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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

千里浜―ハマシギ

2024-10-11 08:13:16 | 日記
 9月20日過ぎ頃より、千里浜でもトウネンに混ざってハマシギが目立つようになってきた。トウネンなどよりやや大きく、波打ち際で威張ったかのように餌を探す。ミユビシギと同じ程度の大きさである。




            トウネンとハマシギ

               ミユビシギ

 やや下に曲がった嘴は長く、胸には夏羽の名残の黒斑が残っている。












           夏羽の名残を残すハマシギ

 もう少しすればミユビシギなどと一緒に大きな群れを作り、石川の浜辺でも越冬する。見慣れた鳥であるが、今まであまりにも多くのトウネンが浜を埋めていたので、ハマシギの姿を見ると、季節の変化を感じて何かほっとした気分になる。
 今年の浜にはオバシギ、コオバシギ、キョウジョシギ、キアシシギなどは訪れたがソリハシシギなどは未だである。注意して見守っていきたい。
 一方ハス田では、コサギなどが活発に活動し、2年続けて子育てに成功しているコウノトリのペアも姿を見せ始めた。

             ハス田のコサギ

          ハス田で餌を摂るコウノトリ

 来春の営巣に向けていい兆候である。今年はハス田にそれなりの種類のシギが訪れたが、以前、アオアシシギの仲間は少なかったと書いた。幸い1日にはアオアシシギがいることを確認することができた。



              アオアシシギ

 これからは徐々に冬に向かうであろう。


邑知潟―コハクチョウ

2024-10-08 06:45:35 | 日記
 5日には、もうそろそろアサギマダラアが来る頃だと思い、白山麓の瀬名へアサギマダラの様子を見に行った。途中の刈り取りの終った他の2番穂の中に何か動くものを見つけた。穂が茂っていてはっきりとは分からなかったが、メスのキジのように見えた。

            2番穂の中のキジ、メス

 花の咲いたそば畑の中には、アキアカネ、ツマグロヒョウモンなどがおり、小さな水路にはミゾソバが咲いていた。

             そば畑のアキアカネ

            そば畑のツマグロヒョウモン

              水路のミゾソバ

 瀬名に着くと、盛りを迎えようとしているフジバカマの周りにアサギマダラが集まり始めていた。


       フジバカマの花に集まり始めたアサギマダラ

 翅もきれいでこれから南下する意欲満々のように見えた。

 去年は10月に入って急に涼しくなり、5日には白山も初冠雪し、6日には邑知潟に流れ込む長曽川に3羽のコハクチョウが渡来したのが見られた【10-10-2023】。
 今年は未だ暑さが続いているが、もしかしたらコハクチョウが来ているかもしれないと、去年と同じ6日に出かけてみた。近くの橋の上から白い鳥影が見えたので、車を脇道に止め、カメラを持ってゆっくりと近づいてみた。




          長曽川に到着したコハクチョウ

 嬉しいことに、去年と同じ3羽のコハクチョウが来ているのが確認できた。ここ3年続いて3羽が、コハクチョウの大きな群れが到着する前に、先遣隊のように渡来している。同じグループかどうかは分からないが、今回も成鳥3羽であり、思い思いに長旅の疲れを癒していた。






           旅の疲れを癒すコハクチョウ

 潟には未だカモ類は少ないが、カワウ、ホシゴイ、カンムリカイツブリなどが見られた。


        潟で日向ぼっこをするホシゴイ、カワウやコサギ

           餌を探すカンムリカイツブリ

 去年は帰り道で、コウノトリ、ムナグロも観察できたが、今年は観察できなかった。秋が深まれば、もっといろいろな鳥に出会えるだろう。
季節が混在した昨年であったが今年はどうであろう。

ハス田でーヒバリシギ

2024-10-04 07:39:26 | 日記
 遅れていたヒガンバナも満開となり秋を感じられるようになってきた。

           彼岸花で吸蜜するキアゲハ

 前回報告したオグロシギを見ていた時、ハス田の枯葉の陰で動く小さな鳥を見つけた。前回、トウネンとキリアイを混同しそうになった経験から、落ち着いて丁寧に観察した。トウネンではなく、足が黄色いぞ!ヒバリシギだなと思い、趾の写真も撮った。


            
       ハス田のヒバリシギ、背中にV字状斑が見える


            ヒバリシギの長い中指

 ヒバリシギは中指が長いこと、また、背中の白線がV字状に見えることも特徴である。
 白い眉があり、羽毛はやや明るい茶色を基調としており、喉元は白っぽく、胸にかけてはやや濃い茶色の縦斑がある。




           ヒバリシギの顔や胸元

 頭頂は黒く、頭部には黒っぽい縦班があり、尾羽は短く、風切りで覆われている。腹部は白である。








             餌を探すヒバリシギ

 見ていて気付いたことであるが、ヒバリシギは大きな群れは作らない。2,3羽で、ハスの枯れ葉の上などで、やや忙しく餌を探す。
 飛ぶと腹部の白が、白い羽の下部と相まって、余計白っぽく見える。

             羽を広げたヒバリシギ

 このところの勉強の成果か、ヒバリシギの特徴をハッキリ捉えることができたと自己満足している。
 周囲にはタシギもいた。

                タシギ

 10月1日には、今年最後のハス田だと思って覗いてみると、2羽のヒバリシギがいた。


            新しいヒバリシギ 

          冬羽に変わった?ヒバリシギ

 前回と違って一羽は冬羽に変わっているようであった。ただ幼鳥の可能性などもあり断定はできない。どなたか御意見を賜れば嬉しい。

 ハス田ではヒドリガモやキンクロハジロの姿も見えた。

               ヒドリガモ

              キンクロハジロ

 カモの季節も近い。

ハス田でーオグロシギ

2024-10-01 07:27:42 | 日記
 暑さが十分にはおさまらず、ハス田には未だシギもいるうちに、もうカモ達が渡来した。ヒドリガモのようである。

             渡来したヒドリガモ

 カモは後回しにして、まず、シギの報告を完結しなければならない。
 ハス田でタカブシギを見ていた時、隅の方にやや大きな鳥が2羽いるのを見つけた。チュウシャクシギかな?いや違う。くちばしが真っすぐで長く赤っぽい。お!オグロシギだなと思い、ゆっくりと車で近づいた。





              2羽のオグロシギ

 2羽は車を恐れることもなく、体を伸ばしたり毛繕いをしたりしていた。そのうち、十分に休んだのか、互いを見つめ、それでは行こうかと合意したかのようにゆっくりと思い思いの方向に動き始めた。

         相談しているかのようなオグロシギ

 1羽はハスの実の殻をつつき、もう1羽はハスの枯れ枝の上に乗った。







         それぞれに分かれ餌を摂るオグロシギ

 よく見るとそこにはタシギがいた。

            オグロシギ近くのタシギ

 そこにもう1羽も合流した。


         タシギ近くに寄ってきたオグロシギ

 2羽はしばらくすると、枯れ枝を降り再び餌を探し始めた。







           再び餌を探し始めたオグロシギ

 2羽が仲良く餌を探しているところをタカブシギが横切って行った。

        オグロシギの横を通り過ぎるタカブシギ

 2羽のオグロシギはタカブシギのことを気に掛けるでもなく、悠々と餌を探し続けていた。



           泰然と餌を探すオグロシギ

 オグロシギをこんなに間近に見たことがなかったので興奮したが、やはり大きな鳥は違う、堂々としていると感心した。

ハス田で―タカブシギ

2024-09-27 07:55:48 | 日記
 9月に入っても暑い日が続き、シギ達の渡来も少なく感じていたが、このところ少し涼しくなり、ハス田を訪れるシギの種類が増えてきた。
 シーズン初めにはコアオアシシギを見つけ、順調な滑り出しかと思ったが、その後は見かけていない。一方、タシギはオープンな場所に出てくることも多く、前回報告した。
 タシギを見ていた時、タカブシギを見つけた。

             逆光の中のタカブシギ




            順光サイドのタカブシギ

 時には少しずつ離れて、数羽で群れを成し、人の気配を感じると鳴きながら飛び去る。



   のんびりと、時には羽ばたきなどをしながら餌を探すタカブシギ

 飛ぶ時には腰の白い部分が目立つ。それでも待っていると、お気に入りの場所に戻ってくるのでそれなりに撮影もできる。
 静かな水面に映る影は美しく感じる。


            水面に姿を映すタカブシギ

 ハス田での餌採りはそれほどがつがつしていない。辺りを見回しながらゆったりと探す。時には羽を広げて背伸びしたりもする。



           ゆったりと過ごすタカブシギ

 餌場にやってきたオグロシギなどとも仲良く餌を探す。



          オグロシギと一緒に餌を探す

 今年はアオアシシギの仲間は少ないように感じる。繁殖地の気候が影響しているのかもしれない。