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チョウ・トンボ・野鳥に親しむ

北陸地方の自然とチョウ、トンボ、野鳥の写真を投稿します。

大聖寺周辺の田-マガン

2024-11-19 07:35:22 | 日記
 昨日から急に寒くなった。とはいえ、これで平年並みの寒さだそうである。日の出時には放射状に広がる光と白山の積雪が見える。

               今朝の日の出

               白山の積雪

 前回、河北潟までコハクチョウが見られるようになったことを報告した。こうなれば片野鴨池にも多くのマガンやコハクチョウが渡来し、周辺の田で餌を摂ると思われる。15日には前日の強風も止み気温も上がったので大聖寺川周辺の様子を見に行った。
 鴨池入り口の標識を過ぎると、遥か前方の田に白い鳥影が見えた。

          鴨池入り口近くの田のコハクチョウ

 お!コハクチョウだなと近づくとかなりの数のコハクチョウが見えた。100羽は居るだろう。周辺を見回すと黒っぽい鳥影も見えた。




           コハクチョウに混ざるマガン

 マガンだな。その数およそ200羽。

          水田で餌を摂るマガンの群れ

 そのうちこちらに気づいたのか一部が飛び立って場所を移動した。

               移動するマガン

 再び降り立った先は水の張られた田である。其処にはコハクチョウの別の群れがいた。少し水深があるのか、中には泳ぐものもいた。

       水の張られた田に降り立ったマガンの群れ







        歩いたり泳いだりして寛ぐコハクチョウ

 マガンもコハクチョウも相手を邪魔することなく思い思いに行動していた。


         泳いだり餌を摂ったりするマガン

 マガンの中には餌を摂るものもいたが、コハクチョウは少し早い時期に渡来していたと思われ、ゆったりと寛いでいた。これで今年も無事にコハクチョウ、ヒシクイ、マガンを見ることができた。
 ヒシクイやカリガネなども混ざっていないだろうか?と思ってじっくり見てみたが、どうもマガンだけのようであった。

 帰りにはヒメウの様子を見たいと思い、片野海岸、加佐の岬に寄ってみると、
「霜月は 虹生れ易し 加佐岬」の句碑があった。




              加佐岬と句碑

 例年だとこの時季には時雨がよく見られ、白山を背景とした海からの虹が見られるだろう、一方、今年の暖かさでは未だ未だだなと思いつつも、季節感、場所感をよく表しているなと感心しながら元日の地震で傷んだ坂道を慎重に降り、断崖にいるウを撮影した。

                断崖のウ

 ヒメウだと思い込んでいたが、よく見るとウミウであった。海に浮かぶ岩場にもウミウがいた。




           羽を広げて日光浴するウミウ

 ウミウは羽を広げ暖かい日差しを満喫していた。ヒメウの渡来が遅れているのも暖かさのせいであろうと納得した。

河北潟干拓地―タゲリ

2024-11-15 07:48:50 | 日記
 11月に入って朝かなり涼しくなった。朝の散歩道では今までの暖かさで例年より伸びた麦が緑を増していた。カメラを向けると、緑の上に自分の影が長く伸び、朝露で麦が白っぽく光っていた。

           朝日で麦畑の伸びる自分の影

 草むらでは、オオカマキリが産卵場所を探し、アキアカネが翅に付いた露を乾かしていた。中にはちゃっかりと民家の壁で露を凌ぐものもいる。

            産卵場所を探すオオカマキリ

          翅に付いた露を乾かすアキアカネ

              軒下のアキアカネ

 電線やガードレール、梢にはジョウビタキやモズ、カワラヒワ、スズメなども頻繁に姿を現し、民家の軒下には干し柿も見える。



         ジョウビタキ、オス(上)、メス(下)


                 モズ

               梢のカワラヒワ

               電線のスズメ

               軒先の干し柿

 先日訪れた軽井沢では紅葉真っ盛りであったが、こちらでもその盛りは過ぎた。

                雲場池

 河北潟のハス田では、農家の方が肩までつかりながらレンコンの掘り出し作業をしている。

             レンコンの収穫作業

 ご苦労様といいたい。
 近くではコサギが群れているが、今年はコウノトリの姿は見えない。

            ハス田に群れるコサギ

 この時季、意外に遅くまで見られるのはアオアシシギである。今回も2羽が餌を探しているのを見つけた。


             ハス田のアオアシシギ

 1羽はカエルを捕食していた。

           カエルを食べるアオアシシギ

 ここで見覚えのある自動車を見つけた。鳥友さんである。久しぶりの再会でいろいろな情報を教えていただいた。礼を言い、刈り取りの終った田の中の道を帰る途中で、コハクチョウが渡来しているのを見つけた。

         河北潟干拓地の渡来したコハクチョウ

 河北潟干拓地迄コハクチョウが来ると本格的な冬も近い。このような田の一角にタゲリが群れを成しているのに気づいた。

                 タゲリ

 タゲリも冬の鳥である。人が近づくと一斉に飛び立つがまた近くに戻ってくる。

              飛び立ったタゲリ

              戻ってきたタゲリ

 季節の変化を感じながら過ごしている。

晩秋から初冬へ―初霜

2024-11-12 07:57:16 | 日記
 8日は綺麗に晴れ上がり当地からも白山の初冠雪が観察でき、9日の新聞にも気象台の発表が掲載され、朝は冷え込み、散歩道では今年初めての薄霜が見られた。

               初冠雪の白山

 梅雨の頃水田で羽化し、夏場は山で過ごし(7月30日)、秋とともに里に帰り、産卵活動を続けていたアキアカネが寒さに耐えながら枯草に止まり、湿った翅が朝日に浮かび、枯草に最後の花を咲かせているようでもある。


         朝露や霜で湿った翅を乾かすアキアカネ

 様子を見に行った大日川には、未だカワアイサやホオジロガモは見られず、マガモが飛んだり泳いだり、活動しているだけであった。

              何もいない川面


           飛んだり泳いだりするマガモ

 カワウが午後の暖かくなった日射しを浴びて羽を乾かしていた。


               羽を干すカワウ

 樹木公園に寄ると、芝生の上でセグロセキレイが、木の幹ではルリタテハも日射しを楽しみ、ツマグロヒョウモンは終盤の産卵活動に励んでいた。

          日射しを楽しむセグロセキレイ

            日光浴するルリタテハ

        パートナーを探すツマグロヒョウモン、オス

 一方、チャバネセセリは晩秋の暖かい日射しを謳歌している。

         この時期に羽化したチャバネセセリ

 枝ではヤマガラも活発で、枝から枝に飛ぶ鳥も目に付いた。

            木漏れ日の枝のヤマガラ

 逆光の中を鳥が飛んだ。鳴き声はツグミの仲間だと思われたが日射しが眩しくはっきりとは分からなかったが、PCで改めて見るとシロハラであった。


          シロハラ(写真の明るさ調整)

 遠いがアオジも見られるようになった。

              姿を見せ始めたアオジ

 やっと冬鳥の季節も始まった。
 近くの木にはタラヨウと札が付けられていた。

                タラヨウ

 花なのか実なのか分からなかったので図鑑を調べてみると、暖地性の植物で花は4~5月、果実は秋に赤く熟すとあった。写真では、此処では未だ実が青く、今年の秋が暖かであったことを示していると思われた。
 暖かく、晴れた午後の空ではハングライダーを楽しむ人の姿も見えた。

         
         暖かく晴れた空でハングライダーを楽しむ人

 暖かいのはいいが冬鳥も少なく、一体何時になったら本格的な冬が来るのだろうと少し心配になった。

琵琶湖―ヒシクイ

2024-11-08 08:13:23 | 日記
 白山の雪化粧が例年より1か月ほど遅くやっと報告された。

           白山の雪化粧を報じる新聞

 ズワイガニ漁が解禁されたものの天候不順で、今日未明やっと出漁できたそうである。冬の足音が近づいている。
 さて、前回に続き琵琶湖編である。31日は期待通り朝から晴れた。風は強かったが、湖面にはヒドリガモやキンクロハジロが見えた。


          琵琶湖のヒドリガモやキンクロハジロ

 午後は安土城跡、西の湖などを訪れたいと思っていたが、湖北の野鳥が気になったので、朝食後昨日の場所を再び訪れた。残念ながらコハクチョウの姿は見えなかったが、昨日の経験を活かし洲の様子を丁寧に観察してみると、多くのカラスが飛んだり降りたりしていた。少し目を移すとマガモやヒドリガモなどに混ざって大きな鳥が見えた。

            マガモ等に混ざるヒシクイ

 ヒシクイだと観察していると、カラスがモビングをしヒシクイの一部が飛んだ。

         カラスにモビングされ飛び立つヒシクイ

 しばらく待っているとカラスはどこかへ去り、安心したのかヒシクイが再び群れを作って寛ぎ始めた。









          群れとなってくつろぐヒシクイ

 改めて群れを見ると、マガンが1羽混ざっているのに気づいた。



           ヒシクイに1羽混ざるマガン

 石川では今シーズン、未だヒシクイとマガンは確認できていないので、琵琶湖に来た甲斐があったと嬉しくなり、安土城跡に向かった。。



琵琶湖―コハクチョウ

2024-11-05 07:21:36 | 日記
 以前から琵琶湖の野鳥の様子を見に行こうと決めていた10月30日はあいにく曇り空であった。高速で直行するより、途中、嶺北地方の自然を見ながら行こうと国道365号線を南下した。雨で増水した日野川沿いを走っていると、1羽の鳥が見えた。

              日野川のオシドリ

 オシドリだ!車を路端に寄せた。



             流れを上下するオシドリ

 オシドリは餌を探していたのか、ヨシの生えた川をゆっくりと上下していた。
 
 峠を越えて余呉湖に立ち寄った。

                カルガモ

                マガモ

           キンクロハジロ、ホシハジロ

              キンクロハジロ

               カイツブリ

 湖面にはカルガモ、マガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カイツブリなどがいたが、その数や種類は少なめであった。
 弱い雨が降り始めたので琵琶湖に急いだ。琵琶湖水鳥・湿地センターに着くと小粒ではあったが、傘が必要なくらいの雨となった。

         琵琶湖水鳥・湿地センターからの眺め

 視界も悪く、カモはそれなりの数がいたが、湖の歩道からはオオバン、マガモ、カンムリカイツブリくらいしか同定できなかった。

             オオバンとマガモ

             カンムリカイツブリ

 折り返して、初めて少し沖の洲にいるコハクチョウを見つけることができたが、雨のせいで色の出が甘く、茶色がかったくすんだものとなってしまった。群れは10羽程度であった。








 前回報告したように、邑知潟には数百羽以上のコハクチョウが渡来しているのに琵琶湖にはまだ数が少なく、羽毛も汚れていると感じた。邑知潟では周辺を元気に飛翔し田で餌を探す。琵琶湖では動きが少なく餌場はどこか見つけることができなかった。風雨が強くなったので撮影をやめ、翌日の天気の回復を期待して長浜で1泊した。