しょぼしょぼ治療記 

~子宮筋腫と子宮頸がん(腺がん)のあまり深刻でない治療記です~

術前検査と術前説明

2009-05-14 10:17:03 | 子宮頸がん治療(入院まで)
2月23日に2月の生理が来る。
出血量が結構多く、一時的に筋腫手術前に近い量が出ました(一晩で200g位)。
せっかく貯めたヘモグロビンの底が抜けるんじゃないかと思ってたいへんびびる。

2009年2月25日、術前検査と術前の説明がありました。
術前検査は、先月に人間ドック(この病院でやってた)の結果を流用することで、最小限の項目ですみました。血液検査と尿検査のみでありがたい。お財布にも優しい。


11:30にダンナさんと一緒に手術の説明を聞く。

円錐切除は腰椎麻酔で行って、意識は明瞭なままだよ。
腺がんの可能性があるので、コールドナイフ(レーザーメスなどではなく、通常のメス)で切除。
腺がんの可能性があるので、しっかりがっぽり切除。
手術当日は、11時からの開始です。
手術自体は30分くらいだよ。
入院期間は四日くらい。
そのほかには手術のリスクの一般的な説明。

三年前の筋腫の手術の時にいくつか再検査になったので、今回の検査も心配していたのですが、問題なかったようです。
ヘモグロビンの値も大丈夫でした。

手術開始の一時間前までに、家族なり誰か付き添いの人がいないと手術室に入れない、との説明も受けました。
へーそうだったんかいな。ダンナさん遅刻しないでね、と念を押す。

次にここに来る時は入院する時だなあ、と思いながら病院を後にしました。

ブログタイトル変えました。「闘病」というほど闘ってないので、タイトルに偽りなきよう治療記に。

子供を持てないということ

2009-05-13 21:07:36 | 子宮頸がん治療(入院まで)
私は2009年現在、40歳で、自然妊娠にはやや難しい年頃です。
今年の一月、人間ドックに入りました。健康上問題が無ければ体外受精を行おうと思ったのです。子宮筋腫の影響もあるかもしれないし。
そしたら、こんなはめになってしまいましたけどねー。

子宮の摘出について、逡巡なさる方が多い中、私は積極的に取っちゃいたいと判断しました。
最大の理由は、まだ見ぬわが子より自分の命が少しでも永らえる方を選択したからです。生命としてはダメな感じですが、人間としてはアリかなあ、とも思います。
私を支えてくれる人たちが、
「feiの命の方が、大事だよ」
といってくれたことに甘えている面もあります。
リスクを負って、出産の可能性にかけた方の手記を読むと、眩しくて直視できないような気持ちになることもあります。
でも、自分のした選択は、罪悪感も含めて請け負わざるをえませんしね。
気を抜くと悲しくなる時もあるけど、しかたないです。


どこかで、人工子宮でもできたら使ってみたいですね。ぜひ。

親への告知

2009-05-13 15:46:41 | 子宮頸がん治療(入院まで)
私の病気に関しての告知は、癌としては軽い部類であったのですが、姉のことがあったため両親に告げることを悩みました。
私には子をなくす親の気持ちは分かりませんが、姉が亡くなったときの嘆きようは心がつぶれるようでした。二度とあんな想いはさせたくない。
でも私こんなんなっちゃったけど~。う~ん。今後隠しとおせるわけもないし。う~ん。円錐切除手術が終わって、癌が確定するまで隠しておく?

ダンナさんに相談すると、

「病気のことに限らず、苦しいこと、耐え難いことはなるべく家族で情報を共有するべきだ。そのほうが解決策が多く出る可能性がある」

「後になればなるほど話しにくくなるし、後になって話された家族はさかのぼって心配して、それは彼らの後悔につながるよ」

そうよね、もっともだと思うのですけどね。
それでも、最悪の経過をたどってしまったケースが近くにあるだけになかなか思い切れませんでした。

数日ぐるぐる考えて、腹が据わりました。
両親に隠しておくメリットは今のところ私にはありません。辛い思いをさせたくない、という私の感傷だけですし。

離れたところにいる両親に電話をして、淡々と伝えました。
癌自体はおそらく初期であろうこと(絶対ではないけど)、ただこれからの私たち夫婦の人生に子供が加わるのは絶望的であることを、話しました。

ごめんね、おかあさん。孫の顔見たがってたのにね。

このあたりで、私の自分の中での治療目的が決まりました。
まずはせいぜい長生きした両親・義理の両親の葬式に出る、だ。
次の目標は、平均寿命をいくらか超えて逝ってしまったダンナの葬式をやる、です。
がんばるぞ。


治療についての迷いや疑問

2009-05-13 15:21:54 | 子宮頸がん治療(入院まで)
私には姉が一人いましたが、数年前亡くなっています。子宮頸がん腺がんでした。
姉とは家が近かったので、姉の闘病の日々を一緒に過ごしていました。
そのおかげで子宮頸がんに関しての知識がある程度ありました(あくまで患者の家族としてのレベルで、自分がこうなってからは本やネットでもう少し勉強しました)。
医師の勧める標準治療が、なるべく多くの人をなるべく健康にする、という観点で決められていること、ただ何にしろ「絶対」は無くって、想定を超えた最悪の経過をたどることもあることも知っていました。
  ※想定を超えた最良の結果もあると思います。医師に奇跡だ、といわせる快復とか。

「もう両親を自分の子供の葬式に出すわけにはいかない。そのために考えられうる治療をちょっとやりすぎでもいいからやっておきたい」
と、いうのが今後の治療に向けての私の気持ちでした。
なので、円錐切除じゃぬるい!ような気がしていました。
円錐切除して→病理検査して→結果を見てまた手術の予約をとって→・・・
という過程がどうにもまどろっこしく、円錐切除すっ飛ばしていきなり子宮摘出したい、できればリンパ節郭清とかもやっておいたほうがいいんじゃない?などと考えていました。
その気持ちが抑えきれず、また最悪の経過をたどった場合の治療についての疑問もふつふつと湧いてきました。

こんな気持ちじゃ手術はできぬ。
先生が忙しいのは重々承知だが、疑問や希望や要望をお話せねば。

一週間ほど悶々と悩んでいましたが、手術に関しての疑問などを先生に伺うことにして面談の予約を取り、翌日病院に行きました。
翌日に面談の予約が取れて、本当によかった。

次の日、主治医の先生の手術と今後の治療について話しました。
以下、私の要望や疑問と先生の回答です。

・姉が同じ病気で亡くなっており予後が大変に心配なので、通常の治療よりも余計目にやりたいこと。
 →この段階で、広汎子宮全摘だのリンパ節郭清だのは明らかにやりすぎ。やりすぎにもほどがある。
  メリットよりデメリットの方がはるかに大きいので、どうしてもと言われてもやらない。

 おっしゃることはよくわかるんですが・・それでもやや余計に治療を受けたいという気持ちは変わらないなあ。うん、患者のわがままだとも思うんですが。

・円錐切除の後子宮全摘になる率が高いなら、最初から全摘したいこと。
 →子宮全摘になる可能性はそれなりにあるが、どのくらいの摘出をするかなどをきちんと見極めるための手術なので、いきなり全摘は無理。
  最初に単純全摘して、病理検査したら癌のステージががっつり進んでいた、なんてケース、いやでしょ。そんなことしないけど。

 なるほど、了解しました。余計目な治療云々は円切後検討だな。

・HPV(ヒトパピロマウィルス)の検査をしたいです。今後の治療選択の指針になるのなら。
 →この病院では、やっていません。自己負担でも受け付けていません。
  よその病院ならできるかもしれないけど、今検査してDNA型を把握したとしても、治療には影響を及ぼさないよ。
  子宮頸がん全体の統計学的な資料にはなるかもしれないけどね。

 そうなのかー。それならもうHPV検査はいいや。

・円錐切除後、進んだステージの癌が見つかったとしたら次の手術までどのくらいの時間が空くの?
 →よほど緊急の場合を除けば、2週間から1ヶ月くらいかなあ。
 わかりました。

ブログでは大分はしょっていますが、大変丁寧に答えていただきました。
H先生、看護師さん、ありがとうございました。

治療の方針に患者の意思を反映してもらうのは、当たり前だと思います。
思いますが、先生から提示された治療に口を挟むのには結構抵抗がありました。付け焼刃の知識を持ってたって、病気の当事者だって、素人は素人。自分の言っている事の正当性などとても主張できないですし。
医師も、患者の「気が済む」ようにする、ということはできないでしょう。
自分の気持ちにとらわれて頑なになったり、病気になった理不尽さを医療にぶつけることなどはしたくありません。

「こんなはずじゃなかった!」が無いように、理解し選択していきたいもんです。

精密検査の結果

2009-05-11 21:54:02 | 子宮頸がん治療(入院まで)
一月末日、精密検査の結果を聞きに病院に行きました。

前回の検査結果の報告書を見せてくれながら、説明をしてくださいました。
組織診の結果は、

「子宮頚部腺異形性、腺がんの可能性を疑う」

所見として、
「核小体の腫大、極性の消失など、核の高度異型を示す腺管が認められる。しかしながら病変部が少ないため円錐切除等を行い、大きめの組織を採取することが望ましい。」

まいったな、こりゃ。

Dr.「と、いうわけで、検査と治療をかねた子宮頚部の円錐切除術を行いましょう。加えて子宮内膜の掻爬もね。」

もちろんOKです、望むところです。

円錐切除の手術の日にちを決めて、家に帰りました。
最初に提示された日は、生理にかかるためにさらに10日ほど後になりました。

円錐切除の手術の場合、できることなら生理の期間は避けるようです。
円錐切除による出血か生理による出血か分からず、対処に苦慮するのが主な理由だそうです。

まあ、手術が一週間かそこら延びたとしても、たとえがんだとしても、病変が急速に進むことはあるまいよ。
と、思ってはいましたが、この後やっぱりぐるぐる考えてしまいました。

はあ、私も癌ですか・・・。それも腺癌ですか、勘弁してよ・・。
両親になんて伝えたらいいのかなあ。