蝉が多く鳴きたてるさまを、時雨の音にたとえていう語。
蝉がいっせいに鳴くことがある。他の蝉につられるのか、それとも張りあおうというのか。なんだか絞り出すように鳴いている蝉もいる。
蝉時雨は夏の季語だが、虫時雨は秋の季語。蝉は虫の仲間に入らないのか、とツッコミたくなるが、気分としてはわかる。蝉時雨は騒々しいが、虫時雨は風流だ。
「木の葉時雨」は、木の葉が散る様子を時雨にたとえていう言葉。もっとも、木の葉が一気にザザザっと散ることはないだろうから、描写というよりもあくまでイメージだ。
料理やお菓子にも時雨にたとえたものがたくさんある。
時雨煮は「貝類のむきみにショウガ、サンショウなどの香味を加えて醤油・砂糖などで蒸した料理」。時雨蛤(しぐれはまぐり)は時雨煮にしたハマグリ。
時雨羹(しぐれかん)は小豆餡(あずきあん)をそぼろにして蒸したお菓子。この時雨羹で餡を包むと時雨饅頭(しぐれまんじゅう)になる。
時雨煮の語源は、いろいろな味が口の中を通りすぎることからとか、時雨の降るころハマグリがおいしくなるからとか、諸説あるようだ。
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蝉がいっせいに鳴くことがある。他の蝉につられるのか、それとも張りあおうというのか。なんだか絞り出すように鳴いている蝉もいる。
蝉時雨は夏の季語だが、虫時雨は秋の季語。蝉は虫の仲間に入らないのか、とツッコミたくなるが、気分としてはわかる。蝉時雨は騒々しいが、虫時雨は風流だ。
「木の葉時雨」は、木の葉が散る様子を時雨にたとえていう言葉。もっとも、木の葉が一気にザザザっと散ることはないだろうから、描写というよりもあくまでイメージだ。
料理やお菓子にも時雨にたとえたものがたくさんある。
時雨煮は「貝類のむきみにショウガ、サンショウなどの香味を加えて醤油・砂糖などで蒸した料理」。時雨蛤(しぐれはまぐり)は時雨煮にしたハマグリ。
時雨羹(しぐれかん)は小豆餡(あずきあん)をそぼろにして蒸したお菓子。この時雨羹で餡を包むと時雨饅頭(しぐれまんじゅう)になる。
時雨煮の語源は、いろいろな味が口の中を通りすぎることからとか、時雨の降るころハマグリがおいしくなるからとか、諸説あるようだ。
