00
H先生の回診。
H先生「痛いところない?お腹の腫れはない?あとで退院診察だからね」
だだだーっと言って、行ってしまわれました。
質問するのなら答えも聞いていってよー。忙しいのでしょうが。
月曜は手術日だしね。
9:30
副主治医の先生の回診。
足の麻痺感を訴えましたら、麻酔科の受診手続きを取ってくれました。
わーい。
なにが原因なのか、解消するのか、経過観察するならどのくらいしてればいいのか、ききたかったんですよ。
腰椎麻酔の影響かどうかもわかんないし。
10:00
看護師さんがいらして、検温と血圧のチェック。
Ns.「H先生、今日すごく患者さんが多くて、退院診察の時間取れないまま手術室に入っちゃった。ごめんね。お昼過ぎくらいになると思う」
いえいえ、そういう理由なら仕方がありません。
今日中にやっていただけるんでしたら、問題はないですとも。
12:30頃
退院診察に呼ばれました。
病棟内の診察室で内診&エコー&傷のチェック。
H先生「手術創はばっちりくっついてるし、膣の奥の傷もきれいです。
エコーで腹腔内に少し滲出液がたまっているのが見られるけれど、
ボリュームは30cc程度とわずかで問題ないね」
その後斜向かいのカンファレンス室に移動。
・手術の経過説明
お腹の中をのぞいてみたら、S字結腸が子宮とばっちり癒着していました。
あんまり癒着がひどかったので、 「開腹に切り替えようかなあ」 と検討した。でもやってみたらできたよ(えっへん)。
どうして術前の検査で分からなかったのか分からないけど。
子宮は経膣で取りました。子宮はちょっと大きめで筋腫と内膜症が少しあった以外はきれいなものでした。
やっぱり肉眼で見えるような病変はないね。
リンパ節は、42個(ちょっと一の位がうろ覚え)取りました。
腫れているリンパ節もあったけど、軟らかかったし、よくあそこは腫れるんだよね。
癌じゃないと思うよ。
出血量は25ml。少ないでしょ(えっへん)。
うん。やっぱり、主治医が自画自賛する様はよいなあ。患者としても安心につながりますよ。
で、お待ちかねの病理検査なんだけど、あがってきましたよ。
今日に間に合ってよかったね。
子宮を8分割して病理検査をしました。
結論から言うと、癌が残っていました。
円錐切除の切片は断端陰性だったんだけど、腺がんだしね。
リンパ節の方の生検は、すべて陰性です。
転移等の心配は大変に少ないと思うけど、やっぱり癌なのでこれから一年は一月に一回の検査を行って経過観察をすることになるよ。
・質疑応答
退院診察があると分かっていたので、前もって気になることをノートに書いて用意していました。
Q:お腹の傷や中のほうなど、動いた時に痛むのはいずれ消えるんですよね?
A:そのうち消えます。消えなきゃこれからの診察時にまた言ってください。
Q:今無くて、これから起こりうる不具合は?
A:電気メスを多く使っているので、目的の部位以外の臓器を熱で傷つけている可能性があります。
傷ついた部分が徐々に広がって、臓器に穴が開いたりすると大変です。
大変稀なケースですが最近当病院で似たような事例があったので。
熱が出たり腹痛があったりしたら、すぐ来てね。
Q:左下の傷横ぐらいに、しこりみたいなのがあって押さえると痛むんですが。
A:(ちょっと診て)その位置はお腹の中の筋膜を縫い合わせたところです。同じものがおへその横にもあるよ(あ、ほんとだ)。そのうち消えます。
Q:膣の奥、痛みも出血もなーんにも無いんですが。いいんですか?
A:大変上手くいっているのです。いいことです。
Q:足の付け根の麻痺感に関してはどうなんでしょう?
A:骨盤内をリンパ節郭清するときに、神経の近くもさわっているのでその影響もあるかも。とりあえず経過観察です。
えー。麻酔の影響じゃないの?そんなの今はじめて聞いたよ。
Q:自転車は乗ってもいい?看護師さんの退院指導では主治医の許可が無きゃダメだって言われたんだけど
A:別に通常の生活の範囲なら問題ないよ。どうぞどうぞ。
Q:シャワー、お風呂は?
A:シャワーは今日からOK。湯船につかるのは一月ほど我慢。
お腹の傷のテープは一応防水だけど、そのうちはがれてくるから。
一週間くらいは大丈夫だと思うけど、はがれたらはがれっぱなしでいいよ。
Q:むくみ、リンパ浮腫についてはいかがでしょう?
A:今のむくみは術後のむくみでしょう。そのうちよくなるはず。
リンパ浮腫については、わりと起き難いとは思うけれど、個人差があるのでなんとも。
一年ぐらいあとに急に起こったりすることもあるよ。
はい。ある程度、覚悟しておきます。
H先生「退院前診察は以上です。次は二週間後の検診です。
今日退院する?それとも明日?」
きょう!今日!ぜひ今日。
H先生「じゃ、今からの退院、と。」
これで治療がひと段落しました。このあとフォローはあるけれど、一応の終わり。
先生にこれまでのお礼とこれからのお願いをして退院診察を終えました。
病室に戻ると、すぐに麻酔科の診察の呼び出しがありました。
手術棟にある麻酔科の診察室に行き、麻酔科の先生に問診を受けました。
主治医のH先生にも電話をかけて術中の事などもきいていましたが、結論は
Dr.「麻酔との関連は薄いと思うよ、
リンパ節郭清時に閉鎖神経の近くあたりをさわった影響だと思う」
「だんだん回復することも多いし、取り合えず様子見です。
すぐに良くなる物でもないので、数ヶ月の単位で経過観察をしていただくことになります」
「痛みがひどいようでしたら緩和するような措置はとりますけど、これといった治療はないです」
そうですか、ほうっておくしかないのね。
治るかどうかも分からない、と。大変残念です。
将来軽快するのを期待しつつ、お礼を言いつつ麻酔科を後にしました。
病室に戻ってしばらくすると、請求書がいらっしゃいました。
8泊9日入院、腔鏡下子宮全摘術+骨盤リンパ節生検(郭清)付きで、\299,130-です。
わー、さすがの高額。
明細を見ると、手術が高いのは想定内ですが、全身麻酔が結構高いなあ。
カードで支払って、看護師さんたちにお礼をいい、迎えに来てくれた旦那さんと夕方帰宅しました。
家に帰ってきたら、なんだか悲しくなってきました。
これはどういう心の動きだろう。
病院にいる間、治療に専念!と目をそらせてきた子宮の喪失や、これからの生活への不安などがいっせいに押し寄せてきたようなかんじでした。
やーね。せっかくめでたい退院なんだから、とダンナさんと二人でちょっとおいしい料理屋さんで食事をして、お祝いしました。
ビールはまだ飲まないけどね。