今にも雪の降りそうな空模様。ゆきぞら。
ぼくは北海道で育ったが、聞いたことのない言葉、つかった記憶もない言葉。
話し言葉ではなく、書き言葉なのかもしれない。手紙や日記ならありそうだ。「本日、雪天ナリ」なんていうふうに。晴天、曇天、雨天はあるのだから、雪天があっても不思議じゃない。でも、晴天も雨天もそのときの空のこと。雪天だけが未来を予測する言葉だ。
それに、「今にも雪の降りそうな空模様」というのはどうだろう。どんな空模様なんだ。「今にも雨の降りそうな空模様」というのはある。雨雲は黒く低く、いかにもたっぷり水分を含んでいそうだ。しかし、雪を降らす雲は雨雲ほどはっきりした特徴がないのではないか。
水滴と雪の結晶とでは、光の反射のしかたが違うのかもしれない。雨は黒っぽく、雪は白っぽく見える。
「雪曇り(ゆきぐもり)」という言葉もある。『広辞苑』には「雪雲のために空が曇ること。空が曇って雪模様になること」と書かれている。日常会話ではこちらをつかうことのほうが多い。
このブログが本にまとまりました!
ぼくは北海道で育ったが、聞いたことのない言葉、つかった記憶もない言葉。
話し言葉ではなく、書き言葉なのかもしれない。手紙や日記ならありそうだ。「本日、雪天ナリ」なんていうふうに。晴天、曇天、雨天はあるのだから、雪天があっても不思議じゃない。でも、晴天も雨天もそのときの空のこと。雪天だけが未来を予測する言葉だ。
それに、「今にも雪の降りそうな空模様」というのはどうだろう。どんな空模様なんだ。「今にも雨の降りそうな空模様」というのはある。雨雲は黒く低く、いかにもたっぷり水分を含んでいそうだ。しかし、雪を降らす雲は雨雲ほどはっきりした特徴がないのではないか。
水滴と雪の結晶とでは、光の反射のしかたが違うのかもしれない。雨は黒っぽく、雪は白っぽく見える。
「雪曇り(ゆきぐもり)」という言葉もある。『広辞苑』には「雪雲のために空が曇ること。空が曇って雪模様になること」と書かれている。日常会話ではこちらをつかうことのほうが多い。
