しょぼしょぼ治療記 

~子宮筋腫と子宮頸がん(腺がん)のあまり深刻でない治療記です~

国内初の子宮頸がん予防ワクチン年内承認へ―厚労省

2009-09-01 07:13:54 | 子宮頸癌のこと(主に腺がん)
昨日のニュースです。

国内初の子宮頸がん予防ワクチンなど年内承認へ―厚労省:医療介護CBニュース
 国内初の子宮頸がん予防ワクチンの「サーバリックス」と乳幼児向け肺炎球菌ワクチンの「プレベナー」が年内にも承認される見通しとなった。厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会が8月31日に承認を了承。9月29日の薬事分科会で了承が得られれば、厚労省はその後1か月程度で正式承認する。定期接種(公費負担)になるかどうかが承認後の焦点となる。

グラクソ・スミスクラインのサーバリックスは、ヒトパピローマウイルス16型と18型に起因する子宮頸がんと、その前駆病変を予防するワクチン。10歳以上の女性が接種対象となる。海外では、2007年のオーストラリアを皮切りに、既に96か国で承認されているという。一方、ワイスのプレベナーは、肺炎球菌による髄膜炎などの感染症を予防するワクチン。生後2―7か月の乳児が初回接種の対象となる。海外では90か国で承認されている。


もいっちょ。

子宮頸がんの予防ワクチン、10月に承認:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は31日、子宮頸(けい)がんを予防するワクチン「サーバリックス」の承認を了承した。

 10月に正式承認される見通し。このワクチンはオーストラリアなど95か国で承認されているが、国内で子宮頸がんワクチンが承認されるのは初めて。2007年9月にグラクソ・スミスクライン社が承認申請していたもので、10歳以上の女性が接種対象となる。  

 子宮頸がんは、性的接触によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因とされている。今回のワクチンを感染前に接種すれば、子宮頸がんの原因の7割を占める2種類のHPVの感染が予防できると期待される。

 国内では毎年約7000人が子宮頸がんになり、約2500人が死亡している。特に20~30歳代の若い女性で増えつつある。

(2009年9月1日00時07分 読売新聞)


厚労省のサイトも探してみましたが、まだ掲載はされていないようでした。

ちょっと遅いよなー、とも思いますが、まあよいニュースです。

HPV(ヒトパピローマウイルス)が、子宮頸癌の発生に強くかかわっていることはよく知られた事実です。
HPVにはDNAの配列の差から100種以上のタイプがありますが、癌化しやすいといわれる高リスクタイプと、癌とはほとんど無縁の低リスクタイプに分けられます。

子宮頸癌扁平上皮癌の明らかな高リスクタイプは、8、16、33、52、58型など、腺癌の高リスクタイプは18型といわれています。
 腺癌についてはよくわかっていないことも多いようですが・・・。

ワクチンが16型と18型とを対象にしたもの、ということは扁平上皮癌、腺癌両方が予防対象なのね。

上記のHPVのリスクタイプなどについては、国などの公的機関・研究所、論文等(閲覧が無料のもの)の資料がネット上でちゃんと見つけられなかったので、語尾が少々甘い表現になっています。

HPVに関しての詳しい個人サイトなどのご紹介

・お庭のこっこ
の中のページの
 ・HPVについてお話ししておきたいこと
 ・HPV - 基礎編 -
 ・HPV - 応用編 -
 ・HPV - おわりに -
 ・HPV - 2006 -

・子宮頚癌(子宮頚がん)と異形成:ヒトパピローマウイルス(HPV)について

・山王メディカルプラザ:女性腫瘍内分泌センターQ&A-ヒトパピローマウィルス-
・山王メディカルプラザ:同Q&A-子宮頸癌とヒトパピローマウィルス-
  山王メディカルプラザのサイトのトップからは、病院改装中にともなって記事へのリンクなどが停止されています。

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