しょぼしょぼ治療記 

~子宮筋腫と子宮頸がん(腺がん)のあまり深刻でない治療記です~

明日から入院

2009-05-23 22:45:31 | 子宮頸がん治療(全摘入院まで)
今まで、記憶をたよりにさかのぼって書いていましたが、何とか入院前までに現在時に追いつくことができました。

昨日は麻酔科の受診をしてきました。
すっかり失念して受診をぶっちぎってしまい、病院から呼び出しを受けました。
麻酔科の先生、申し訳ありませんでした。

明日から、全摘手術の入院です。
手術と入院のことは、退院してから書く予定です。

このブログを読んでくださっているかたへ
一週間ほど更新しませんが、再開したらまた読んでくださるとうれしいいです。
(まさかすべてクローラーじゃないよね?!)

それでは、おやすみなさい。

術前説明

2009-05-23 10:31:42 | 子宮頸がん治療(全摘入院まで)
5月12日
ダンナさん同伴で、術前説明。

Dr. 「子宮摘出、腹腔鏡でやろうと思うんですが」

私・ダンナ「?」

Dr. 「CTの結果、病変なし、腹水もなし、リンパ節肥大もなし」
  「取っても術後の生活に影響の少ないようなリンパ節を、腹腔鏡で拡大しながら、選んで取りましょう」
  「リンパ節って脂肪の中に埋まってたりするから、肉眼でやるより腹腔鏡でやる方がしっかり見えてやりやすいです」
  「開腹するメリットより大きいと思う」

そのほか、この手術についてうかがったこと。

・悪性腫瘍が対象の腹腔鏡手術は、摘出対象のものをなるべく切らずに摘出するので、膣から取り出す
・追加治療が必要になったら、状態にもよるがまず全リンパ節郭清。
・子宮口の部分は縫い閉じちゃいます。
・今後の検診は、内診と縫い閉じた部分の細胞の検査が主。
・入院期間は一週間くらい。開腹だと二週間。
・手術自体は4時間くらいの予定。

Dr. 「腹腔鏡による、こういう手術はやっている病院少ないんだけどね」

ん?なにかやりたがらない理由があるの?

Dr. 「とっても難しいから!(えっへん!)」

少し考えましたが、開腹にこだわる理由も無いのでお願いすることにしました。
術後が楽なのにこしたことないですしね。
腹腔鏡手術に自信がありそうだったのも、後押ししました。

手術名:腹腔鏡下子宮全摘術 骨盤リンパ節生検(郭清)
決定

子宮全摘+マイルドなリンパ節郭清といったところでしょうか。
リンパ節を取ったことによる副作用がまったく起こらないということではなく、リンパ浮腫等の可能性はやはりある、とのこと。
もちろん全リンパ節郭清よりリスクは小さいけど。
そのほか、通常の手術に関しての合併症などの説明があり、手術の説明は終わりました。

私「術前検査は問題なかったんですね(手術が決定したわけだし)」

Dr.「空腹時血糖値などは高めだね、問題ない範囲だけど」

ダンナ「やっぱりね~、手術前にちょっと節制してもダメなんだよ」

ちょっと!なんでそこでそういうこというの!
 ええ、手術が決まってからこっそりウオーキングしたり食べ物に気を使ったりしていたんです。
  水面下で水を掻いていてこその白鳥だろう。あ、努力が報われてないので白鳥ではないのか・・・


最後は和やかにおわり、入院前指導などを受けて病院を後にしました。

術前検査CT付き

2009-05-22 22:46:27 | 子宮頸がん治療(全摘入院まで)
5月11日 術前検査
血液検査、血液の凝固時間の検査、尿検査、心電図、胸写、肺活量など。
さすがに三度目だとなんだか気楽でした。
・・・血糖値とか、また再検査になったら嫌だけど。
生活習慣も体重も改善してないし、ちょっと不安。

午後から造影剤付きCT。
造影剤についての注意事項の説明があり、同意書を取る。

・造影剤注射時には多くの人で、体が温かくなる感じがしますが、異常ではありません。
・血管外に造影剤がもれると、痛みがあることがありますが、そのうち吸収されるので問題はありません。
・副作用として、吐き気・動悸・頭痛・かゆみ・発疹などが出ることがあります。そのうちおさまります。
・ごく稀な副作用として、呼吸困難や意識の低下、血圧の低下など生命の危険のあることがあります。
 ↑40万人に1人の割合だそうです。

どんな治療にもリスクと利点があるのでしょうが、医療関係のこういう同意書って、どんどん増えていくような気がします。
難儀なことです。

名前を呼ばれて薄暗いCT室に入る。
おお、機械でっかいな、かっこいいな。
検査衣に着替えて寝台に寝る。
MRIの時は、竹輪の穴につめられたような閉塞感で一杯だったけど、これはドーナツの中に通される形なので、気持ち的に楽だ。

手を頭の上にあげて、右手の甲に造影剤をうってもらう。
結構痛い。腰椎麻酔の注射くらいには痛いです。
2,3回に分けて造影剤を入れると、胸と下腹部とがポッと温かくなりました。
下腹部・・もっと言うならお尻の穴がやけにぬくい。
まー、本当に温かくなるんだなあ、面白いなあ。

温かさに感動している間に、撮影は終了しました。検査室に入って10分足らず。
検査料金は、高かったです(CTだけでおよそ\10,000くらい)。


手術の決定

2009-05-22 22:39:47 | 子宮頸がん治療(全摘入院まで)
4月10日
円錐切除後、二回目の診察の日です。
次の治療をどうするか決める日でもあります。

この時期くらいまで、まだすこし色のついたようなおりものがありました。
生理が来てからは気になっていた不快な臭いは、感じなくなっていました。ほっ。

診察室に入って、いつものように内診と問診を行いました。
問題なし。

そして次の治療の話になりました。

Dr.「セカンドオピニオンして、どうだった?ガイドラインのコピーもらったんだって?」

! 
なんで知ってるの?セカンドオピニオンの内容ってそれぞれの病院相互で共有してるの?
共有しているんですね。
先生の手にがんセンターからのファックスみたいなものがありました。まあ知られて困ることも無いんですが。

私「はい、この病院で子宮の摘出を受けたいと思います」
 「でも、どうしても転移のリスクが不安なので、リンパ節をいくつか取ってもらって、検査をしていただきたいです」

Dr.「いやいやいや、ウチの病院では単純子宮全摘も、リンパ節郭清も腹腔鏡でやるんだけど、いくつか取るのってできないから」

私「?」

Dr.「取るリンパ節を決めるのって、見た目だけじゃなくてじかに指で触って確かめるんだよね」
 「腹腔鏡じゃそういうのできないもん」
 「リンパ節郭清なら、対象のリンパ節根こそぎだから問題なくできるけど」

私「開腹ならできるんですよね」

Dr.「開腹なら大丈夫だね。うーん、でも・・
  そういうなら、そういうことで手術しましょうか」

先生、なんだか不満気。そりゃそうだ。
必要な治療にプラスアルファすることになるのですもんね。
患者の体に余計な負担がかかるわけだし、医療ソースも余計にくう訳だし。
プラスアルファというよりもマイナスアルファかもしれないです。
でも、やっておきたいという気持ちは変わらなかった。

私「おねがいします」

Dr. 「それじゃ、5月の25日に手術の予定を入れます」

手術に向けてのスケジュールが決まってゆく。

5月11日 術前検査及び造影剤付きCT
5月12日 術前説明
5月22日 麻酔科受診

造影剤付きCTは初めて。少し楽しみです。

セカンドオピニオン

2009-05-21 00:09:00 | 子宮頸がん治療(全摘入院まで)
家に帰って、ダンナさんに病理検査の結果を伝えました。

検査結果はある程度予想していたこと、もっと悪い状態を予想していたのでこんな結果でほんとによかったよ、と慰めてもらいました。

ほんとにそうだ。
コルポスピーでも切除した頚部をみても、肉眼ではまったく病変らしい病変がわからなかったって先生がいっていたし、腺がんが上皮内癌の状態で見つかるのは大変ラッキーなことであろう。
幸運と、がんを見つけてくれた先生に感謝しつつ、今後の治療をどうするかを話し合いました。

ダンナさんもちょっと余計めな治療をすることを望んでいるので、単純子宮全摘術以上の治療を、という考えは一致しているのですが、素人なのでどうしていいやら・・・。

このまま単純子宮全摘術を受ける気にはならないが、かといって卵巣摘出やリンパ節郭清までごり押しでやってもらうのが、「余計め」な治療として適切なのかも分からない。
リンパ浮腫の辛さを実感したことはないけど、姉の闘病生活の中で少し触れたことがある。
見ていてとても辛かった。本人はなおいっそう大変だろう。

「専門家の意見を聞いてみるよ。セカンドオピニオン。主治医の先生と同じことしか言わないかもしれないけど、それはそれで納得のいくことでしょう」

次の受診が4月10日なので、その前にと、急いでセカンドオピニオンの手続きを取りました。
予約を取る際に必要になる主治医の紹介状を電話で請求してしまったのは、大変に失礼でした。
セカンドオピニオンの相談も主治医の先生にはしていなかったですしね。申し訳無かったです・・。

4月8日
紹介状等を早く作ってくださったため、10日の受診より前にセカンドオピニオンを受けることができました。
餅は餅屋だろうと、病院はがんセンター。姉がお世話になった病院でもあります。
セカンドオピニオンの先生が姉の主治医だったのは偶然ですが、ちょっと驚きましたが。

セカンドオピニオンでは、まず子宮頸癌治療ガイドラインのコピーをつかって子宮頸癌腺がんの概要と標準的な治療内容を説明してくれました。
主治医の先生から聞いていたことと同様の内容がほとんどでしたが、ガイドラインのコピーをいただいて、じっくり読むことができました。
またいずれ別の記事で、腺がんの情報を私の知りえている範囲でまとめます。

一番訊きたかったことを訊こう。
私「子宮の単純摘出で十分なのでしょうが、本人が大変不安なのでほかに何か選択肢はあありますか?」
Dr.「転移が心配ならば、何箇所か怪しげなリンパ節を取って病理にまわして確認するとかでしょうか。卵巣摘出とかリンパ節郭清とかは必要なと思います」
私「それは、私がかかっている病院でもできますよね?」
Dr.「できると思いますよ、もちろん」
  「というか、うちでやるほどの手術じゃないです(もちろんもっと丁寧な言い方です)」

他にいくつか質問をして40分ほどで、終わりました。

二人の専門家がリンパ節郭清などはやりすぎ、やめとけとおっしゃるんだから、やはりそうなのだろう。
でも、転移をしやすいといわれている腺がんなので、できるのならばリンパ節に転移が無いことを確認したいよ。
これは私が「気の済む」ようにしたがっているだけなのか・・。
悩む・・。