昨日から急に寒くなった。とはいえ、これで平年並みの寒さだそうである。日の出時には放射状に広がる光と白山の積雪が見える。

今朝の日の出

白山の積雪
前回、河北潟までコハクチョウが見られるようになったことを報告した。こうなれば片野鴨池にも多くのマガンやコハクチョウが渡来し、周辺の田で餌を摂ると思われる。15日には前日の強風も止み気温も上がったので大聖寺川周辺の様子を見に行った。
鴨池入り口の標識を過ぎると、遥か前方の田に白い鳥影が見えた。

鴨池入り口近くの田のコハクチョウ
お!コハクチョウだなと近づくとかなりの数のコハクチョウが見えた。100羽は居るだろう。周辺を見回すと黒っぽい鳥影も見えた。



コハクチョウに混ざるマガン
マガンだな。その数およそ200羽。

水田で餌を摂るマガンの群れ
そのうちこちらに気づいたのか一部が飛び立って場所を移動した。

移動するマガン
再び降り立った先は水の張られた田である。其処にはコハクチョウの別の群れがいた。少し水深があるのか、中には泳ぐものもいた。

水の張られた田に降り立ったマガンの群れ






歩いたり泳いだりして寛ぐコハクチョウ
マガンもコハクチョウも相手を邪魔することなく思い思いに行動していた。


泳いだり餌を摂ったりするマガン
マガンの中には餌を摂るものもいたが、コハクチョウは少し早い時期に渡来していたと思われ、ゆったりと寛いでいた。これで今年も無事にコハクチョウ、ヒシクイ、マガンを見ることができた。
ヒシクイやカリガネなども混ざっていないだろうか?と思ってじっくり見てみたが、どうもマガンだけのようであった。
帰りにはヒメウの様子を見たいと思い、片野海岸、加佐の岬に寄ってみると、
「霜月は 虹生れ易し 加佐岬」の句碑があった。



加佐岬と句碑
例年だとこの時季には時雨がよく見られ、白山を背景とした海からの虹が見られるだろう、一方、今年の暖かさでは未だ未だだなと思いつつも、季節感、場所感をよく表しているなと感心しながら元日の地震で傷んだ坂道を慎重に降り、断崖にいるウを撮影した。

断崖のウ
ヒメウだと思い込んでいたが、よく見るとウミウであった。海に浮かぶ岩場にもウミウがいた。



羽を広げて日光浴するウミウ
ウミウは羽を広げ暖かい日差しを満喫していた。ヒメウの渡来が遅れているのも暖かさのせいであろうと納得した。