私の近くには山合の水辺がいくつかある。県丘陵公園ボート池、蓮代寺堤、憩いの森の下・上池、手取川第3ダムなどである。
山間の水辺は温泉であることもある。夏の粟津温泉のことを思い出した。裏山には温泉寺である養老山大王寺があるがかなりさびれている。
養老山大王寺
やはりさびれた温泉街の旅館の壁には、自分の少年時代を思い出すような看板が飾られていた。
昔懐かしい看板
話かわって、我が家から粟津温泉への途中にはハシビロガモが良く来る憩いの森がある。先日の午前にこの森に行ってみた。散策路にはまだ紅葉が残っており、それなりに楽しめた。
憩いの森の散策路
今年は餌をまく人も少ないと見え、ハシビロガモは私が近づいてもちらっと寄って来るだけで餌を催促する様子はなく、また、池にはコガモ、ホシハジロ、マガモなども居たが、珍しいものは見つからなかった。
ハシビロガモ
コガモ
ホシハジロ
マガモ
手取川第3ダムに午後3時過ぎに出かけてみた。もう夕方に近かったが、望遠で覗くとオシドリが数羽見えた。何とか数枚撮影したが、遠いのと光量が十分でないためピントが甘くなってしまった。
ダムのオシドリ
その明くる日には、今日こそはばっちり撮るぞと意気込んで、藪を踏破できる格好をして出かけた。ところがである。ダムにつくと、水が殆ど無い。勿論、前日の水辺だったところには鳥影もない。キツネにつままれたような気分で、ダムの上流まで様子を見に行った。水は綺麗だが川幅が狭くオシドリは見つけることができなかった。代りに、山合の小さな滝をいくつか見ることができた。
山肌から落ちる小さな滝
水の減ったダムの水面を改めて探してみたが、コガモがそれなりに居ただけでオシドリはやはり見つからなかった。
ダムのコガモ
たった1日の人間の行為が鳥達にこんなにも影響を与えるのかと、改めて認識を深くした。