しょぼしょぼ治療記 

~子宮筋腫と子宮頸がん(腺がん)のあまり深刻でない治療記です~

全摘入院時持ってった物

2009-06-10 10:57:38 | 子宮頸がん治療(全摘入院中)
今回の入院は、筋腫の核出入院とほぼ同じラインナップを用意して持ってゆきました。
病院もおんなじですし、必要なものもほぼ同じ。

三年前と違うのは、
腹帯→病院側で用意する
 あらー、せっかく持っているのに。荷物が減ったのでありがたいけど。
フラットタイプの紙おむつ→病院側で用意してもらう:50円/一枚
 パックで買うと、使い道のない人は困るよ!
寝巻きは普通の前開きパジャマのみ
 妊婦さんチックになるのがちょっとイヤだった。

あと、日常着を結構多めに持っていきました。
日中に寝巻きを着っぱなしなのは最低限の日数にして、なるべく普通の格好でうろうろしたかった。
手術のあと、「動け動け」言われるのは分かっていましたしね。
チュニックや膝丈のワンピースにゆるゆるレギンスやパンツなどを組み合わせて持って行きました。
ボトムのウエストはもちろんゴムでしたが、ゴム+ヒモのやつが使いよかったです。
しばらくドレーンバッグを収納しなくてはいけませんでしたから。

全体的に、下着も含めてユニクロ率高し。
ユニクロ本当に便利よね。

また、暇つぶしとして、弟にオススメされたDSのソフト「カルドセプトDS」を持っていきました。
思ったよりずっと頭を使わなければならないゲームで、入院時には挫折。
痛みをこらえながら頭なんか使えない!うっすら弟を恨んだ。
現在絶賛敗北中。面白いけど難しいですね、これ。

そして、特筆すべき便利グッズ。
今回持って行って大層使えた一品が、これ。

百均のかごなのですが、フックがついていて、ベッドの手すりや床頭台(よくベッドサイドにある、テレビや引き出しなどが一緒になったアレ)の縁にかけて使えます。
大きさも、箱ティッシュ・携帯・飲み物・めがね・タオルなど寝ているときに必要なものがばっちり一つに入ります。
後ろのフックはかごの後部に収納することもできて、邪魔になりません。
いやー、これ感動的に便利でした。ブラボー!百均!
今度入院する時も必ずもって行くわ!




子宮摘出術補遺1

2009-06-07 22:44:32 | 子宮頸がん治療(全摘入院中)
子宮摘出手術の入院日記ついては6月6日のエントリーで終わりですが、書きそびれた話や、今になって思い出したこと、どこに入れてよいかわからない話などをこちらに書いておこうと思います。
やや生々しい話もありますので、ご注意ください(使いまわしの書き出しですみません)。

なお、下に行くほどシリアスな内容となっております。

 退院後、ジーンズなどぴったりした伸びない服を着ると、剃りすぎた下腹部がちくちくします。
 たいした害は無いものの、不愉快です。あんまり剃っちゃダメ。

 手術から目が覚めると、両方の手とも手首から手の甲から点滴の跡だらけだった。
 ガーゼとテープが当てられていたが、その下は内出血と針跡がいっぱいだった。
 どうして?
 針の入りやすいほうだと思っていたが、寄る年波には勝てないのか。
 それぞれの場所は、術後一週間ほど経って薄皮がべろべろと剥げました。
 ?。麻酔のパッチを貼った影響で剥げたんだと思ったけど、貼った覚えの無い右手や手首まで剥げたなあ。
 どうしてか分かる人がいたら、教えて欲しいです。

 腹腔鏡手術の傷口、5ミリと15ミリの傷って言われたけど。
 テープがはがれて実際の傷を見ると、意外と大きいよ!
 10ミリと20ミリくらい。
 まあ、たいしたこと無いんですけれどね。

 癒着が酷かったはなしは、実は折に触れドクターとの会話に出てきました。
 癒着ってどうして起こるのかしら。前回の筋腫手術の影響かしら。
 あんまり頻繁に言われるので、つまんない替え歌を脳内で歌っていました。

(お腹がすいたうたのメロディーで)
 どうして癒着になるのかな
 手術をするとなるのかな
 内膜症でもなるもんな
 先生ー!先生ー!
 おなかとせなかがくっつくぞ!

 そんなに癒着しては大変です。


 産科病棟と婦人科病棟が分かれていない病院なので、正直赤ちゃんの声などがきつかった。
 普通の総合病院で、分かれているところがあるのかどうか知らないけど。
 精神的に弱くなる夜ほど声が響くんですよね。
 見ない振りをしていた現実に向き合わされるのが辛かったです。
 どちらかというと、鈍感な私でさえそうでした。
 化学療法などもこの病院で引き続き行えるそうですが、もしそうなったら、癌専門病院に行きたい。
 ドクターや看護師さんに不満は無いけれど、あの気持ちのやり場の無さを抱えての治療は自信がありません。
 自分の弱さを確認しましたね。

世の中の、いろんな病気と闘っている人はみんな偉い。
心を折らないように、折れないようにしている智恵もすごい。
闘病の末亡くなった姉のことも思い出されて、涙するやら心の支えにするやら。

湿っぽいっすね。

全摘入院九日目(術後七日目)

2009-06-06 14:13:39 | 子宮頸がん治療(全摘入院中)
長いエントリーになりました。ごめんなさい。

6月1日
 とうとう6月になってしまいました。
 高額医療費の還付、月をまたいじゃったら月割りになって、額が下がるんだっけか。
 
6:00
 起床

7:30
 朝食
 病院食なのであまり文句を言ってはいけないとも思うのですが、朝食に頻出の食パン(6枚切り)二枚+バナナは、のどに詰まっていけません。
 牛乳で流し込むにも限界があります。もそもそするよー!食べるけどね。

9:00
 H先生の回診。
H先生「痛いところない?お腹の腫れはない?あとで退院診察だからね」
 だだだーっと言って、行ってしまわれました。
 質問するのなら答えも聞いていってよー。忙しいのでしょうが。
 月曜は手術日だしね。

9:30
 副主治医の先生の回診。
 足の麻痺感を訴えましたら、麻酔科の受診手続きを取ってくれました。
 わーい。
 なにが原因なのか、解消するのか、経過観察するならどのくらいしてればいいのか、ききたかったんですよ。
 腰椎麻酔の影響かどうかもわかんないし。

10:00
 看護師さんがいらして、検温と血圧のチェック。
Ns.「H先生、今日すごく患者さんが多くて、退院診察の時間取れないまま手術室に入っちゃった。ごめんね。お昼過ぎくらいになると思う」
 いえいえ、そういう理由なら仕方がありません。
 今日中にやっていただけるんでしたら、問題はないですとも。

12:30頃
 退院診察に呼ばれました。
 病棟内の診察室で内診&エコー&傷のチェック。
H先生「手術創はばっちりくっついてるし、膣の奥の傷もきれいです。
   エコーで腹腔内に少し滲出液がたまっているのが見られるけれど、
   ボリュームは30cc程度とわずかで問題ないね」

 その後斜向かいのカンファレンス室に移動。

・手術の経過説明
 お腹の中をのぞいてみたら、S字結腸が子宮とばっちり癒着していました。
 あんまり癒着がひどかったので、 「開腹に切り替えようかなあ」  と検討した。でもやってみたらできたよ(えっへん)。
 どうして術前の検査で分からなかったのか分からないけど。

 子宮は経膣で取りました。子宮はちょっと大きめで筋腫と内膜症が少しあった以外はきれいなものでした。
 やっぱり肉眼で見えるような病変はないね。

 リンパ節は、42個(ちょっと一の位がうろ覚え)取りました。
 腫れているリンパ節もあったけど、軟らかかったし、よくあそこは腫れるんだよね。
 癌じゃないと思うよ。
 出血量は25ml。少ないでしょ(えっへん)。


 うん。やっぱり、主治医が自画自賛する様はよいなあ。患者としても安心につながりますよ。 

 で、お待ちかねの病理検査なんだけど、あがってきましたよ。
 今日に間に合ってよかったね。

 子宮を8分割して病理検査をしました。
 結論から言うと、癌が残っていました。
 円錐切除の切片は断端陰性だったんだけど、腺がんだしね。

 リンパ節の方の生検は、すべて陰性です。
 転移等の心配は大変に少ないと思うけど、やっぱり癌なのでこれから一年は一月に一回の検査を行って経過観察をすることになるよ。


・質疑応答
退院診察があると分かっていたので、前もって気になることをノートに書いて用意していました。

Q:お腹の傷や中のほうなど、動いた時に痛むのはいずれ消えるんですよね?
A:そのうち消えます。消えなきゃこれからの診察時にまた言ってください。

Q:今無くて、これから起こりうる不具合は?
A:電気メスを多く使っているので、目的の部位以外の臓器を熱で傷つけている可能性があります。  
 傷ついた部分が徐々に広がって、臓器に穴が開いたりすると大変です。
 大変稀なケースですが最近当病院で似たような事例があったので。  
 熱が出たり腹痛があったりしたら、すぐ来てね。


Q:左下の傷横ぐらいに、しこりみたいなのがあって押さえると痛むんですが。
A:(ちょっと診て)その位置はお腹の中の筋膜を縫い合わせたところです。同じものがおへその横にもあるよ(あ、ほんとだ)。そのうち消えます。

Q:膣の奥、痛みも出血もなーんにも無いんですが。いいんですか?
A:大変上手くいっているのです。いいことです。

Q:足の付け根の麻痺感に関してはどうなんでしょう?
A:骨盤内をリンパ節郭清するときに、神経の近くもさわっているのでその影響もあるかも。とりあえず経過観察です。
 えー。麻酔の影響じゃないの?そんなの今はじめて聞いたよ。

Q:自転車は乗ってもいい?看護師さんの退院指導では主治医の許可が無きゃダメだって言われたんだけど
A:別に通常の生活の範囲なら問題ないよ。どうぞどうぞ。

Q:シャワー、お風呂は?
A:シャワーは今日からOK。湯船につかるのは一月ほど我慢。
 お腹の傷のテープは一応防水だけど、そのうちはがれてくるから。  
 一週間くらいは大丈夫だと思うけど、はがれたらはがれっぱなしでいいよ。


Q:むくみ、リンパ浮腫についてはいかがでしょう?
A:今のむくみは術後のむくみでしょう。そのうちよくなるはず。  
 リンパ浮腫については、わりと起き難いとは思うけれど、個人差があるのでなんとも。  
 一年ぐらいあとに急に起こったりすることもあるよ。

 はい。ある程度、覚悟しておきます。

H先生「退院前診察は以上です。次は二週間後の検診です。
   今日退院する?それとも明日?」

 きょう!今日!ぜひ今日。

H先生「じゃ、今からの退院、と。」

 これで治療がひと段落しました。このあとフォローはあるけれど、一応の終わり。
 先生にこれまでのお礼とこれからのお願いをして退院診察を終えました。

病室に戻ると、すぐに麻酔科の診察の呼び出しがありました。
手術棟にある麻酔科の診察室に行き、麻酔科の先生に問診を受けました。
主治医のH先生にも電話をかけて術中の事などもきいていましたが、結論は

Dr.「麻酔との関連は薄いと思うよ、
   リンパ節郭清時に閉鎖神経の近くあたりをさわった影響だと思う」
 「だんだん回復することも多いし、取り合えず様子見です。
  すぐに良くなる物でもないので、数ヶ月の単位で経過観察をしていただくことになります」
 「痛みがひどいようでしたら緩和するような措置はとりますけど、これといった治療はないです」

そうですか、ほうっておくしかないのね。
治るかどうかも分からない、と。大変残念です。
将来軽快するのを期待しつつ、お礼を言いつつ麻酔科を後にしました。

病室に戻ってしばらくすると、請求書がいらっしゃいました。

8泊9日入院、腔鏡下子宮全摘術+骨盤リンパ節生検(郭清)付きで、\299,130-です。
わー、さすがの高額。
明細を見ると、手術が高いのは想定内ですが、全身麻酔が結構高いなあ。

カードで支払って、看護師さんたちにお礼をいい、迎えに来てくれた旦那さんと夕方帰宅しました。

家に帰ってきたら、なんだか悲しくなってきました。
これはどういう心の動きだろう。
病院にいる間、治療に専念!と目をそらせてきた子宮の喪失や、これからの生活への不安などがいっせいに押し寄せてきたようなかんじでした。

やーね。せっかくめでたい退院なんだから、とダンナさんと二人でちょっとおいしい料理屋さんで食事をして、お祝いしました。
ビールはまだ飲まないけどね。

全摘入院八日目(術後六日目)

2009-06-06 13:47:16 | 子宮頸がん治療(全摘入院中)
5月31日

6:00
 起床 
 今日は特にすることも治療もないですね。退院診察は明日だし。
 朝は浮腫みも無く快適です。足の付け根の麻痺感は変わらず。
 退院までには先生に訴えなくては。
   
7:30
 朝食。
 お通じのためにブラックコーヒーを買ってきて、マグミットと一緒に一気飲み。
 どうやら効いたらしく、程なくでていらっしゃった。
 よかったー。これからも快調にいくようにお願いしたい。

10:30
 ガーゼ交換。
 滲出液はもうそれほどない、ということでごついガーゼを取って防水絆創膏に。
 これでシャワーの許可がでました。うれしいなあ。

 日曜日で、同室の方のお見舞いがにぎやかなので屋上に避難。
 にぎやかなのはそんなに苦にならないですが、お昼ごはんにお見舞いの皆さんがやきそばUFOをいっせいに召し上がったのはちょっと如何なものか。
 においの強いものは、病院ではさけて~。
 寝るまでにおいましたよ。UFOの香りは強烈やね。

22:00
 就寝
 この日は、結構運動もしてシャワーも浴びることができて気持ちよかったです。
 もうすぐ退院、というのも心を軽くしましたねー。

 そういえば、シャワーの時に左手の甲の薄皮がべろーんと剥げました。
 点滴針のための、麻酔のパッチのところです。
 そういう副作用があるんでしょうかね。別に痛くもなんともないですけど。

全摘入院七日目(術後五日目)

2009-06-06 12:49:03 | 子宮頸がん治療(全摘入院中)
5月30日
 なんだか寝苦しくて、汗びっしょりで目覚めました。

6:30
 起床
 自分でドレーンの排液をチェック。お、すくないぞ。10mlかそこらでしょう。
 手術創の痛みは、痛みスケール1か2という感じ。
 そうよね、傷そのものは退院しているレベルでしょう。

 足の付け根の麻痺感は、相変わらずです。これは本当に軽快するのか。
 運動には支障ないけれど不安だなあ。

 下腹部のむくみは、朝はいいようです。
 やはり水分が下に流れる夕方や夜が悪いのだな。リンパ節郭清しているしねえ。
 鼠径部をマッサージすると、リンパの腫れか感じられる。強く触ると痛い。
 長引かないといいけど。

7:30
 朝食と一緒に緩下剤が出る。
 マグミット錠。おお、カマグっちゅうヤツですな。
 食後に一錠。明日まで出なければ二錠に増量。OK。

8:30
 主治医の回診
H先生「滲出液が少なくなったね、今日抜去します。
   今日抜いて明日退院ってワケにはいかないので、明後日か明々後日の退院。
   明後日に退院診察を行いましょう。」
 やった!退院決定だ。特に治療も無いのに病院にいるのは居心地が悪かったです。ダンナさんや他の家族に連絡しなきゃ。

私「下腹部が浮腫むんですけど」

H先生「骨盤内のリンパ節郭清をしているから、ちょっと浮腫むかも。
   リンパ節の生検よりずいぶんリンパ節をさわっているから。
   腸骨のリンパ節なんかはいじっていなんで、がっつり郭清する術式よりも浮腫みにくいとは思うけどね。」

 それなりにリンパ浮腫のリスクはあるのね。

9:30
 副主治医の若い先生がH先生の指導の下、ドレンの抜去。
 チューブをお腹に縫い付けていた糸を切って(ちょっとちくちく)ドレーンを引きずり出す。
 ずるーん。
 結構長く入っているのね。20cmくらい出てきた。
 傷はテープで*に閉じてガーゼで覆っておしまい。
 これでうつぶせ寝もできるです。うれしいなあ。

この後は屋上に行って体操したり、トイレに行って大きいのを絞り出す努力をしたりしました。
指先ほどのものが出ましたが、物足りない。あんまりがっちり腹圧をかけるのはまだ怖いです。

15:00
 手術創のチェック。
 ドレーン抜いた傷から滲出液が大量に漏れてる!
 ガーゼではカバーしきれず腹帯までびっしょりでした。まったく気づきませんでした。
 えー、ドレーン抜くの早すぎたんじゃないの~?
 行き場のないリンパ液で、いままで以上に下腹部が巨乳になるの嫌ですよ。
 
 ドレーンを戻すわけにも行かないので、ごっついガーゼを当てて対処しました。

22:00
 就寝
 明日は、どこかがもう少しよくなっていますように。