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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

野山のハンターオジロワシ

2022-02-11 08:32:03 | 日記
 このところ日中の日射しが強くなり、小鳥たちの動きも活発になってきた気がする。このような動きと同期して猛禽類も活動を活発化させている。9日には tulipculb1945さんにいただいていた示唆に基づき、天候の具合も確かめた上で邑智潟干拓地にオジロワシを目当てに出かけてみた。
 ハクチョウ観察所の付近から眺めると、雪の田の中に2,3台の車と黒っぽい大きな物影、鳥影?が見えた。オジロワシに違いないと望遠を最大にして1枚撮ってみた。


   雪の田の中のオジロワシ
 (後ろにコハクチョウも見える)

 思惑通りオジロワシだと思った次の瞬間鳥影が飛んだ。咄嗟のことで十分な準備ができていなかったが、とりあえず飛影を追ってもう1枚撮れた。

     飛ぶオジロワシ
(右に向かって飛んでおり、
  よく見ると白い尾羽が判別できる)

 飛んでいる時には白い尾羽がはっきりと見え、オジロワシだと確信した。
とにかく飛んでいく方向を確認しなければと飛影を目で追った。飛影はしばらく飛んで、県道沿いの赤い屋根の家のあたりで森に吸い込まれた。
 直ぐに車に戻りその方向に向かった。切通しの道に差し掛かった時、上に茂っている木の枝に止まっている鳥影を認めた。

   枝に止まったオジロワシ

 いた! オジロワシだと思い、急いで駐車スペースを探し徒歩でオジロワシの居た木の方に向かった。幸いにもオジロワシはその枝に止まったままであった。

    枝に止まったオジロワシ

 ゆっくりと近づきながら何枚か撮影したが、一向に動く気配がない。




 枝の上から周囲を見回すオジロワシ






  体の向きを変えるオジロワシ

 落ち着いて近づきさらに撮影した。




   殆ど動きのないオジロワシ

 動画も撮ったが、オジロワシの動きはほとんど見られなかった。流石、大きなワシで、少々のことでは逃げないと感心した。初めて見るオジロワシの悠々とした姿に感動した。
 後で地図で調べたところ、オジロワシの移動距離は直線で約2kmであった。
最初に撮った写真では、尾羽の白が田の雪の白さに溶け込んでいるが、後で精査するとはっきりと認められた。
 
 田の周辺ではノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウなども活動していた。



       ノスリ



       ミサゴ

     チョウゲンボウ

 ハンターたちの活動と共に春が近づいている。

里で元気に越冬中ールリビタキ

2022-02-08 10:19:31 | 日記
 先週末から雪が断続的に降っている。庭ではバラやドウダンツツジの芽が雪に覆われながらも力強く耐えている。

  雪の中で新芽を膨らますバラ

   雪に耐える咲き残ったバラ

  雪の中で新芽を出すドウダンツツジ

 日射しがあるとすぐとける淡雪で春近いと感じさせる。
 この時期一番元気なのはヒヨドリかもしれない。


     元気なヒヨドリ

 近くの森の笹薮の下ではルリビタキが雪を避けていた。
 


  枯れた葭原の上のルリビタキ

 どこか生き生きした感じがして、春の気配を感じているのかもしれないと思うとこちら迄温かく感じた。
 雪原から突き出た木の枝ではベニマシコの小さな群れが活動していた。ピントが甘いが春に向けてのベニマシコが見えた気がした。

  枝の上で活動するベニマシコ

というのも、春になり北へ移動する前には木に集まり群れをつくるからである。
 一方、一羽だけ雪の中の枯枝に止まっている個体もいた。


    ベニマシコ メス



    ベニマシコ オス

雪の上や藪ではアオジも餌を探し動き回っていた。



   藪から出てきたアオジ

 突然シジュウカラの鳴き声がした。ヤマガラも忙しい。

       シジュウカラ

      ヤマガラ

 春に向けて忙しく活動しているようにも感じた。林の高い木の上にアオゲラを見つけた。



      アオゲラ

 田の水辺ではセグロセキレイ、ハクセキレイが忙しく尾羽を振り、雪の田ではカワラヒワの群れが餌を探していた。

     セグロセキレイ


     ハクセキレイ

    カワラヒワの群れ

  カワラヒワに混ざったアトリ

混ざったアトリも元気そうであった。
ムクドリやツグミも活発である。

     ムクドリとツグミ

       ツグミ


       ムクドリ

 木場潟の並木ではスズメが群れで元気に囀り、ヨシ原ではオオジュリンが元気に冬を越していた。



   日射しを満喫するスズメ

     葭原のオオジュリン

 春はもうすぐである。

元気に越冬中-マガン、ヒシクイ

2022-02-04 08:23:11 | 日記
 1月29日には、柴山潟干拓地で久しぶりにマガンの大きな群れを見つけた。石川では野鳥に給餌しないので決まった餌場は無く、野鳥は餌を求めて集団で移動する。今シーズンはマガンの大きな群れを見ることは少なく久しぶりであった。





 田で餌を探すマガンの大きな群れ

 リーダー格の親鳥が監視に立ち、その他は一心不乱に二番穂や稲の株を食べていた。



     警戒中のマガン

 中にはのんびり背伸びするものが居たり、若鳥も混ざったりしていた。

     顔を掻くマガン

   若鳥の混ざったマガン

 小さいながらもヒシクイの一団もいた。


     ヒシクイの一団

 食事するマガンをコハクチョウが監督しているかのような姿も見られた。


  マガンを見守るコハクチョウ

 多くのマガンはコハクチョウとは別々の所に居たが、そのうち、水を張った田に一緒に入った。傍には、ヒシクイも仲間入りしていた。


 コハクチョウとマガンやヒシクイ

 そのうち少しだけ飛んだりして餌場を変えていたが、





   餌場を移動するマガン

だんだん高く飛んで編隊を組んで、何処かへ飛び去って行った。

     飛び立つマガン


    高く飛び上がるマガン




  編隊を組んで移動するマガン

 ねぐらに向かったか、別の餌場を求めて飛び去ったのかは定かではないが、元気いっぱいに越冬していて安心した。


元気に越冬中-コハクチョウ、ナベヅル

2022-02-01 09:06:04 | 日記
 もう2月になってしまった。1月11日にはナベヅル・コハクチョウとして記事を書いたが、今日はコハクチョウ・ナベヅルとして書いてみようと思う。
 コハクチョウは10月から3月にかけて石川県全域に多数が渡来して越冬する。


  田で餌を摂るコハクチョウ

 渡来当初は純白であった羽毛は、田で生活する間にだんだん泥に汚れることも多い。それでも大きな白い体で悠然と他の水溜まりや池で泳いでいる姿は美しいものである。


 水の張られた田で寛ぐコハクチョウ

 柴山潟周辺では白山を背に、河北潟周辺では立山や白馬を背景とする飛ぶ姿が特に美しい。



   悠然と飛ぶコハクチョウ

 コハクチョウの周りには、その大きな体に隠れるように身を守る相対的に小さな鳥が集まることがある。田ではマガンなどと一緒に餌を摂ることも多い。



 マガンと一緒に餌を摂るコハクチョウ

  池などではトモエガモなどの小さなカモ類が良く集まる。また、コハクチョウの移動に紛れて渡来する鳥もいる。サカツラガンについては1月14日に報告した。シジュウカラガンやハクガンなどが混ざることもある。
 29日には柴山潟干拓地でマガンの群れを久しぶりに見つけた。最初はコハクチョウと別々の所に居たが、その後水を張った田に一緒に入った。石川では野鳥に給餌しないので、いい餌場は多くの鳥が共有することも多く見られる。マガンだけでなくヒシクイも仲間に入っていた(見出し写真、次回報告)。
 水を張った田では、コハクチョウの羽毛が風で畔に打ち寄せられており、石川に滞在中も換羽していることが分かる。





     田で餌を摂ったり
   寛いだりするコハクチョウ

 ナベヅルは石川にはあまり多くの数が渡来していなかったが、今年は22羽が渡来した(1月11日)。私以外にもナベヅルを観察された方もいて22羽という数に越冬の可能性を期待した。


  柴山潟に渡来した22羽のナベヅル

 29日に柴山潟干拓地でマガンを見ようとした時、遠くの空にマガンとは異なる飛び方をする首の長い黒い鳥影が見えた。数は20羽程である。今までの情報が頭に入っていたためかナベヅルだと直感した。マガンをそっちのけにして柴山潟の土手に駆け上って鳥影を追い、遠景ながらやっと撮影できた。





 雪山を背景に飛ぶナベヅルの群れ






    飛ぶナベヅルの群れ

 数は20羽、前回より2羽減っていた。前回降り立った場所での観察では幼鳥を半分くらい含む5~6家族のグループであると思われた。



   田に降り立ったナベヅル

 今回2羽減ったが、一つがいが群れを離脱したか、もしかして事故があったかは定かではないが石川での越冬が確認されたと思っている。今後、毎年の飛来を期待したい。