生梅の核に毒のあることを戒めた句。「天神」は梅に縁の深い菅原道真をさす。
この項目を見つけたときはドキッとした。ぼくは子どものころ、梅干しの種を割って、中の核を食べるのが好きだったからだ。もしかして、背が低いのも近眼なのも胃腸が弱いのも核を食べたせい? 頭が悪いのは天神様の怒りに触れたからか。
そう思って、いろいろ調べてみると、梅干しや梅酒にした梅の核は、毒性がかなり薄まっているらしい。それでも完全に無害とは言い切れないようだから、少なくとも大量に食べるのはよしたほうがいいだろう。核だけでなく、まだ熟していない梅の実にも毒がある。
菅原道真は太宰府に左遷されるとき、「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」と京のわが家の庭の梅を詠んだ。その梅は単身赴任の道真を追って太宰府まで飛び、そこに梅の花を咲かせたという。
京に残された妻は死に、道真も太宰府で死ぬ。道真の怒りと怨みで京は天変地異が続き、北野天満宮をつくって道真を祀り、怒りを鎮めた。北野天神は梅の名所となり、道真は学問の神様としてありがたがられる。でも天神様は左遷と単身赴任への怒りの神様でもあるのでは?
この項目を見つけたときはドキッとした。ぼくは子どものころ、梅干しの種を割って、中の核を食べるのが好きだったからだ。もしかして、背が低いのも近眼なのも胃腸が弱いのも核を食べたせい? 頭が悪いのは天神様の怒りに触れたからか。
そう思って、いろいろ調べてみると、梅干しや梅酒にした梅の核は、毒性がかなり薄まっているらしい。それでも完全に無害とは言い切れないようだから、少なくとも大量に食べるのはよしたほうがいいだろう。核だけでなく、まだ熟していない梅の実にも毒がある。
菅原道真は太宰府に左遷されるとき、「東風吹かば匂ひをこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」と京のわが家の庭の梅を詠んだ。その梅は単身赴任の道真を追って太宰府まで飛び、そこに梅の花を咲かせたという。
京に残された妻は死に、道真も太宰府で死ぬ。道真の怒りと怨みで京は天変地異が続き、北野天満宮をつくって道真を祀り、怒りを鎮めた。北野天神は梅の名所となり、道真は学問の神様としてありがたがられる。でも天神様は左遷と単身赴任への怒りの神様でもあるのでは?