きょうも映画館通い by Banzong

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2017.9.24 PFFで木下惠介監督『永遠の人』を観る。原恵一監督と橋口亮輔監督 トークイベント付き。

2017-09-24 | 日記
京橋フィルムセンターで開催中のPFFへ。木下惠介監督『永遠の人』(1961年)を観ました。「講座シリーズ 原恵一監督と橋口亮輔監督 天才・木下惠介は知っている」というトークイベント付きです。

木下惠介は5年ほど前に生誕100年の回顧上映が行われ、注目されましたが、現代の映画ファンのあいだではそれほど人気の監督ではありません。これを機に再評価を、というのが企画の狙いのようです。トークのお二人は、ブルーレイ化の時に、原監督は『楢山節考』、橋口監督は『二十四の瞳』の新しい予告編をそれぞれ担当したほどの木下ファン。原監督は若き日の木下監督を主人公にした『はじまりのみち』という作品も監督しています。

映画は、昭和初期から戦後にかけての阿蘇の農村が舞台。恋人との間を割かれ、地主の息子と無理やり結婚させられた小作の娘の、30年に及ぶ復讐劇といいましょうか、愛憎ドラマです。主演は高峰秀子、夫役は仲代達矢、恋人役は佐田啓二です。主要作品は観ているつもりですが、これは初見です。

陰湿な話が続き、時代背景も含め、やりきれないなあ、という気分に途中はなるのですが、最後は、無理なく爽やかな後味の良さを残してくれる映画でした。さすがですね。お二人もそうだし、助監督についたこともある山田太一さんも、この映画の音楽のセンスの良さを高くかっているようですが、フラメンコギター、盛り上げすぎで、私はちょっと苦手ですね。

お二人が作った予告編はYoutubeに上がっているそうです。橋口監督が最初に観たという木下後期の作品『衝撃殺人 息子よ』の話は興味深く、食わず嫌いで未見でしたので、予告編ともども観てみようと思います。
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