時雨の合間を縫って白尾の海岸に行ってみると、セグロカモメが我が物顔で砂浜を占拠したり気儘に空を飛んだりしていた。折角遠くまで来たのに今日は収穫無しかと思って砂浜を歩いていると、海面すれすれに飛ぶ黒い鳥影が目に入り、鳥影には見覚えのある縞模様が見えた。

海面すれすれに飛ぶシノリガモの群れ
シノリガモだ!私の好きなシノリガモだ!と嬉しくなって、着水した方向に向かって砂浜を静かに近づこうとしたがシノリガモは風と波に流され、また、私が近くに寄ると飛んで移動し、なかなかうまく撮れなかった。

泳いで群れで移動する
シノリガモは波乗りが上手で、うねりが高い海でも平気な顔で波乗りする。波の上下で見え隠れするシノリガモを目で追いながら波打ち際を行ったり来たりすること4度、何とか何枚か撮れた。





オスが多い群れ
オスが多くメスが少ない群れであることは、若鳥が混ざっているためと思われる。
明くる日もまた出かけたが、天候が前日よりも悪くモノクロっぽい写真になってしまった。





高い波にも対応する
シノリガモが打ち寄せる波に隠れるだけでなく移動するので、鳥影を追うのはかなり難しい。波乗りポーズとしては比較的変化のある写真が撮れたが、似たような構図が多くなってしまったことは、私の執念に免じてご容赦願いたい。
じっと待っているとシノリガモは時々波打ち際に近づく。

波打ち際に近づく
歩くのはあまり上手とは言えない。波打ち際では歩くのを止め、波に洗われる砂の中の獲物を探す。



波打ち際でも餌を探す
人に気付くと、そそくさと水の中へ逃避する。


水の中へ逃げる
そして悠々と泳いで沖に向かう。



沖に向かう
この光景も好きである。